写真：モノホシ ダン
地図を見る宇陀松山の歴史的町並みの散策の起点となるのが、道の駅「宇陀路大宇陀」です。大きな駐車場があり、最寄り駅の近鉄「榛原駅」からは路線バスも運行されています。歩き疲れたら、併設の“足湯”で疲れを癒すこともできます。
＜道の駅 宇陀路大宇陀の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀拾生714-1
電話番号：0745-83-0051
足湯利用時間：10:00〜17:00
アクセス：近鉄「榛原駅」からバスで「大宇陀」バス停下車すぐ
車利用の場合は、無料駐車場利用
写真：モノホシ ダン
地図を見る道の駅から、大宇陀の古い町並みが続く松山通りを、北に入ってすぐのところにあるのが観光案内施設の「千軒舎（せんげんしゃ）」。明治時代初期に建てられ、薬屋・歯科医院として使われていた旧内藤家住宅を、松山地区まちづくりセンターとして改修した施設です。
名称は、かつて松山地区が“宇陀千軒”と呼ばれるほどの賑わいを見せていたことから名付けられました。今でも約200軒の伝統的な建物があります。パネルでは、宇陀松山の歴史を知ることができ、町歩きに便利なパンフレットを入手することもできます。
また、廃城となった宇陀松山城跡への登城口もあります。宇陀松山城跡へは、徒歩で約20分です。城跡からの眺めは素晴らしく、南に大峰山脈、北に“大和富士”とも呼ばれる額井岳（ぬかいだけ）など、周囲の山々を一望することができます。
＜千軒舎の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀区拾生1846
電話番号：0745-87-2274
開館時間：9:00〜17:00
休館日：年末年始
アクセス:大宇陀バス停から徒歩約3分
写真：モノホシ ダン
地図を見る千軒舎で観光情報を入手したら、宇陀松山の町家めぐりをスタートしましょう。重要伝統的建造物保存地区の“松山通り”は、南北に約2.5kmに渡って続くレトロな町並みです。
写真：モノホシ ダン
地図を見る宇陀松山でぜひ見ておきたいスポットのひとつが、国の史跡「森野旧薬園」。吉野葛の老舗である「森野吉野葛本舗」の裏山に広がる現存する日本最古の民間の薬草園です。
1729年（享保14年）、森野藤助が幕府に下付された薬草木を植えたのが始まりで、現在も約250種を栽培しています。
写真：モノホシ ダン
地図を見る森野旧薬園は、神楽岡神社とならんで、宇陀松山の町並みが俯瞰できる数少ない場所でもあります。重厚な町並みを眺めながら、一息入れてみてはいかがでしょうか。
＜森野旧薬園の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀上新1880
電話番号：0745-83-0002
開園時間：9:30〜17:00
入園料：300円
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約5分
写真：モノホシ ダン
地図を見る天照大神を祀る「神楽岡（かぐらおか）神社」の参道入口の角地にあるのが「都司（つじ）家住宅」。1868年（明治元年）頃の建築で、屋号を「更紗屋」といい、紺屋のほかに油問屋などを営んでいました。
座敷玄関があり、軒下には緩やかなカーブを描いた柵“犬矢来”、格調高い“格子”に“虫籠窓”など、宇陀松山の古い町家の特徴である意匠が見られます。
＜都司家住宅の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀中新
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約7分
写真：モノホシ ダン
地図を見る年代が分かるもので、宇陀松山で最古の町家といわれるのが、県指定文化財の宇陀松山で最古の町家「山邊家住宅」。江戸時代中期の建物で、かつては宇陀紙の問屋を家業としており「山邊長助」を世襲、藩札の原板や宿札などが残されています。外観は、格子に摺り上げ戸の痕跡、5つの虫籠窓などが見られます。
＜山邊家住宅の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀上1998
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約10分
写真：モノホシ ダン
地図を見る山邊家住宅の向い側にあり、松山地区で唯一、菱形の格子が施された虫籠窓が設置されているのが「川尾家住宅」です。江戸時代末期の建築と見られ、元は豆腐屋を営んでいました。表には格子と格子戸があり、切妻屋根、つし2階、桟瓦葺、平入の典型規模の町家です。
＜川尾家住宅の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀下出口
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約10分
写真：モノホシ ダン
川尾家住宅の角地から本善食堂への路地へと入り、松山通りと山邊家住宅方面を見た風景は、宇陀松山の定番撮影スポット。宇陀松山を紹介するガイドブックやパンフレットの口絵などにもっともよく登場する風景です。町家めぐりの際には、ぜひお見逃しなく。
写真：モノホシ ダン
地図を見る大きな木桶の看板が印象的な「奈良漬いせ弥」。1866年（慶応2年）創業の奈良漬の老舗で、奈良漬のほかに、自家製の味噌や天然麹などを販売しています。宇陀松山を訪れた際には、お土産として、お買い求めになられてはいかがでしょうか。
＜奈良漬いせ弥の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀上1986
電話番号：0745-83-0021
定休日：木曜日
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約8分
写真：モノホシ ダン
地図を見る唐破風付きの“天寿丸”の看板が目を引く、市指定文化財の宇陀市歴史文化館「薬の館」は、宇陀松山のシンボル。江戸時代末期に建てられた薬問屋の旧細川家の住宅を改装した店内には、大宇陀で古くから盛んだった薬業に関する資料などを展示しています。
なお、藤沢薬品工業（現アステラス製薬）の創業者の母は、この細川家の出身としても知られています。
＜宇陀市歴史文化館 薬の館の基本情報＞
住所： 奈良県宇陀市大宇陀上2003
電話番号：0745-83-3988
開館時間:10:00〜16:00
入館料：大人310円 小・中学生150円
休館日：毎週月曜日・火曜日（祝日の場合は翌日休館） 12月15日〜1月15日
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約15分
写真：モノホシ ダン
地図を見る1615年（元和元年）に廃城となった宇陀松山城の遺構としては、国の史跡「松山西口関門」が。宇陀松山城の西門で、宇陀松山藩・織田氏の前の領主だった福島氏により約400年前に築かれました。壁以外は黒塗りであることから“黒門”とも呼ばれています。
大いなる時の流れの中で、いくたびの変遷を繰り返してきた宇陀松山の歴史を、ひとり見守り続けてきた松山西口関門で、遥かな時代からのロマンを感じてください。
＜松山西口関門の基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約15分
写真：モノホシ ダン
地図を見る宇陀松山でおすすめの古民家カフェとしては、築約180年の歴史を持つあゆみ家住宅をリノベーションした「茶房 あゆみ」が。
写真：モノホシ ダン
地図を見る屋内は、宇陀和紙を使った照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。席は、座敷席とテーブル席があり、どちらも靴を脱いでゆったりとくつろぐことができます。
写真：モノホシ ダン
地図を見る茶房あゆみのランチでは、1日10食限定の「あゆみ定食」（900円）が。メニューは日替わりで、地元の野菜やお米を使ったメニューがいただけます。いっぽう、カフェメニューでは、抹茶と宇陀松山の銘菓“きみごろも”のセット（600円）がおすすめ。
なお、食事をされた方は、あゆみ家住宅の“つし2階”部分も見学することができます。妻側の外壁土壁と柱と貫の工法や、大きな梁など民家の構造がよく分かります。
＜茶房 あゆみの基本情報＞
住所：奈良県宇陀市大宇陀上新1899-1
電話番号：090-5895-6470
営業時間：11:00〜16:00
定休日：木曜日
アクセス：大宇陀バス停から徒歩約5分
いかがでしたか。今回ご紹介した宇陀松山の古い町家は、全体としては、ほんの一部分に過ぎません。ほかにも、森岡家住宅、黒川本家、林家住宅、竹田家住宅、森田家住宅、旧福田医院、植田家住宅などの趣ある古い町家が目白押しです。
松山通りの、町家をリノベーションしたカフェやランチスポットで、寄り道しながらの町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較！
このスポットに行きたい！と思ったらトラベルjpでまとめて検索！
条件を指定して検索
