まるで巨大な神殿!奈良・川上村「大滝ダム」を探検しよう

まるで巨大な神殿!奈良・川上村「大滝ダム」を探検しよう

更新日:2020/07/02 17:12

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
奈良県川上村にある「大滝ダム」は、吉野川(紀の川)の治水・利水・発電・流水機能の維持を行う最新式の多目的ダムです。大滝ダムは、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風による紀の川流域の甚大な被害をきっかけに計画され、2013年(平成25年)の完成まで約50年の歳月を費やして造られました。国内初の油圧式クレスゲートの採用、カスケード方式の放流設備などの最新技術が取り入れられた大滝ダムを訪れてみませんか?

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う、県境をまたいだ移動の自粛が2020年6月19日より解除されます。また県境をまたぐ観光については「徐々に行い、人との間隔を確保すること」というガイドラインが政府より示されています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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現代土木技術の粋を集めて建設された「大滝ダム」

現代土木技術の粋を集めて建設された「大滝ダム」

写真:モノホシ ダン

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大滝ダムは、川上村を南北に走る主要幹線道路の国道169号線沿いにある重力式コンクリートダムです。「ダム左岸エリア」「ダム堤体エリア」「ダム右岸エリア」と3つのビューポイントがありますが、ダム左岸エリア内の施設は、2020年7月現在、閉鎖中ですので、見学はダム堤体エリア、ダム右岸エリアが中心となります。

写真は、ダム左岸エリア駐車場からの大滝ダム。ダム堤体は、まるで神殿を思わせる造形美で、上部には4門の非常用放流設備、下部には3門の常用放流設備があります。

堤頂がすっきりとした景観をしているのは、日本で初めて、油圧式シリンダー直吊り方式のクレストゲート(非常用ゲート)を採用し、開閉装置が堤体内に納まっているためです。

現代土木技術の粋を集めて建設された「大滝ダム」

写真:モノホシ ダン

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大滝ダムは、堤高100メートル、堤頂長315メートル。総貯水量は8400万立方メートルで、阪神甲子園球場の約140杯分に相当します。吉野川を堰き止めて誕生した人造湖は、公募により「おおたき龍神湖」と名付けられています。

現代土木技術の粋を集めて建設された「大滝ダム」

写真:モノホシ ダン

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大滝ダムの建設にあたっては、水没のため川上村の13の集落、約500世帯が移転を余儀なくされました。ダム堤体エリアには、望郷の碑「臨郷湖望大未来」(故郷の湖に臨んで大きな未来を望むの意)が建てられています。人々の暮らしのために必要となったダムですが、一方で、失ったものも多いということが分かります。

「ダムの中みち」で、大滝ダムの中を歩こう

「ダムの中みち」で、大滝ダムの中を歩こう

写真:モノホシ ダン

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ダム堤体エリアで一番のみどころが「ダムの中みち」です。ダム内部の見学通路で、ダム堤体上部に窓のように見えるところです。

「ダムの中みち」で、大滝ダムの中を歩こう

写真:モノホシ ダン

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ダムの中みちから、ダム下流部の放流水路を望んでみましょう。かまぼこ型の7つの小窓は、カスケード(計画水位維持放流設備)といい、小洪水時にダム湖の水位を、計画した所定の水位に保つことを目的としたものです。

放流時には7つの小窓からこぼれ落ちる洪水によって小さな滝のように見え、景観に配慮したデザインになっています。

「ダムの中みち」で、大滝ダムの中を歩こう

写真:モノホシ ダン

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またダムの中みちには、壁面に、大滝ダムフォトサロンや防災・ダム情報などがあって、ただ歩くだけでなく楽しく学べるようになっています。大滝ダムを訪れたら、ぜひダムの中みちを歩いてみてください。

<ダムの中みちの基本情報>
開放時間:9:30〜15:00
閉鎖日:毎週水曜日

黒いスクリーンに覆われた「選択取水設備」とは

黒いスクリーンに覆われた「選択取水設備」とは

写真:モノホシ ダン

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ダム堤体エリアでもうひとつのみどころが、天端(てんば)にあたる「ダムの空みち」。道幅がとても広く、雄大な景色を眺めながら散策することができます。正面の丘には、黒部のケーブルクレーンを展示した「クロベノエキ」が見えます。

黒いスクリーンに覆われた「選択取水設備」とは

写真:モノホシ ダン

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さらに、ダムの空みちから、ダムの背面を見てみると、黒いスクリーンに覆われた塔が見えます。これは「選択取水設備」と呼ばれるもので、取水する深度を自由に選択できる設備です。

ダム湖など水深の深い湖では、水深によって温度の差が激しく、平水時に下流へ放流する際に、環境影響の少ない温度や、濁度の水をダム湖から選択取水することが重要になってきます。

大滝ダムの選択取水ゲートは、円形多段式ゲート(6段)で、この形式はゲートの全周から取水可能ですので、他の形式に比べて取水する層を細かく設定することができるというスグレモノです。

黒いスクリーンに覆われた「選択取水設備」とは

写真:モノホシ ダン

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ダム堤体エリアで楽しんだ後は、急な坂道を上って、大滝ダムとおおたき龍神湖を見下ろす「ダム右岸エリア」に行ってみましょう。

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黒四ダムでも使われた建設時のモニュメント「クロベノエキ」

黒四ダムでも使われた建設時のモニュメント「クロベノエキ」

写真:モノホシ ダン

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ダム右岸エリアからは、満々とエメラルドグリーンの水を湛えたおおたき龍神湖を見ることができます。

黒四ダムでも使われた建設時のモニュメント「クロベノエキ」

写真:モノホシ ダン

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ダム右岸エリアで一番のみどころが、「クロベノエキ」。ここは、黒四ダムでも使われた建設時のモニュメントがあるところです。

大滝ダムの打設用ケーブルクレーンは、黒部ダム建設で使用した軌条式クレーンを改造し、転用したもので、主索を固定塔と移動塔に固定し、固定塔側を中心に円弧状に移動塔を移動させました。

黒四ダムでも使われた建設時のモニュメント「クロベノエキ」

写真:モノホシ ダン

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また、このモニュメントではケーブルのレールが残されていることから電車の「駅」を連想し、二つの言葉からクロベノエキと名付けられました。

ダム下流側のレール部分は、宙で途切れていて、まるで『銀河鉄道999』の空間軌道のようです。近代土木技術の粋を集めて造られた大滝ダムで、冒険の旅を楽しんでください。

大滝ダムの基本情報

住所:奈良県吉野郡川上村大滝1051
電話番号:0746-52-0111(川上村役場)
アクセス:近鉄「大和上市駅」からバス「大津古」停留所下車、そこから徒歩約15分
車利用の場合は、京奈和道「五條北」ICより約60分。無料駐車場利用

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/06/23 訪問

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