「THE THOUSAND KYOTO」は、2019年1月に開業した京阪グループの最高位ブランドのホテルです。JR京都駅から東へ徒歩2分という京都の中心地にありながら、館内には日常の喧騒から遮断された空間が広がっています。
「京都の豊かな知恵に触れる」というコンセプトのもと、空間はもちろん、サービスや食に至るまで、すべてを通して訪れるゲスト一人ひとりのパーソナルな快適を追求した「パーソナル・コンフォート・ホテル」というのも、このホテルがめざしているところです。
こちらロビーの前に広がる、ホテルのシンボル的存在の「大階段」です。
地下1階から地上9階というホテルですが、6階までの部分が開放的な吹き抜けになっています。京都らしい格子のデザインですが、その隙間が広かったり狭かったりと、少しずつリズムを変えていて印象的です。
日本の伝統・禅に通じる引き算の思想をベースにしたシンプルな空間に、光・緑・アートで艶を添えるというところが評価され、2019年度グッドデザイン賞を受賞しているのにも納得です。
写真:磯本 歌見
地図を見る「インフィニティロゴ」と呼ばれるホテルのロゴマークには、1000年の歴史、これから1000年の無限の約束、京都の知恵の意味が込められています。1000年の「0(ゼロ)」を3つつなげた形のデザインになっており、ここでいつも悠久の時を刻んでいるということを忘れずにゲストを迎えるというホテルの想いがこもっています。
このロゴへの想いとホテルのコンセプトを起点として、館内すべてのアートやサインが展開されているのです。
2020年6月からスタートした「THE THOUSAND KYOTO アートツアー」は、毎週水曜日、朝10時から約30分かけて、コンシェルジュが案内してくれる宿泊者限定のアクティビティです。
こちらのホテルのアートコンセプトは「YURAGI」と「UTSUROI」。京都の自然との接し方を手本に、風に揺らぐ風景や季節ごとに移ろう心地よさを表現した、国内外で活躍する京都ゆかりの美術家や若手のアーティストの作品を、パブリックスペースだけで約50点、客室も含めると約280点も館内に展示しています。
まずは、1階ロビーにある、このホテルの象徴ともいえる作品「wind_form」です。くらげのようにゆらゆらと形を変えるこの作品、ずっと見ていても飽きません。昼と夜では全く表情が異なるのも特徴です。世界から注目されるクリエーター集団WOWによるもので、常設展示はこのホテルが世界初の試みです。
写真:磯本 歌見
地図を見るこちらも1階ロビーにある作品、椛田ちひろさんによる「Dark river, Kamogawa」は、京都市内を流れる鴨川からヒントを得て表現されたアートです。インクジェット紙の上に、黒色ボールペンで書かれているというのにも驚きます。繊細さと大胆さを併せ持つ作品です。
写真:磯本 歌見
地図を見るこちらはホテルのコンセプトである、千年の都・悠久のイメージから造られた作品「水影」です。自然から得たインスピレーションをもとに、金属を使って表現しています。
エントランスやロビーだけでなく、222ある各部屋に一枚一枚違った作品が飾られているのも、このホテルならではです。
写真:磯本 歌見
地図を見るスイートルーム専用の通路にも素敵な作品が展示されています。こちらは、京都の川の流れを箔で表現した作品「流転」です。ベースのブルーは漆です。自然の美しさを感じる作品で、赤の漆をベースにした作品もあります。
写真:磯本 歌見
地図を見るこちら「メゾネット・スイート」のお部屋です。2フロアを利用した吹き抜け空間が開放的なメゾネットタイプのお部屋で、豊かな緑の間から京都タワーを望めるのもいいですね。
電車の音や雑多な音も聞こえず、駅前で京都の中心地ということを全く感じさせない心地よさです。
写真:磯本 歌見
地図を見るこちらは「テラス・スイート」です。庭園を望む開放的なテラス、広々とした檜風呂、居心地抜群のリビングスペースなど、ホテルステイを満喫できるような上質な空間が広がっています。
そのほか、庭園と坪庭を眺めながら贅沢なバスタイムを過ごしたり、部屋の中でトリートメントサービスを受けることができる「スパ・スイート」や畳のお部屋と客室専用の庭園美を楽しめ、和と洋がミックスされた「ジャパニーズ・スイート」など多彩に用意され、ワンランク上のホテルステイを楽しめます。
写真:磯本 歌見
地図を見るスタンダードルームも豊富にそろっていて、こちらは「ザ・サウザンドツイン」です。
家具のしつらえを低めにすることで、京都の町家にいるような気分を味わえます。テレビの横には格子をデザインして、非日常感を演出するためリモコンも箱のなかに格納してしまうというこだわりようです。
ベッドの横にはタブレットが置かれ、エアコンの温度調整から、照明のオンオフ、アメニティなどのオーダーまですべて一台でできるようになっています。
写真:磯本 歌見
地図を見る素敵すぎるのが、オリジナルのアメニティグッズです。
「包む」という京文化にこだわり、アメニティグッズは和紙に包んで引き出しのなかに並べられています。
タオル類は今治タオルのもの、作務衣スタイルのナイトウェアは海外の方にも好評です。
写真:磯本 歌見
地図を見る備品類も素敵です。ポットは常滑焼、湯飲みは有田焼、茶筒は職人が1つずつ編んだ昇苑くみひもを使ったもの。また、それらを敷いている敷板は、黒谷和紙の職人がこのホテルのために特別に誂えられたものというように、すべて上質で厳選の商品を使っています。
珈琲は、イタリア・イリー社製のもの、オリジナルブレンド和紅茶は、高級宇治茶の産地・和束町産のお茶を使ったティーバッグです。
館内には、日本料理「キザハシ」、イタリア料理「スカーラエ」、カフェ&バー「ティー&バー」と3つのレストランがあります。
イタリアンレストランは、シェフの自由な発想と感性と情熱が生み出す独創的な料理が魅力です。彩り豊かな盛り付けは「アートのような美しさ」で、五感をくすぐる料理を楽しめます。
2020年7月現在は、日本料理店は休止中ですが、イタリアン、カフェ&バーは営業内容を変更しながらオープンしています。
写真:磯本 歌見
地図を見る朝食は、従来のハーフスタイルビュッフェを休止し、アメリカンブレックファーストか和朝食を提供しています。
写真は和朝食です。ご飯は白米かおかゆを選ぶことができ、このお膳のまえにも、一番だしと自家製胡麻豆腐が運ばれます。
出汁がしっかりきいたお味噌汁や、旬の素材を駆使して丁寧に作られたことがわかる一品の数々、バランスのとれた食事で、より豊かなホテルステイが楽しめるはずです。
写真:磯本 歌見
地図を見るお土産にもおすすめなのがこちら。パティシエ特製の「THE THOUSAND Chocolate Box」です。
宇治抹茶、ほうじ茶、柚子、黒七味など京都らしい素材や、ジャスミンティー、チャイ、アールグレイといった"茶"フレーバーなど、本格的なお茶を様々なスタイルで楽しめるラインナップが魅力のボンボンショコラアソートです。
アートツアーは、前日の18時までの予約が必要です。当日の集合場所は、コンシェルジュデスク前です。参加者にはミニアート冊子のプレゼントがあるので、お楽しみに。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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