写真:松田 朝子
地図を見る「季の美」は、2015年設立の京都蒸溜所で造られた、日本のクラフトジンのパイオニア的ブランド。素材には米100%のスピリッツを使用し、京都の農園で採れる、柚子や山椒、ヒノキ、玉露などといった、日本ならではのボタニカル、そして清酒造りに使われる伏見の水が使われています。
ジンという洋風のスピリッツから想像できない和素材は、しっとりと「季の美」を形成し、「これぞジャパニーズ・クラフトジン !」と言いたくなる味に。
写真:松田 朝子
地図を見る京都蒸溜所は、2018年、世界で最も権威ある酒類品評会、インターナショナル・ワインアンドスピリッツ・チャレンジ(IWSC)2018にて最高賞を受賞しています。
また、シックなボトルデザインは江戸時代から京都で唐紙屋を継承するKIRA KARACHO(雲母唐長)が監修しており、日本が誇る四季の美しさを表現しています。
京都・二条通りに誕生した「季の美 House」は、京都ドライジン「季の美」とその世界観を楽しむブランドハウス。かつて木材商の家だったという築100年以上の町家を改装して造られています。
建築のトータルデザインはUCLロンドン大学バートレット校で建築を学んだ創業者の長男、ダグラス・角田・クロール氏によるもの。オリジナルな建物を生かしつつ、京町家らしい虫籠窓や格子戸などはモダンをまとって、スタイリッシュな佇まいとなっています。
館内のインテリアは、「季の美」と同様に京都の職人と積極的にコラボしており、京都に工房を構える「森の工房 in wood」による欅の手作り家具や西陣織で知られる「細尾」のテキスタイルが取り入れられています。また壁紙も「季の美」のボトルと同じKIRA KARACHO(雲母唐長)の唐紙が使われるなど、ビジュアルからも「季の美」の世界に引き込まれていきます。
ダイニングエリアの「季の美の間」では、「季の美」飲み比べはもちろん、「季の美」を使った様々なカクテルを楽しむことができます。その他、京都の地酒や地ビールもあり、ドリンクとともに、京料理のおばんざいなど軽食をとることも。(バー6席、フロア24席)
写真:松田 朝子
地図を見る店舗は2階建てで、1階は「季の美の間」の他に「お店の間」、「ジンパレス」の3つの空間から成ります。
写真:松田 朝子
地図を見る「お店の間」では、店舗限定のクラフトジンや、ここでしか買えない唐紙文様をあしらったリーデルのマティニーグラスなど、「季の美」グッズが販売されています。エッジの効いた京都土産を買うならぜひオススメです。
「ジンパレス」は会員制のバー(12席)。アンティーク調の家具が置かれた空間は、19世紀・ヴィクトリア朝時代のバーがコンセプト。庭を眺めつつ楽しむクラシックカクテルはビンテージのリキュールを使っており、高級感もひとしおです。
2階は、「展示の間」と「混和の間」の2つの間からなり、季の美の製造工程などが学べる空間となっています。
天井の梁が昔の建物のまま活かされている「展示の間」では、ジンの歴史や種類、そしてVRによる蒸溜所ツアーを見ることができます。
写真:松田 朝子
地図を見る「季の美」の製法はとてもユニークで、一般的にはジンは全てのボタニカルをまとめて蒸溜しますが、11種のボタニカルを特性に応じて「ベース(礎)」、「シトラス(柑)」、「ティー(茶)」、「スパイス(辛)」、「フルーティ&フローラル(芳)」、「ハーバル(凛)」の6つのエレメントに分け、それぞれ別に蒸溜した後にブレンドするのです。それによって、1つずつの素材の良さが際立ち、絶妙な調和が生まれます。これが京都蒸溜所の「雅」と名付けられた製法です。
「混和の間」は、季の美を形成する6つのエレメントやブレンディングを学ぶことができます。6つのエレメントは玉露やヒノキ、柚子、木の芽や山椒といった、日本ならではのボタニカル。それらが「季の美」の味と香りにどんな風に関わっていくのかは興味津々です。またここではテイスティングセミナーも行われています(定員12名)。
京都では従来の観光コースを外れて、「季の美」のグラス越しに街を見つめてみませんか?そこからは古今東西が融合した、新しい雰囲気の京都を見つけることができるでしょう。
住所:京都市中京区河原町通二条上る清水町358
電話番号:075-223-0457
営業時間:火〜日 12:00〜21:00(20:30LO)
定休日:月曜日
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/18更新)
- 広告 -