写真:Hiroko Oji
地図を見るイギリスの風光明媚なコッツウォルズ地方。その北部に位置する「ストラトフォート・アポンエイヴォン」は文豪ウィリアム・シェイクスピアの故郷として世界中からたくさんの観光客がやってくる中世の町並みを今に伝える風情のある町です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る石畳の通り沿いには、いかにもイギリス!といったチューダー様式(※)の木組み家屋が軒を並べシェイクスピアにちなんだ観光スポットが点在しています。
写真の中央は町で最古のパブ「ギャリック・イン」。建物の一部が14世紀の建物で隣の「ハーヴァード・ハウス」と共に「シェイクスピア・ホテル」や町で一番古いティールーム「Hathaway Tea Rooms」など目を惹く建物が溢れています。
※15〜17世紀のチューダー朝時代に確立。イギリス流に実用化されて発展した建築様式。白壁に黒い柱や梁を組み合わせたハーフティンバー、建物の上部が下部よりせり出しているオーバーハング、切妻風の急勾配の屋根などが特徴。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中心地の東側を流れるのはエイヴォン川。クロプトン・ブリッジ周辺にはイギリス独特のナローボートや手漕ぎボート・モーターボートがたくさん浮かんでいます。
南へ川沿いを下って行くと、緑あふれる河畔風景が広がりのんびりお散歩が楽しめる一帯となっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の中心部にある歩行者天国のヘンリー通り。この通り沿いでほぼ中央にある木組み構造の家屋が、1564年4月23日にシェークスピアが生まれたお家です。隣にはシェイクスピア・センターの建物があり、こちらでチケットを購入したあと、彼の生涯とその頃の時代背景についてのフィルムや展示を見ます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るセンターから庭を通って生家の中に入ると、シェイクスピアが10歳だったころを再現した展示が見られます。
居間は当時は来客用寝室としても利用されることがあり天蓋付きの立派なベッドが置かれ、隣には当時の食卓の様子や暖炉が再現されています。他にも台所及び食料貯蔵室、彼が誕生したとされるベッドのある部屋、皮手袋の製造過程がわかる父親の仕事部屋などがオリジナルやレプリカで再現されています。父親は革手袋職人で皮革や羊毛の取引で富を築き、町長の地位にも就いた地元の名士でした。
写真:Hiroko Oji
地図を見るかつて作業場や倉庫・納屋などがあった裏庭は、19世紀半ばから綺麗に手入れされた庭園となり、シェイクスピアの戯曲に登場する植物が植えられています。運が良ければ、当時の衣装を身に纏ったスタッフの人たちが庭で談笑する風景にも出会えます。
<シェークスピアの生家の基本情報>
住所:Henley St.Stratford-upon-Avon CV37 6QW
電話番号:+44-1789-204016
開館時間:(4月〜10月)9:00〜17:00、(11月〜3月)10:00〜16:00
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の中心部からエイヴォン川沿いに出て南へ進むと川の畔に建つ「ホーリー・トリニティ教会」に行くことができます。
この教会は1210年、サクソン修道院の敷地に建てられたもので、この町で最古の建物。シェイクスピアが洗礼を受け、結婚式を挙げ、晩年まで通い、彼とその身内の方々が埋葬されていて「シェイクスピア教会」と呼ばれることもあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る教会内には細やかな細工の素晴らしいステンドグラスや彫刻・レリーフが並び、19世紀のパイプオルガンが美しい。入り口近くにはシェイクスピアが洗礼を受けた洗礼盤があり、彼の洗礼や埋葬の記録も掲示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るステンドグラスで取り囲まれた内陣には、妻アン・ハサウェイと並んでシェイクスピアのお墓があります。息子が権利を購入したためここにお墓が移されたとのことで、横には一族のお墓も続きます。
<ホーリー・トリニティ教会の基本情報>
住所:Old Town,Stratford-upon-Avon CV37 6BG
電話番号:+44-1789-266-316
開場時間:8:30〜18:00
写真:Hiroko Oji
地図を見るチャペル通り沿いにあるのは、孫娘エリザベスが最初の夫トーマス・ナッシュと住んだ家「ナッシュ・ハウス」。通り沿いから見るとこぢんまりした建物ですが、この奥にお庭が広がり、庭の一角にシェイクスピアが引退後に住んだ「ニュー・プレイス」があって、とても広い敷地になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るハウス内にはストラトフォードの歴史に関する展示があり、17世紀当時の家具がそのまま残されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るナッシュ・ハウスの奥には綺麗に手入れされた庭があり、かつてその一角にシェイクスピアが引退後晩年まで過ごした家「ニュー・プレイス」がありました。これは1597年には購入していたストラトフォードで一番大きな屋敷だったのですが、18世紀に取り壊されてしまい現在はその土台しか残っていません。
<ナッシュ・ハウスとニュー・プレイスの基本情報>
住所:22 Chapel St.Stratford-upon-Avon CV37 6EP
電話番号:+44-1789-338-536
開館時間:(4月〜10月)9:00〜17:00、(11月〜3月)10:00〜16:00
写真:Hiroko Oji
地図を見るチャーチ通りをさらに南へ進みオールド・タウン通りに入ると、シェイクスピアの娘スザンナが医師の夫と暮らした家「ホールズ・クロフト」が建っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る内部は広々としていて、エリザベス朝時代の細かな木彫りが施された椅子が置かれた居間、肉を焼く暖炉のあるキッチン、当時の食事を再現したテーブルや銀食器の並ぶ食卓の部屋、夫ジョン・ホールの診察室兼薬剤室などが再現されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る館内から庭に出てみるとこちらも広々とした緑あふれる手入れの行き届いた庭園になっていて、片隅のテーブルで寛げるスペースもあります。
<ホールズ・クロフトの基本情報>
住所:Old Town,Stratford-upon-Avon CV37 6BG
電話番号:+44-1789-338-533
開館時間:(4月〜10月)9:00〜17:00、(11月〜3月)11:00〜16:00
ストラトフォード・アポン・エイヴォンにはシェイクスピアゆかりの観光スポットが点在しています。ここでご紹介した他にも、川沿いには「ロイヤル・シェイクスピア・シアター」が、郊外には妻の実家「アン・ハザウェイの家」や母の生家「メアリー・アーデンの家」などもあり見所は盛沢山のストラトフォード・アポン・エイヴォン。日帰り観光も可能ですが、できれば朝夕の観光客の姿が途絶えた物静かな風景も楽しんでいただきたいので、宿泊されることをお薦めします。宿泊すると、シェイクスピア関連の見所共通券が半額になる券をくれるホテルやB&Bもあるので、お宿にご相談くださいね。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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