着々と完成へ!「サグラダ・ファミリア聖堂」はバルセロナ代表の世界遺産

着々と完成へ!「サグラダ・ファミリア聖堂」はバルセロナ代表の世界遺産

更新日:2020/12/05 10:38

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
スペインが誇る天才建築家アントニ・ガウディ。独自のスタイルで生み出した建築がバルセロナの町に散在。中でも未完作品の教会「サグラダ・ファミリア聖堂」はバルセロナを訪れたら誰もが訪れる観光スポットです。

着工当時は300年かかると言われた教会建築にガウディが関わり、その完成を見ることなくこの世を去りました。技術の進歩により工期は半減し2026年の完成予定。工事中の部分を含める見学も興味深いものです。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

見惚れるばかりのファサード「生誕の門」

見惚れるばかりのファサード「生誕の門」

写真:Hiroko Oji

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スペイン・カタルーニャ州の州都となるバルセロナには、カタルーニャが生んだ天才建築家のアントニ・ガウディの作品が市内各所に点在し、その最大の観光スポットが「サグラダ・ファミリア聖堂」です。

サグラダ・ファミリア聖堂は、民間カトリック団体「サン・ホセ教会」の本堂として1882年に着工され、初代建築家の辞任により1883年からはガウディが建設を引き継ぎました。彼が完成させたのが東側の「生誕の門」。4本の鐘楼と共に東側正面を飾る緻密で精巧な彫刻が人々を魅了しています。

見惚れるばかりのファサード「生誕の門」

写真:Hiroko Oji

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ガウディ生前にほぼ完成された唯一のファサード「生誕の門」は、自然・写実主義が徹底されていて、イエス・キリストの誕生から幼少期を経て初めて説教を行うまでを表現しています。

中央の慈愛の扉上部には、聖母マリアとヨセフ、牛とロバに囲まれ誕生したイエス・キリストの彫刻があります。誕生を祝う羊飼いや音楽を奏でる天使たちは、日本人彫刻家の外尾悦郎氏が内戦により損傷を受けたものを修復する作業に携わったものです。

見惚れるばかりのファサード「生誕の門」

写真:Hiroko Oji

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石造りなのにまるで布でもあるかのような柔らかさが伝わる33体の彫刻がファサードを飾っており、イエス・キリストにまつわる出来事が表現されています。一つひとつ見ているだけでも時間があっという間に過ぎてしまいます。

ガウディ死後の建設は「受難の門」

ガウディ死後の建設は「受難の門」

写真:Hiroko Oji

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西側を飾るのは「受難の門」で、ガウディ死後に建設されました。東側の自然・写実主義の柔らかさとは打って変わって、角ばったゴツゴツ感が主張する彫刻でキリストの死から復活までの物語を描いています。

ガウディ死後の建設は「受難の門」

写真:Hiroko Oji

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受難の門はキリストが十字架にかけられた苦しみや悲しみを表しており、彫刻家ジュセップ・マリア・スピラクスが12の彫刻群に着手しました。

十字架に貼り付けにされているイエス・キリスト。その足元にはひざまずくマグダラのマリアと死を象徴する頭蓋骨が。下段にはヨハネに慰められる聖母マリア。上部にある丸い彫刻は月で夜を表現しています。

ガウディ死後の建設は「受難の門」

写真:Hiroko Oji

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受難の門の中央にあるのが「福音の扉」。新約聖書から抜粋したイエス・キリスト最後の2日間を8,000字で刻んでいて、重要な部分が金文字で装飾されています。

そして福音の扉の前少し離れた柱にいるのがイエス・キリスト像。柱にくくられ鞭打ちの刑をうけている場面です。ガウディは、教会に出入りする人が必ず観るようにと考えてこの位置に配したそうです。

圧倒される聖堂内

圧倒される聖堂内

写真:Hiroko Oji

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外観を堪能して聖堂内に入ると、さらなる感動が待っています。

聖堂の中央にはアルプスの山のようなパイプオルガンの上に、まるでパラシュートで厳かにキリストが下りてくるかのような主祭壇が浮かび上がります。この祭壇は高さ60メートルあり12本の柱に支えられています。パラシュートのような天蓋は葡萄の房を模った飾りと50個のランプが縁を飾っており、屋根の上には小麦の穂が立てられています。

圧倒される聖堂内

写真:Hiroko Oji

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樹木をモチーフにした大理石柱が何本も天に向かい、壁面には規則正しく配された彫刻が並ぶ美しい眺めが取り囲んでいます。

圧倒される聖堂内

写真:Hiroko Oji

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聖堂内の壁面を飾るたくさんの魅惑的なステンドグラスにも圧倒されてしまいます。

赤から緑、緑から青、オレンジ色から黄色、黄色から緑・・・などそれぞれグラデーションが素晴らしく美しい色合いのステンドグラス。時間帯によっては太陽の光が入り込んで柱や床に写り込み、神秘的・幻想的な眺めが広がります。

天井にも素晴らしい装飾が!

天井にも素晴らしい装飾が!

写真:Hiroko Oji

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天井のデザインは、殉教のシンボルであるシュロの葉をイメージしているもので、一部は採光の役目も果たしています。

天井にも素晴らしい装飾が!

写真:Hiroko Oji

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天井を支える柱はまるでヤシの林のよう。真っ白で天井近くで枝分かれした先には生い茂る葉っぱのように見える天井装飾!とても美しいもので首が痛くなってしまうほど見惚れてしまいます。

天井にも素晴らしい装飾が!

写真:Hiroko Oji

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主祭壇手前の柱上部には、メダルのような楕円形の中に生き物の絵と名前の文字が描かれています。

これは四つの福音書を書いた4人のエヴァンゲリスト(キリスト教における伝道者)の印。赤はマルコで獅子、緑はルカで牛、青はヨハネで鷲、そして写真の黄はマタイで天使を表しています。

塔の上からの眺めは最高!

塔の上からの眺めは最高!

写真:Hiroko Oji

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塔に上るには生誕の門からと受難の門からの二つの方法があります。

受難の門から上る塔の場合は上りも下りもエレベーターですが、生誕の門から上る塔は下りが階段となっており、途中の小窓からはバルセロナの街並みを眺める楽しみをもって下りてくることができます。この階段はアンモナイトをイメージして作られた螺旋階段で、じっと覗き込んでいると目が回ってきそうです。

塔の上からの眺めは最高!

写真:Hiroko Oji

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塔の上からはバルセロナ市街が一望の下。モンジュイックの丘や地中海までもが見渡せ、町歩きの予定をここで組み立てるのにも参考になる眺めです。

塔の上からの眺めは最高!

写真:Hiroko Oji

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途中の小窓や通路からは教会自身の建物の部分と着々と完成に向かう工事の様子が見られます。

最終的には18本となる予定の塔もそのうちの一つ。塔の先端にあるのは可愛らしいピクナルと呼ばれる飾り。多彩な配色のモザイクでフルーツ(外尾悦郎氏が制作)や司教冠や指輪などのモチーフが表現されています。このようなクレーンや足場が組まれた工事中の様子を見ることができるのもあと数年。完成後には見られない貴重なひと場面かもしれませんね。

サグラダ・ファミリア聖堂の基本情報

住所:Carrer de Mallorca,401,08013 Barcelona
電話番号:+34-932-080-414
開館時間:9:00〜20:00(10月〜3月は〜18:00)
アクセス:地下鉄2・5号線SAGRADA FAMILIA駅徒歩1分

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/12−2013/02/14 訪問

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