写真:モノホシ ダン
地図を見る長池オアシスは、室町時代に造られた農業用ため池。長池と下池の2つからなっていて、この2つの池を総称して「長池オアシス」と呼んでいます。そのうち、美しいハスの花を見ることができるのは長池で、観察用のボードウォークと東屋が建てられています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る長池のハスの見頃は、例年6月下旬から7月下旬です。ハスの花は、午前中に開き、午後には閉じてしまいますので、見学には7時から10時頃がおすすめです。また、ハスの花の寿命は短命で、花びらが開き始めてから約4日で散ってしまいます。
ハスは、中国から日本に渡来し、奈良時代には、すでに各地で“観蓮会”が催されていたという記録があるように、初夏の花として日本人には、親しみ深い植物となっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る長池オアシスのある泉州地区で有名なハスが「愚白蓮(ぐはくれん)」。江戸時代、熊取の成合寺にいた高僧・雲山愚白(うんざんぐはく)にちなみ命名されました。とても上品な白色の花です。
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地図を見る長池オアシスを代表するハスが、池の名を冠した「長池妃蓮(ながいけひれん)」です。長池オアシスでできた新種で、池の中に分けて植えられていた舞妃蓮(まいひれん)と漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)との自然交配で誕生したと考えられています。赤い色は次第に抜けて、最後はクリーム色になります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る「舞妃蓮(まいひれん)」は、王子蓮と大賀蓮との人工交配によって作り出された品種で、花の色は、淡黄色地に赤のぼかしが入っています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る「漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)」は、中国の声明(しょうみょう)の発祥の地とされている魚山が起源地のハスです。花色はピンクで、条線が鮮明なのが特徴です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る長池オアシスの入口付近には、鉢植えのハスも展示されています。写真は「白雪公主(はくせつこうしゅ)」。純白で花弁の多い八重咲きで、花びらは約120枚もあります。
写真:モノホシ ダン
地図を見るほかには、白雪公主とは対照的な真っ赤な花の「恋紅(こいべに)」。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらには、中国語で“たいまつ”を意味する「火炬(かきょ)」など、約60品種のハスの鉢植えがあります。池で生息するハス以外に、こちらも楽しんでください。
写真:モノホシ ダン
地図を見るまた、長池オアシスは、トンボなど水辺の生物の楽園としても知られています。写真は「チョウトンボ」。蝶のようにヒラヒラと飛ぶのが名前の由来で、前翅より後翅のほうが大きいのが特徴です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るチョウトンボのもうひとつの特徴が、翅が光の角度によって虹色に輝くことです。ほかのトンボとは違う華麗な飛び方や、翅の美しいメタリックのような光沢を楽しんでください。
写真:モノホシ ダン
地図を見るほかに、日本最大のトンボ、「オニヤンマ」も良く見かけます。頭部から腹の先端までは、90〜110mmもあり、チョウトンボの約5倍の大きさです。名前の由来は、体の黒と黄色の模様が鬼の巻いているふんどしを思わせることから名付けられました。
さらに「シオカラトンボ」や「イトトンボ」、俗に“赤とんぼ”と呼ばれる「アキアカネ」なども生息しています。ハスだけでなく、色々な種類のトンボも観察しましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る長池オアシスの鳥類では、「アオサギ」や「カワセミ」などがよく目撃されます。ハスの開花時期には、ハスとのコラボを狙ってみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る水辺の生物では、繁殖力の強い「アカミミガメ」も生息しています。ハスの葉の上で、のんびりとくつろいでいる様子を見かけると、子供の頃に、生き物たちにふれあうきっかけとなったお祭りの屋台のミドリガメを思い出す方も多いかも知れません。
長池オアシスで、美しいハスの花だけでなく、水辺の生き物たちにも癒されてください。
住所:大阪府泉南郡熊取町美熊台1丁目3-22
電話番号:072-452-6403(熊取町水とみどり課)
見学料:入場無料
アクセス:JR阪和線「熊取駅」から、南海ウイングバスで「熊取団地」バス停下車、徒歩約1分
車利用の場合は、長池オアシス隣の長池グラウンド利用(2022年7月1日〜7月31日の8:00〜11:45まで)
2022年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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