写真:土庄 雄平
地図を見るそれではまず釈迦ヶ岳へのアプローチから。まず釈迦ヶ岳の登山ルートについては南北合わせて5つほどルートがあるのですが、今回紹介するのは、大パノラマの縦走が楽しめる北部側。具体的には八風キャンプ場から登る3つのルートが存在します。
まず一番メジャーなのが、沢沿いから中峠を目指す「八風渓谷ルート」。実はこの釈迦ヶ岳は鈴鹿屈指の急登の山として知られており、ルート選定を誤ると、一気に難易度が上がってしまいます。この八風渓谷ルートは、北側ルートで一番歩きやすく、急登も少なめなので初心者にオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、その北側の尾根を経由して、釈迦ヶ岳へ回り込む「三池岳尾根ルート」は、少し難易度が上がる初級〜中級コース。途中30分ほどアスレチックな急登が現れます。よく注意して登れば、危険ではありませんが、帰りは滑りやすくあまりお勧めできません。
特に初心者の方は、三池岳尾根で登った場合、前述の八風渓谷ルートで下ると良いでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るその一方で、「岩ヶ峰尾根ルート」は本格的な中級コース!急登の具合も、三池岳尾根よりレベルが上がる上、道の導線も少しわかりにくくなるため、普段から登山に親しんでいる方向けになります。
しかし、釈迦ヶ岳で一番面白い内容なのは間違いないため、GPSを持参のもと、ある程度経験を積んだら、ぜひ一度登って欲しいルートです。
写真:土庄 雄平
地図を見るどのルートも、鈴鹿山脈の稜線へ出るまで1時間半〜2時間半といったところ。そして稜線へ出れば、あとは道に沿って南下すれば釈迦ヶ岳へ辿り着くことができます。
稜線は危険な箇所が皆無で、ルートも明瞭なので安心です。なお釈迦ヶ岳は山頂へ行けば行くほど樹林帯が濃くなることが特徴!よって展望を楽しむなら前半から中盤をお勧めしたいところ。
写真:土庄 雄平
地図を見る中でも、釈迦ヶ岳の山容を雄大に望む二つの絶景スポットは見逃せないところ。鈴鹿山脈は南側へ行けば行くほど、花崗岩で山が構成される特徴があり、この釈迦ヶ岳でも、その花崗岩が見事な展望台を作り上げています。
まずは八風渓谷ルートを登り切った八風峠に現れる巨岩です。それまで展望が少ない登りだっただけに、その対比がドラマチック!山頂から町、そして伊勢湾に至るまで壮大なパノラマが展開します。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた八風峠から1時間弱歩いた場所にも絶好の展望スポットが!岩に囲まれて広場をなしているのが目印です。
こちらの景色のポイントは、釈迦ヶ岳の緑の美しさ!さっきの展望岩ほどの迫力はありませんが、代わりに溢れるような緑が、目に飛び込んできます。また光の具合で明暗が生まれれば、より一層景色に深みが生まれますね。
前半どのルートを選ぶかによりますが、釈迦ヶ岳山頂まで大体2時間半〜3時間半ほど。後半は静謐な樹林歩きを楽しみましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るさて、ここまでザックリと釈迦ヶ岳の北部登山ルートを紹介してきましたが、その醍醐味と言えるのが「八風峠」から「中峠」付近!実はこの区間こそ、鈴鹿山脈の中でも指折りの展望と迫力を備えた縦走コースになっています。
樹林が一部なくなり、森林限界を彷彿とさせ、そのバックには釈迦ヶ岳の山頂が顔を覗かせます。距離はそれほど無いはずなのに「これからあそこまで歩くのか!?」と、まさに引き込まれる遠近感が魅力!
写真:土庄 雄平
地図を見るまた稜線は砂地も現れ、目の前には大きな崩落地。展望は思いっきり開け、赤い低木が彩りを加えてくれます。このように、この区間はとても個性豊かな内容を見せ、進むごとに見たことのない景色変化を味わえます。
この点こそ、北尾根から釈迦ヶ岳山頂を目指す一番の醍醐味と言えるでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして極め付けは、中峠を通り過ぎた際に、背後を振り返った時の景色です。なんと、鈴鹿セブンマウンテンズの竜ヶ岳を背景に、三池岳尾根がダイナミックに展開!
花崗岩の岩場がアクセントになり、雄大な峰々が連なる景観は、まるで「日本アルプス」の世界を彷彿とさせます。標高1000m程でありながら、この圧倒的なスケール感は感動レベル!まさに鈴鹿山脈のポテンシャルの高さを物語ってくれていますね。
写真:土庄 雄平
地図を見るなおそんな、まさに"鈴鹿アルプス"と言える「釈迦ヶ岳」を最大限楽しみたいなら、中峠・八風峠付近の二つのピークを踏んでみるのがオススメ!追加で組み合わせても、体力はそれほど必要としないため、初心者でも安心です。
まず一つ目は八風峠から徒歩5分ほどで登れる小ピーク「北仙香山」。ここからは前述した竜ヶ岳方面へ向けて、180度の大パノラマが楽しめます!こちらも低い標高からは考えられない、まさに2000m超えの高峰の趣です。
写真:土庄 雄平
地図を見るまたもう一つ外せないのが「三池岳」。三池岳尾根をアプローチに使う方は前半で経由をし、八風渓谷から登る方は八風峠から徒歩20分ほどで辿り着くことができます。
ここからの景色は釈迦ヶ岳の北尾根でも一・二を争う絶景!三池岳から釈迦ヶ岳山頂へ至るまで大縦走路を一気に望むことができます。日本アルプスとも引けを取らない迫力と存在感。一度見たら絶対に忘れられない、鈴鹿山脈の宝と言える景色です。
なお「釈迦ヶ岳」には様々な花が咲き乱れるのもポイント!ショウジョウバガマ、イワカガミ、(ホシザキ)イナモリソウなど四季折々豊富な顔ぶれです。この点も、高山植物が彩る日本アルプスの姿と重ねることができるでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見る前半には少し急登の登山道があり、鈴鹿山脈でもやや玄人向けの山と思われがちの「釈迦ヶ岳」。しかしそこには、険しい登山道を乗り越えてでも、一度は見て欲しい絶景が広がっています。
雄大な「釈迦ヶ岳」の山容、八風峠・中峠区間で感じられる日本アルプスを彷彿とさせる世界。そして圧倒的な大縦走路。
ぜひ一度、ルートをしっかり調べて、トレッキングシューズや水分など装備を万全にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
住所:三重県三重郡菰野町大字田光
アクセス:菰野ICから八風キャンプ場(登山口)まで車で約20分、登山口から八風渓谷・三池岳尾根・岩ヶ峰尾根のいずれかを通り山頂まで約2時間半〜3時間半。八風渓谷・三池岳尾根は途中に、八風峠と中峠を経由。
※備考
・初心者に推奨するルートは往復八風渓谷ルートです。もしくは登り/三池岳尾根、下り/八風渓谷が良いでしょう!岩ヶ峰尾根と三池岳尾根の下は中級者ルートです。
・トレッキングシューズとグローブを用意し、動きやすい服装を心がけましょう。
・水分と補給食は多めに多めに持ち歩いてください。
・特に迷う箇所はありませんが、あらかじめ関連MEMO等でよくルートを確認しておきましょう。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/6更新)
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