写真:小野 雅子
地図を見る西ヨークシャーにあるハワースは、小説家シャーロット、エミリー、アンのブロンテ三姉妹が生涯のほとんどを過ごした場所です。
この町を訪れる観光者が必ず行くと言っていい必見スポットはブロンテ牧師館ミュージアムと、彼女らが牧師だった父親とともに永眠している教会。この2つを見学したあとは、そこから5分ほど歩いた所にある可愛いゲストハウス「アシュマウント・ハウス」でアフタヌーンティーなどいかがでしょう?
写真:小野 雅子
地図を見る実はここ、ブロンテ一家の主治医だったエイモス・インガム医師の診療所を兼ねたお屋敷だったんですよ。現在では客室数12の家庭的なブティックホテルになっており、また宿泊者でなくとも予約をすればアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。
ホテルとして快適な改装がされているものの、窓のステンドグラスや調度品など随所にヴィクトリア時代の面影を残す館。家族の急病などでインガム医師の往診を請うため、ブロンテ姉妹も度々ここを訪ねた事でしょう。
写真:小野 雅子
地図を見るヴィクトリア時代の雰囲気を味わいながらいただくアフタヌーンティーは格別。3段トレーは下からサンドウィッチ、スコーン、ケーキ類とオーソドックスながら定番の美味しさです!
<アシュマウント・ハウスの基本情報>
住所:Ashmount House, Mytholmes Lane, Haworth, West Yorkshire, BD22 8EZ
電話番号:+44-1535-645726
写真:小野 雅子
地図を見るハワースには、こんな可愛らしい駅もあります。ここはキースリー&ワースバレー鉄道という保存鉄道が通っている駅です。
1867年に開通したその路線は約百年近く地元住民の足として活躍したものの、時代の流れで惜しくも1962年に廃線。しかし愛好家らの篤志によって復活され、今は鉄道ファンや観光客に人気の保存鉄道となっています。
写真:小野 雅子
地図を見るハワース駅より1つ南にあるオクセンホープ駅から、北に向かって5駅めのキースリー駅までの約8kmを結ぶ鉄道。古風でノスタルジックなだけじゃなく、実はこれも間接的に、ブロンテ姉妹が後世に遺してくれたもの。
というのもシャーロットの没後6年ほど経った頃、彼女の小説を愛読していたジョン・マクランズボローという土木技師が追悼の意を表してハワースを訪問したのですが・・・この地域に鉄道がないことを知った彼が、地元の名士たちに鉄道建設を提案したのが始まり。そんな経緯で完成したのだから、ブロンテ姉妹が導いた鉄道と言えますよね!
写真:小野 雅子
地図を見る<ハワース駅の基本情報>
住所:Haworth, Keighley BD22 8NJ
電話番号:+44-1535-645214
運行スケジュール:季節や曜日によって変わるので、詳細は記事末尾・関連MEMOの公式ウェブサイトをご確認ください。
写真:小野 雅子
地図を見る1120年に設立した修道院跡を中心とするボルトンアビーは、ヨークシャーデールズ国立公園の一角にあります。風格のある廃墟と教会を取り囲む敷地は約134平方キロメートルもあり、豊かな自然も魅力。
修道院のほうは国王ヘンリー8世の命によって1539年に閉鎖されましたが、それからおよそ500年が経た現在でもほとんどの骨格が見事に保存されています。間近で細部を見ても遠くから眺めても美しいヴィジュアルは、一見の価値がありますよ!
写真:小野 雅子
地図を見るその廃墟に隣接して現役の教会もあり、こちらは聖メアリーと聖カスバートに捧げられた英国国教会系のもの。修道院の解散を命じられた後も周辺で唯一の教会として機能し続けることを許されたため、この一部が残ったのです。
長い歴史の中で施された装飾の変遷もたいへん興味深く、白い石壁、復古ゴシック調デザイン、1800年代のステンドグラスなど見どころの多い教会です。
写真:小野 雅子
地図を見る豊かな水量を誇るウォーフ川が流れ、周辺の森林ウォークやトレッキングも楽しめる自然公園という環境も気持ちいい。とくに川の浅瀬に点々と置かれたステッピング・ストーン(飛び石)は実際やってみると濡れている石が滑りやすいうえに距離も意外と長く、大人でも思わず嬌声を上げちゃうほどスリリング。スニーカーのように安全な履き物で、ぜひトライしてみて!
<ボルトンアビーの基本情報>
住所:Bolton Abbey, Skipton BD23 6AL
電話番号:+44-1756-718000
写真:小野 雅子
地図を見るスキプトン城は前項のボルトンアビーとほぼ同時期、1090年に建てられた築900年以上という古い城塞。それもその筈、ここの初代城主ノルマン人貴族ロミーユ男爵はボルトンアビーの地主でもあったのです。
当時はスコットランド人との攻防が続いていたので、その攻撃から守るための堅牢な造りが特徴。シッカリした建築が功を奏して17世紀の清教徒革命時には国王派の牙城となり、そして現在も私たちにその雄姿を見せてくれています。
写真:小野 雅子
地図を見る城内には晩餐用バンケットホールや寝室など当時の貴族の暮らしぶりが再現され、また敵軍襲来を見張るための塔やちょっと恐ろし気な地下牢などもあって臨場感ばっちり。中世の衣装に身を包むスタッフと一緒に、楽しいツーショットも撮りたいですね。
なお城内マップつき解説リーフレットはドイツ語・フランス語・イタリア語などの10か国語で発行されているのですが、そのなかに日本語バージョンもあるのは嬉しいポイントです!
<スキプトン城の基本情報>
住所:Skipton Castle, The Bailey, Skipton BD23 1AW
電話番号:+44-1756-792442
ヨークシャーは面積においてイングランド最大の州でもあるだけに、自然も歴史もいっぱい。今回はブロンテ姉妹の町ハワースから行きやすい所をピックアップしましたが、他にも素晴らしい観光名所が沢山あります。いつか貴方もヨークシャーを訪れて、その魅力に触れてみて下さいね!
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:英国政府観光庁・VisitBritain
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(2025/2/12更新)
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