写真:吉田 彩緒莉
地図を見る箱根塔の沢一の湯本館は箱根の玄関口、箱根湯本駅からバスで2分、徒歩でも15分ほどのアクセスの良さ。山の木々や、早川の美しい川の流れを眺めつつ、散策気分で歩けばあっという間に到着します。塔ノ沢温泉一帯は、歴史ある老舗旅館が並ぶエリア。賑やかな同じ箱根の温泉街とは少し違った、閑静な雰囲気を漂わせています。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るバスや車で箱根湯本から移動し、観光スポットに移動したことがある人なら、このどっしりとした日本家屋と、堂々たる毛筆で描かれた「一の湯」の看板を見たことがあるのではないでしょうか。
箱根塔の沢一の湯本館の創業はなんと1630年。歌川広重の浮世絵「箱根七湯 塔の澤」に当時の姿が描かれています。390年もの長きにわたり、箱根の温泉街全体を代表する「箱根の顔」として、この場所に君臨しているのです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るエントランスには「歓迎」の文字と共に、宿泊客の名字が書かれています。昔の旅館や観光ホテルでは、この歓迎が当たり前でしたが、最近ではこの「歓迎」のおもてなしをする旅館も少なくなってきています。到着と同時にほっこりするうれしい瞬間です。
旅館の建物の骨組みは明治時代のもの。2009年には国指定登録有形文化財に指定された歴史的に大変価値の高い日本家屋です。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る昔の日本家屋を模した新しい旅館ならたくさんあります。しかし「本物」は稀少。足を踏み入れた瞬間、長い時間が刻まれているからこそ感じられる日本建築の美しさと、郷愁を一度に感じることができるのです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る憩いの場に相応しい囲炉裏が旅人を待っています。このスペースは箱根の旅の案内や催しのお知らせのパンフレットが置いてあり箱根の情報収集に便利。冷えたドリンク・お土産を販売するショップが併設されています。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る古くから地域に根差す箱根塔ノ沢一の湯。神奈川県産の食材とコラボレーションしたオリジナル商品も販売していて、売店には「箱根に泊まった」というより「この旅館に泊まった」という価値ある商品が並びます。せっかくなのでオリジナリティ溢れるお土産を大切な人に買って帰りたいものです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る稀少な歴史的建造物である箱根塔ノ沢一の湯。老舗名旅館というと、宿泊にはそれなりの出費が伴います。しかし箱根に10施設ある「一の湯グループ」の宿泊施設は、どこに泊まっても大変リーズナブル。それはこの箱根塔ノ沢一の湯であっても同等です。
なんとこの箱根塔ノ沢一の湯は、シーズンによっては、1人2食付で1万円程度で宿泊できるというのですから、驚きです。お得に泊まれる旅館ならば、ちょっと贅沢して露天風呂付客室に泊まってみたいもの。他の旅館では「ちょっと予算が・・・」としり込みしてしまいますが、箱根塔ノ沢一の湯なら1万6,000円から(プラン・シーズンにより異なります)。
ちなみにこれは、1人で泊まっても同じ値段。通常は2名1室利用の1名料金で表示される旅館の料金。ひとり旅での「旅館おこもり」は敷居が高い場合が多いですが、その心配は無用です(プラン・シーズンにより異なります)。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る露天風呂付客室はすべて1階にあり、早川沿いに露天風呂が設えられています。箱根湯本駅からそんなに離れていない環境ながら、露天風呂に身を浸せば、清流のせせらぎ、木々を渡る風の音しか聞こえません。山奥にいるかのような、自然しか見えない環境です。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る客室の露天風呂では、アルカリ性単純温泉をかけ流しで楽しめます。ぬるめお湯が少しずつ湯殿に注がれ、長湯向き。さらに、露天風呂付客室の醍醐味はキンキンに冷えたビールやハイボールなどが持ち込めること。最高のシチュエーションではありませんか!
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る夕食は、大正時代に造られた大広間を改装した4階のレストランで。歴史が刻む飴色の木の板の階段をきしませながらたどり着くそこは、漂う大正ロマンと重厚な雰囲気に圧倒されます。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る前菜、焼き物、揚げ物など所狭しと料理が並び、ついついお酒がすすんでしまう夕食内容。メインはスープに既に味がついている一の湯名物の豚のしゃぶしゃぶ。
お手頃価格の旅館一の湯グループ。近くでお鍋ができるまで世話を焼いてくれるタイプの旅館とは異なりますが、しゃぶしゃぶの美味しい作り方・食べ方の説明書がテーブルにセッティングされています。旅の伴侶とああでもない、こうでもないと言いながら、しゃぶしゃぶをつつくのも楽しい思い出になります。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る箱根塔の沢一の湯本館の魅力は、目の前の早川の清流と、川を覆う木々が四季折々に見せる彩り。食事は2020年現在、密を避けるため二部制ですが、夏場は早い時間に夕食を取ると、まだ明るく、濃厚な緑の木々に癒されながら食事ができます。窓が額縁の役割を果たし、さながら絵画のようです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る朝食も夕食と同じレストランで。朝の光を浴び、キラキラと光り輝く早川の流れと、森の緑の景観は夕刻のそれとは異なり実に爽やか。箱根塔の沢一の湯本館に泊まって本当に良かったなー・・・」と思える瞬間です。
食事をするテーブルの場所は、人数や、その日宿泊しているゲストの組数などの都合で、予め旅館側が席を決めています。残念ながら窓際の席などの指定はできませんが、見え方は違えど、どのテーブルからも景色は見えるので、窓際でなくとも落胆することはありません。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る朝食は鯵の干物や、豆腐に加え、朝には珍しいネギトロのお刺身、お鍋でぐつぐつ温めていただく優しい味の野菜スープなど、大満足の内容。
ちょっぴり嬉しいサプライズは、茶わん蒸しだと思わせる小鉢が、プリンであることを発見した瞬間でしょう。朝食の最後にデザートがあるのはとても贅沢した気分。口の中でとろける甘さ控えめのプリンは、最後にコーヒーを注文してゆっくりといただきましょう。
旅館の朝ごはんのひと時は、なんとも幸せな時間。箱根塔の沢一の湯本館のそのひと時は、景色や建物の歴史の趣きも加わり、より一層気持ちが高まります。
グループで、カップルで、友達と・・・そしてひとり旅でも、いつでも気兼ねなく10000円代から宿泊できる老舗旅館「箱根塔の沢一の湯本館」。だからこそ、ほんのちょっとの贅沢で宿泊できる露天風呂付客室はおすすめ。ここまでコストパフォーマンスの高い露天風呂付客室はかなり稀少な上、お得さだけではなく歴史的建造物に泊まれるという、プライスレスな時間が過ごせます。
特にこれからはの旅には「おこもり」要素や隔絶された環境は大切であり、安心。人気の客室のため、希望日の予約はお早めに!
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/19更新)
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