写真:土庄 雄平
地図を見るかつて15世紀の初めに、久米島をほぼ統治下に治めていた伊敷索按司(ちなはあじ)の長男・久米仲城(くめなかぐすく)按司が築城したと伝わる「宇江城跡」。1510年の琉球王朝統一時によって滅ぼされ、廃城となりましたが、今でもその原形がしっかりと残されています。
写真:土庄 雄平
地図を見る久米島最高峰の宇江城岳(標高310m)の頂上に築かれ、凛とした佇まいが特徴的!周囲に木が生えていないため、遠目からでも城の存在をはっきりと認識することができます。地上から見上げれば、まるで天空の城といった面持ちです。
それでは宇江城跡について紹介していきますが、まずはアクセスから。実は城単独でなく、辿り着くまでの道のりがドラマチックな点も宇江城跡の隠れた魅力!
北部の景勝地・比屋定バンタから山頂へ分岐する林道を進んで行くと、中腹から「宇江城跡」が思いっきり視界に飛び込んできます。宇江城跡へ向かって伸びていく道が、どこかRPGの世界を彷彿とさせてくれますね
写真:土庄 雄平
地図を見るそして木々覆う道に入り、宇江城跡に辿り着くラストも必見!道がかなりの傾斜になっていることも相まって、まるで青空へ向かっていくような風景に出会えます。「さぁ、この先に何が待っているのだろう?」そんな冒険心を掻き立ててくれるアプローチです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそれでは城へと入りましょう!本州にある天守閣を有した城と比べ、沖縄のグスクは比較的小規模なものが多く、この宇江城跡も30分程で散策することが可能です。宇江城跡は三つの郭(空間)で構成されており、まずは三の郭から一の郭へ歩いていきます。
写真:土庄 雄平
地図を見る頂上はまだ先なのですが、そこはもう既に雲の高さ!右手には久米島の内陸部のパノラマ、左手には北部の田園地帯と海が大きく展開しています。引き込まれる高度感が魅力です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして見上げれば、天を衝くような「宇江城跡」の城壁が!しっかり現存しているものの、城壁は少し乱れ、経年劣化をし、いつしか時を経て忘れ去られてしまった場所。廃城としての孤高の趣も感じられます。
写真:土庄 雄平
地図を見る城で一番高い「一の郭」へ到着すれば、そこには360度で展開する久米島の大展望!遮るものはなく、ただひたすら美しい島の地形美が広がっています。海のイメージが強い久米島ですが、内陸にはこれほど濃い緑があるのか!?と思わず、息を呑んでしまう風景です。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた島の北側を明瞭に見渡せるほか、城壁の向こうには、久米島の代名詞と言える「はての浜」も遠望できることには驚き!この場所がいかに島の周囲を見張るのに適していたか、実感することができるはず。
写真:土庄 雄平
地図を見るまたもう一つ特筆すべきが、雲との距離の近さ!少し広角から写真を撮影すれば、青空を背景にした雄大な写真が撮影できます。快晴が珍しく、晴れでも雲がよく発生する久米島。雲との一期一会を楽しめるのも、この場所ならではの魅力と言えるでしょう
写真:土庄 雄平
地図を見る名前を聞いても明確なイメージが難しい「久米島」。有名な"はての浜"から美しい海の風景を連想しますが、実は様々な表情を持っていることが、最大の特徴です。リゾート感あふれる海の風景だけでなく、自然の神秘を感じる奇岩や鍾乳洞、島の内陸を占めるサトウキビの田園地帯、まるで雲に届きそうなグスク群など。ディープな風景が数々根付いています。
「宇江城跡」は、そんな多様な久米島の顔を一続きで見渡せる場所。歴史的に重要なだけでなく、久米島のアイデンティティーとも言えるスポットです。ぜひありのままの久米島を体験できるこの場所へ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:沖縄県島尻郡久米島町字宇江城
アクセス:久米島空港から車で30分、久米島港から車で40分
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/13更新)
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