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愛媛県八幡浜市にある大正湯は「ゆ」と書かれた男女別の入り口のある、いかにも銭湯らしい外観の公衆浴場で、ガラガラと戸を開けて中に入ると、座番があり、気さくなオーナー一家の誰かが座っている。
外装に負けず劣らず、昔ながらの靴箱や更衣室のロッカー、体重計など、創業当時から使用されている大正時代の備品が残るレトロな内装だ。女子の脱衣所は番台からはきちんと目隠ししてあって見えることはないのでご安心を!
浴室には、2018年末のリニューアルの際に、日本で唯一の女性ペンキ絵師である田中みずきさんが描いた富士山の絵がある。いかにもドラマの銭湯シーンでありそうな期待を裏切らないペンキ絵だが、なんと、富士山の山麓にはみかんの段々畑が広がり、海にはトロール船など、八幡浜を舞台にしたペンキ画だ。
それから、もう1つのサプライズは大正湯のBGM。脱衣所から浴場に入った途端、それまで全く聴こえなかった陽気なハワイアンミュージックが聴こえだし、お湯をかけるザブーンという音と見事にマッチしていて思わずテンションアップする。
浴室には美容に効くマイクロバブルやサウナもあり、水風呂とマイクロバブルの浴槽には何故かペンギンの置物がある。なんと大正湯の湯釜は八幡浜のかまぼこ板の端材で沸かすのだ。
2019年のリニューアルで大正湯の2階部分に宿泊可能になった。なんと、1泊2500円と八幡浜で最安値!宿泊料には入浴料も含まれており、宿泊中の銭湯営業時間中は入浴し放題だ。安くて日本文化を味わえるユニークな銭湯宿として、国内の都会からの銭湯ファンや外国人観光客にあっという間に知れ渡り、人気の宿になった。外国人の中でも、特にフランス人に人気だという。
改装したての部屋は全部で3つあり、カーテン付き二段ベッドのツインルーム「平成」と「昭和」、4人分の布団がある広い和室の「令和」という3つの部屋があり、一日3組限定で宿泊を受け付けている。部屋は新しい木の香りがして、とても清潔だ。
「令和」のお部屋は、一家の茶の間として、近年までは2代目が自室として使用していた歴史のある部屋だ。2階の縁側に出て、窓をガラガラと開ると、昔の雰囲気を味わうこともでき、使用していないが保存されている昔の急な階段も見ることができる。
部屋にはタオルが用意されているので、浴室に行く時には部屋から持って行こう。シャンプーとリンスは浴室にある。
湯釜が壊れ、一度は廃業の道を選んだ大正湯だが、ファンが多く、リニューアルオープンを望む声が多かった。そこで、4代目の婿が前職を辞めて跡を継いだ。湯釜や浴室を直し、サウナも取り付け、2階をゲストハウスに改築した。靴箱前にはそんなファンの1人が作って寄贈したという大正湯のジオラマも飾られている。
そんな愛され大正湯ではオリジナルTシャツも販売している。シンプルなデザインと温泉マークなので、普段着としても使いやすい1枚だ。
大正湯は月曜日が定休日となっており、基本的に宿泊は受け付けていないが、銭湯に入れなくても良ければ、2000円で素泊まりすることができるので、電話して問い合わせてみよう。ネット予約の際には布団やベッドを使用する大人の人数だけを入力して検索しないと宿泊プランが出てこないが、乳幼児の添い寝は無料なのでご心配なく。
無料の駐車場や屋根付きの駐輪場もあり、コンビニやスーパーも近く、八幡浜のグルメ散策もしやすい立地なので素泊まりでも困ることはない。
大正湯は大正4年創業の100年以上の歴史がある公衆浴場で、2019年の大規模改修により、一泊2500円という地域最安値で個室に宿泊できる銭湯宿に生まれ変わった。国内のみならず海外にも知られ、外国人もはるばる泊まりにくる人気の宿になった。気さくなオーナー一家との交流も旅の思い出になるので、愛媛に行くなら、八幡浜の大正湯に泊まってみよう。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/7/1更新)
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