未知の大冒険!久米島の秘境にある巨大奇岩「タチジャミ」へ

未知の大冒険!久米島の秘境にある巨大奇岩「タチジャミ」へ

更新日:2020/07/20 15:59

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
久米島北部に佇む巨大奇岩「タチジャミ」!島民の誰もが知っており、グーグルマップにもしっかり載っているのですが、何故か足を運ぶ人が少なく、謎のベールに包まれています。ミーフガーや比屋定バンタは久米島の定番なのに、タチジャミは景勝地としてほとんど定着していません。そこで今回はマイナーな「タチジャミ」の全貌を徹底紹介!実は単なる巨大奇岩ではなく、辿り着く道筋も含め、そこには未知の大冒険が待っていました。

サトウキビ畑の先に!タチジャミへの道が絶景

サトウキビ畑の先に!タチジャミへの道が絶景

写真:土庄 雄平

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今回紹介する「タチジャミ」が位置するのは、久米島の北部。一般的に久米島で宿泊をするイーフエリア・仲泊エリアとは正反対の場所になります。久米島一周道路を車で走ってアクセスしましょう!宿泊先にもよりますが、島を時計回り進んだ方が近いはず。

サトウキビ畑の先に!タチジャミへの道が絶景

写真:土庄 雄平

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なお一周道路からタチジャミにアクセスする際、バス停「宇江城」がある場所を曲がるのが最短経路になりますが、そこで曲がらず一周道路沿いに「タチジャミ」の誘導標識が現れるポイントで曲がるのがオススメ!

なぜならこの道が久米島でも有数の絶景道だから。両側にサトウキビ畑が展開し、道の先に海が広がる情景、どこか最果て感を感じさせるラストシーンなど、思わず車を停めてしまう風景が連続します。

サトウキビ畑の先に!タチジャミへの道が絶景

写真:土庄 雄平

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そしてタチジャミの入り口にあたる、赤い屋根の建物へ到着したら、一度背後を振り返ってみて下さい。するとそこには、山の上に凛々しく立つ「宇江城跡」が!沖縄で一番高い標高にある城=グスクです。宇江城岳の山頂は木々が少ないため、麓からでもその姿を明瞭に望むことができます。

なんじゃこりゃ?階段を降りると亜熱帯の森と滝

なんじゃこりゃ?階段を降りると亜熱帯の森と滝

写真:土庄 雄平

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それでは車を停めたらいよいよ「タチジャミ」への冒険のスタート!まずは約250段もの階段を下りていきます。最初は草木生い茂る道なのですが、すぐ真正面にダイナミックに海を俯瞰するパノラマへと変わります。このギャップが鮮烈!緑と青の美しいコントラストを楽しみながら降りていきましょう。

なんじゃこりゃ?階段を降りると亜熱帯の森と滝

写真:土庄 雄平

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そして下り切り、雨宮城(アンマーグスク)と呼ばれる巨岩が現れたら、断崖下を歩く遊歩道へと変わります。下には開けた海辺の道が待っているのかと思いきや、そこには緑覆う鬱蒼とした道。

沖縄らしい亜熱帯の植生と神秘的な雰囲気が、冒険心を掻き立ててくれるはず!これぞ「タチジャミ」を訪れる道中の魅力です。

なんじゃこりゃ?階段を降りると亜熱帯の森と滝

写真:土庄 雄平

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階段を降りて10分ほど歩いたらT字路が現れます。木々が背の高さまでなり、道には見えない点がまた面白いところ。まさに久米島にある異世界です。

このうち右へフクギのトンネルを抜ければ「タチジャミ」、一方で左へ進めば、タチジャミへと注いでいく「タチジャミの滝」へと至ります。

亜熱帯の森を越えて!立ちはだかるタチジャミ

亜熱帯の森を越えて!立ちはだかるタチジャミ

写真:土庄 雄平

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まずは左手の「タチジャミの滝」へ。分岐からこの滝までは、まるでトトロの世界を彷彿とさせるような木々のトンネルが待ち構えています。そして木々の先に日の光が見えたら到着!

そこには日の光に照らされながら、何段にも分かれながら落ちていく滝が現れます。湧き水豊かな北部の久米島を象徴する風景と言えるでしょう。

亜熱帯の森を越えて!立ちはだかるタチジャミ

写真:土庄 雄平

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しばしマイナスイオンに癒されたら、分岐へ戻って、タチジャミへの道へ。ここも景色が劇的に変化するポイントです!屈まないと歩けない狭い道の先へ、思いっきり開ける海!

まさしく、とうとう目的の地へ到達した冒険者。そんな達成感と安堵心が感じられるでしょう。

亜熱帯の森を越えて!立ちはだかるタチジャミ

写真:土庄 雄平

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そして緑あふれる浜辺の先に、巨岩「タチジャミ」がどっしりと佇んでいます。周囲の風景が開けており、青と緑の爽快な風景に引き立てられ、その存在感は圧倒的!

実はネタバレをすると、このタチジャミ、昔は“幻の名所”と言われていたものの、近年遊歩道が整備・維持されたため、このように一般の観光客でも訪れることが可能になったのです。

ここが凄い!タチジャミ=立神と言われる3つの見所を解説

ここが凄い!タチジャミ=立神と言われる3つの見所を解説

写真:土庄 雄平

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久米島の秘境と言える場所にあり、そして独特の存在感を持つタチジャミ。この名前を漢字で書くと「立神」であり、古来より島民により崇められてきました。そんなタチジャミですが、その凄さが分かる見所を三つご紹介!

まずは正面より左手に回り、眺めた時の構図です。先ほどまで平面的な外観が一気に鋭く変わります。実は一枚の岩盤が地中にそそり立っているのがタチジャミの真の姿なのです。大剣のように直立する迫力には、思わず息を呑んでしまうでしょう!

ここが凄い!タチジャミ=立神と言われる3つの見所を解説

写真:土庄 雄平

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そして正面と側面のちょうど中間地点から見上げてみてください!すると、タチジャミと青空が対峙する情景を見られます。よく見れば、左手には昼の月も!まさに地上の世界と、天の世界の境界線をなすようです。

ここが凄い!タチジャミ=立神と言われる3つの見所を解説

写真:土庄 雄平

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また正面から低姿勢で眺めるのもオススメ!人が入ると、その何倍もの大きさを誇るタチジャミのスケール感が伝わります。またよく見れば、タチジャミには幾つもの亀裂があり、その一つ一つが人の身長より大きいことにも気づくでしょう。

まさに神と称えられる、この巨岩奇岩の荘厳さが伝わってくるのではないでしょうか?

久米島の新たな顔を見せる!巨大奇岩「タチジャミ」

久米島の新たな顔を見せる!巨大奇岩「タチジャミ」

写真:土庄 雄平

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久米島の名所の一つでありながら、あまり脚光を浴びていない「タチジャミ」。しかしそこには久米島の持つ、また新たな顔が垣間見られます。圧倒的な自然と、そこから伝わってくるパワー。そして想像力を掻き立てる迫真の風景など。

ぜひ久米島が初めての方も、リピーターの方も、ぜひ一度足を運んでみてください!苦労して訪れる価値のある冒険が待っているはず。

タチジャミの基本情報

住所:沖縄県島尻郡久米島町字宇江城
アクセス:久米島空港・兼城港から駐車場まで車で20分、駐車場からタチジャミまで徒歩で往復45分〜1時間

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/12 訪問

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