東京湾最大の無人島!横須賀「猿島」を探検気分で散策しよう!

東京湾最大の無人島!横須賀「猿島」を探検気分で散策しよう!

更新日:2020/11/27 12:43

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
「猿島」は神奈川県横須賀市の東京湾上に位置する無人島で、京急横須賀中央駅から徒歩約15分の場所にある三笠桟橋から連絡船に乗れば、容易にアクセスすることができます。島内は緑が多く、様々な歴史的遺構がたくさん残っているため、ちょっとした探検気分を味わえます。特に戦争中に使用された建造物や砲台跡は、マニアでなくとも必見!島全体が要塞のような「猿島」を訪問して、フォトジェニックな雰囲気を味わってみよう!

アクセスしやすい「猿島」

アクセスしやすい「猿島」

写真:木村 優光

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「猿島」は東京湾最大の無人島として、0.051平方kmの広さを誇ります。これは東京ドームを若干広くしたサイズ。そんな「猿島」へは、京急横須賀中央駅から徒歩約15分の三笠桟橋から連絡船が出ていて、約10分の航海でアクセスすることができます。荒天による欠航時以外は毎日運航されています。写真は猿島側の桟橋から定期船と横須賀市街を見たアングル。

アクセスしやすい「猿島」

写真:木村 優光

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定期船から猿島桟橋へ降りると、真っ先に目に入る看板「SARUSHIMA」。まさにアドベンチャーゾーンへの入口らしいデザインで、島内へ入る前からワクワク感が増してくるでしょう。ちなにみ看板には猿のイラストが描かれていますが、島内には猿は1匹もいませんのであしからず。

アクセスしやすい「猿島」

写真:木村 優光

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写真は、猿島桟橋から見た島周囲の様子。この写真だけを見ると、どこか地方の海岸線のように見えませんか?綺麗な海水に手つかず状態の岩肌。これこそが「猿島」の島周囲の顔で、東京湾の中にあるとは思えないほどのクオリティー!

島内へ上陸するとそこは?

島内へ上陸するとそこは?

写真:木村 優光

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船から降りて桟橋を通り島内へ入ると、島の中核でもあるエリアに出ます。ここには「猿島」を管理する事務所や休憩施設、売店、BBQ施設、そして夏場限定で開設される海水浴場などがあります。そのため、夏場はメジャー観光地を訪問したような気分になるかもしれません。そこで、本来の無人島気分を味わいたいのであれば、夏場以外の季節をオススメします。写真は「猿島」の管理事務所のデッキから横須賀市中心部を見たもの。

島内へ上陸するとそこは?

写真:木村 優光

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管理事務所付近にも様々な遺構風のオブジェがあります。写真は管理事務所目の前の砂浜から横須賀市中心部を見たもの。手前の木製ポールとそれらを囲む土台が貫禄あるものに対して、海の向こうには近代的な建物が立ち並ぶ横須賀市街。このような両者のギャップは、「猿島」に上陸したからこそ味わえるもの!

島内の散策路へアクセスしてみよう!

島内の散策路へアクセスしてみよう!

写真:木村 優光

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「猿島」の最大の見どころといえば、島内の散策路!そんな散策路は、管理事務所脇から島の奥へと続いています。なだらかな散策路を進んでいくと両側を石塀に覆われます。このエリアには戦争中に使用された弾薬庫や兵舎が石塀沿いに設けられていて、外側から見学することができます。

島内の散策路へアクセスしてみよう!

写真:木村 優光

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更に散策路を進むと、レンガ積みのトンネルが現れます。トンネルは遊歩道の一部として通行できますが、内部は真っ暗ではなく、レンガ積みをきれいに照らしてくれる照明が設けられています。写真で撮ってみるとその雰囲気はレトロマニアには生唾もの!

島内の散策路へアクセスしてみよう!

写真:木村 優光

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特に写真のようにトンネルの入口がいくつも顔を出した島内中心部エリアは、人が多い管理事務所付近とは真逆で、歴史的な雰囲気を肌で味わう格好の探検ポイント!レンガ積みのトンネルが要塞のような雰囲気を出していることから、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の一コマのように見えます。

水辺間近まで続く散策路

水辺間近まで続く散策路

写真:木村 優光

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歴史的遺構がたくさんあるエリアを通り越すと、散策路は眺めの良いエリアに出ます。写真の場所は、島内でも最北端に位置する展望エリア。ベンチとテーブルがいくつかあるため、ここに座って持参したお弁当を食べるのもよし。ここからは横浜市方面の視界が開けているため、空気の澄んだ日ですと横浜ランドマークタワーも一望できます。

水辺間近まで続く散策路

写真:木村 優光

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展望台から先の散策路は徐々に高度を落とし、島の崖伝いに敷設された階段となります。この階段を一番下まで降りると写真のような水辺沿いまでアクセスできます。開放感も抜群で、東京湾とは思えない水の綺麗さに驚きを隠せないでしょう。なお、散策路としてロープでくくられた外へは出ないようにしましょう。

「猿島」にある様々な歴史的遺構や建造物

「猿島」にある様々な歴史的遺構や建造物

写真:木村 優光

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写真は、管理事務所の脇にある発電所。現在も島内の電気供給をこの建物内で中継して賄っていますが、この建物は1895年に造られたもの。当時は島内の電気供給として、石炭を焚いて蒸気で発電機を回していました。そのため、当時は煙突からは蒸気が出る姿が見れたのでしょうね。建屋内へ入ることはできませんが、散策路沿いから全貌を見ることは可能。

「猿島」にある様々な歴史的遺構や建造物

写真:木村 優光

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「猿島」は戦時中、日本国内でも重要な拠点だったため、島内のあちこちには砲台が設けられました。現在は、大砲そのものは存在していませんが、砲台を取り付けてたボルト跡が残っています。このようなものを見られるのも「猿島」だから。

「猿島」にある様々な歴史的遺構や建造物

写真:木村 優光

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起伏に飛んだ「猿島」は、所々に眺めの良い場所が存在し、展望台もいくつかあります。しかしどれもベンチやテーブルだけが置かれた広場状のもの。そんな中、建物としての展望台も存在します。現在は崩壊の恐れがあるため立ち入りできませんが、戦時中はこの展望台はなんと、猿島の見張り台として機能していました。

猿島の基本情報

住所:神奈川県横須賀市猿島1
電話番号:046-822-9561
アクセス:京急横須賀中央駅より北東へ歩くこと約15分で三笠公園。ここより連絡船で約10分。

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/01/19 訪問

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