クラゲ愛&美がとまらない!リニューアルした東京「すみだ水族館」

クラゲ愛&美がとまらない!リニューアルした東京「すみだ水族館」

更新日:2020/07/21 16:16

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
東京スカイツリーのお膝元に位置する「すみだ水族館」。大規模リニューアルを経て、2020年7月16日より新たにビッグシャーレ・キッチン・ラボの3ヵ所が登場します。特にクラゲに関するエリアは2倍の広さとなり、アクリル板なしで鑑賞できるのが魅力。“近づくと、もっと好きになる”というコンセプトのとおり、お客様・いきもの・飼育員との距離が近く、近づけば近づくほど、知れば知るほど、探求心と愛着が湧いてきます。

幻想的な光景が広がる「ビッグシャーレ」

幻想的な光景が広がる「ビッグシャーレ」

写真:浅井 みら野

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すみだ水族館で人気を誇るクラゲを存分に堪能できるよう設計された「ビッグシャーレ」。直径7mの横広な水槽が独立して置かれ、周囲のどこからでも水槽を見渡せますが、こだわったのが水深60cmという浅さ。

お子さんも見下ろせる高さで、アクリル板の隔たりもないことから、クラゲのふわっと泳ぐ様子や透明な質感、そして水流による水の揺らぎもじっくりと観察できます。

幻想的な光景が広がる「ビッグシャーレ」

写真:浅井 みら野

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ビッグシャーレは見下ろすだけでなく、横からも覗けます。水槽内には500匹ものミズクラゲがいますが、すみだ水族館ですべて繁殖したというから驚きです。

幻想的な光景が広がる「ビッグシャーレ」

写真:浅井 みら野

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ガラスの床デッキが一部張り出しており、恐る恐る立ってみると足元にもクラゲの姿が。右・左・前・下と視界一面にクラゲが漂っていて、まるで自分もクラゲに囲まれながら海に浮かんでいるような不思議な感覚になります。

実は自力で泳げないクラゲ。そのためクラゲが留まらないよう適切な水流を生み出すのに苦労したと飼育スタッフの中井さんが言います。その甲斐あって、ゆらりゆらり、ふわりふわりとクラゲが移動する様子は、いつまでも見ていられる心地よさがあります。

「ドラム型水族館」も増えクラゲ度アップ

動画:浅井 みら野

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5分間隔でカラフルな光に彩られるビッグシャーレは、ちょっとしたショーのよう。色味が異なるクラゲの中でも、半透明のミズクラゲは光を美しく反射するので適材適所な存在です。演出家との協働により、色だけでなく、光の強弱にもこだわりました。

「ドラム型水族館」も増えクラゲ度アップ

写真:浅井 みら野

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ビッグシャーレの隣に新しく登場した「ドラム型水槽」も、クラゲの美しさと種類の豊富さを伝えています。

ビゼンクラゲ(左)、タコクラゲ(真ん中)、キャノンボールジェリー(右)の3種類がそれぞれ展示されていますが、大きな水槽1つに合体させることで泳ぎ方や色の違いを見比べられるという、さり気ない工夫が施されてます。

「ドラム型水族館」も増えクラゲ度アップ

写真:浅井 みら野

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毒の性質上、同じ水槽で多種のクラゲを飼育することはできませんが、すみだ水族館では水槽のつなぎ目を透明にすることで、横から見ると異なるクラゲ同士が一緒に泳いでいるような稀有な光景が見られます。

水族館の元気の源はここから「キッチン」

水族館の元気の源はここから「キッチン」

写真:浅井 みら野

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すみだ水族館では餌を“ゴハン”と呼んでいて、その準備を行う「キッチン」が新しくアクアベースに設けられました。

水族館の元気の源はここから「キッチン」

写真:浅井 みら野

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オープンキッチンさながらの造りで、どんな魚を食べるのかなど気軽に覗けるのが特徴です。

衛生面と臭いにも気を配り、キッチンは密閉状態ですが、気になることがあれば周辺に飼育員さんがいるので、すぐに質問できます。

水族館の元気の源はここから「キッチン」

写真:浅井 みら野

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ホワイトボードにはペンギンやオットセイがその日に食べる魚の種類や大きさが記録されています。時期によって食欲も変わるため、ゴハンの量は様子を見ながら調節するのだとか。

食べやすいよう魚の頭をハサミで切り落としたり、不足がちな栄養を補うためにサプリを魚に混ぜたりと、いきものの健康を守る飼育員さんの責任感と“食”の大切さが感じられる空間です。

クラゲのすべてが詰まっている「ラボ」

クラゲのすべてが詰まっている「ラボ」

写真:浅井 みら野

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すみだ水族館は、もともとクラゲの繁殖に力を入れていましたが、繁殖する様子やクラゲのことをもっと知ってほしいという気持ちから、繁殖作業が行われる「ラボ」もアクアベースに移設されました。

ビッグシャーレのミズクラゲをはじめ、水族館で展示されている14種700匹のクラゲは、全員がここで誕生しました。

クラゲのすべてが詰まっている「ラボ」

写真:浅井 みら野

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飼育員さんが常駐しているので、クラゲに関することを気軽に聞けるのも魅力。1日数回行われる水替えの作業では、極小なクラゲの赤ちゃん1匹1匹を細長いスポイトを使って水槽に入れ替えている様子を見学できます。

クラゲのすべてが詰まっている「ラボ」

写真:浅井 みら野

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ラボでは生誕0日から6-7日目まで、クラゲの赤ちゃんを日数ごとに展示しており、1日違いでも大きさや成長ぶりの違いに驚くことも。

クラゲによって個性や外見も異なり、クラゲ好きな飼育員さんから話を聞けば聞くほど、情熱が伝わり気付けば自分もクラゲファンになっているかもしれません。

まだまだある!リニューアル後の新商品

まだまだある!リニューアル後の新商品

写真:浅井 みら野

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ニューアルを経てパワーアップしたのは展示以外にも。全スタッフによる公募で、選りすぐりのフードとドリンクメニューが出来上がりました。

「勝手にクラゲシェイク(左)」は、ミント味の青いクリームが印象的で、食用クラゲのコリコリ感も楽しめます。ころんとした形が特徴のクラゲをイメージした「カラージェリーバーガー」は、1つに2種類のポテトサラダが入っていて、赤は紅ショウガ、黒は佃煮と夏らしいさっぱり味が特徴。「ハピネスクラゲゼリー(右)」は、上に乗っている透明のサイダーゼリーが、ぷるぷると揺れる、見た目もかわいい一品です。

まだまだある!リニューアル後の新商品

写真:浅井 みら野

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お土産や旅の思い出になるグッズも、15種類以上が新たに加わりました。クラゲ関連のものは文房具からお菓子までと幅広く、ハーブティークラゲは熱湯を注ぐと青くなるユニークなもの。

まだまだある!リニューアル後の新商品

写真:浅井 みら野

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素朴な表情に癒されるミントグリーンとピンクのクラゲは、手のひらサイズのキーホルダーとギュッと抱きしめるのにちょうど良いクッションの2種類の大きさがあります。

「すみだ水族館」がリニューアルする際に大切にしたのが、お客様・いきもの・飼育員を“隔てない”という想い。透明に見えても、アクリル板で阻まれると別世界の印象を受けてしまうもの。それぞれの距離を縮めようと試みるすみだ水族館では、いきものと人間も同じ世界の住人なんだと気付かせてくれます。ぜひ訪れた際は、癒しの水中世界へ没入してみてはいかがでしょうか。

すみだ水族館の基本情報

住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 5・6F
電話番号:03-5619-1821
営業時間:平日10:00〜19:00、土日祝9:00〜21:00
定休日:年中無休(メンテナンスなどによる臨時休業あり)
アクセス:「押上(スカイツリー前)」駅直結

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/15 訪問

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