写真:モノホシ ダン
地図を見る蜻蛉の滝は、「あきつの小野公園」から遊歩道を5分ほど上ったところにあります。『日本書紀』によると蜻蛉(せいれい)とは、トンボのことで、古墳時代の最強の天皇として知られる、第21代雄略天皇が、この地で狩りを楽しんだことがあります。
その際に虻(アブ)が飛んできて、いきなり天皇の肘に喰いつきました。すると何処からともなく、蜻蛉(トンボ)が現れて、その虻を噛んで退治しました。天皇は、大いに喜んでこの地を蜻蛉野(あきつの)と名付け、滝の名はこの地名に由来しています。
なお、天気の良い日には、滝にかかる虹を見ることができるため、虹光(にじっこう)の別名があります。陽光を受けてキラキラと輝く滝の様子はとても神秘的です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る蜻蛉の滝は、水量がとても豊かな滝です。とくに中ほどの滝見台からは、すぐ間近に滝を見ることができるため、滝の飛沫を浴びるような爽快感を味わえます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る蜻蛉の滝は、奈良県が指定する清澄な水「やまとの水」のひとつで、中ほどの滝見台に備え付けられた柄杓で喉を潤すこともできます。また、朝日新聞社と森林文化協会により21世紀に残したい「紀伊半島自然100選」にも選定されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る写真を撮ることは、滝の楽しみ方のひとつです。滝の撮影には、カメラのシャッタースピードを変えて撮ってみましょう。シャッタースピードを速くすると、水の流れを止めて、とても躍動感のある写真が撮れます。シヤッタースピードの目安は、約500分の1秒です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るいっぽう、シャッタースピードを遅くすると、水の流れをぶらして、流れの美しさを引き出す写真を撮ることができます。シャッタースピードの目安は約1秒で、できれば三脚を使うといいでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなお、中ほどの滝見台には「不動堂」があって、不動明王像・蔵王権現像・役行者像の3体が祀られています。かつて滝が、修験者による修行の場だったことが伺えます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る冒頭でもご紹介しましたが、蜻蛉の滝には、3箇所の滝見台があります。滝の上の滝見台からは、豪快に落下する滝をのぞき込むことができます。じつは、蜻蛉の滝の上には、もう一段の滝があり、上部が2段であることが分かります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る中ほどの滝見台からは、滝口から約50m下の滝壺に落下する直瀑を見ることができます。手を伸ばせば、滝に届きそうな近さなので迫力満点です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る下の滝見台からは、轟音を上げて滝壺に落ちてくる滝の様子が圧巻です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る中ほどの滝見台には、ベンチのある休憩所があり、マイナスイオンに包まれて、蜻蛉の滝の景観を楽しむことができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る下の滝見台に行くには、休憩所からの螺旋階段を利用します。長く急な螺旋階段は文字通り、目が回るような感じがするでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る下の滝見台は、まるで深山幽谷の雰囲気が漂います。正面に滝壺を眺めるスポットで、清涼感たっぷりの滝しぶきが心地良く感じられるでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る蜻蛉の滝の入口には、鳥居があり、その右手に仙龍寺跡とされる梵字岩と石塔があります。梵字岩には、大日如来を表す「ア」という文字が描かれています。ここでは、修験者の足跡と雄略天皇から連綿と続く歴史に触れることができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る蜻蛉の滝は、音無川に注いでいて、滝への駐車場がある「あきつの小野公園」周辺は、川遊びのレジャースポットになっています。蜻蛉の滝で、豊かな自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
住所:奈良県吉野郡川上村西河
電話番号:0746-52-0111(川上村観光協会)
アクセス:近鉄「大和上市駅」湯盛温泉杉の湯行きバス「西河」バス停下車 徒歩30分
車利用の場合は、国道169号五社トンネル抜けて、すぐ右折してまっすぐ、あきつの小野公園 無料駐車場利用
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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