流されてもまた復活!?京都府八幡市の「上津屋橋(流れ橋)」

流されてもまた復活!?京都府八幡市の「上津屋橋(流れ橋)」

更新日:2020/08/10 10:48

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
橋といえば、道路や鉄道を通すため、河川や峡谷などの両岸にわたされた人工の構造物であり、壊れないことを前提にして作られているというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、世の中には反対に水に流されることを想定して作られている橋も存在します。それが「流れ橋」。今回は流されてもまたすぐに復活する「流れ橋」の代表格・京都府八幡市の「上津屋橋」を紹介し、その独特の構造に迫ってみましょう。

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京都府八幡市の「流れ橋(上津屋橋)」

京都府八幡市の「流れ橋(上津屋橋)」

写真:乾口 達司

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「上津屋橋(こうづやばし)」は、京都府八幡市と久世郡久御山町とを結ぶ木製の橋。大雨などによって引き起こされる河川の増水の際、水に流されることを想定して作られていることから、別名、「流れ橋」とも呼ばれています。

上津屋橋は時代劇のロケ地としても何度も登場しており、往年の時代劇ファンが足を運ぶところとしても知られています。

京都府八幡市の「流れ橋(上津屋橋)」

写真:乾口 達司

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上津屋橋は歩行者専用の橋で、全長は356.5メートル、幅は3.3メートル。設計者は徳田敏夫で、1953年1月に工事が着工。その年の3月には完成し、4か月後の7月には、河川の増水により、早速、流されています。以来、増水によって、橋板・橋桁が何度も流されていますが、その都度復活し、現在にいたっています。

京都府八幡市の「流れ橋(上津屋橋)」

写真:乾口 達司

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写真は河川敷から見上げたものですが、ご覧のように、橋には欄干や手すりが設置されていません。したがって、実際に渡ってみると、少し怖く感じられる方もいらっしゃるかも知れませんね。怖いと感じられる方は端ではなく、真ん中を渡りましょう。

流されても流されない!?「流れ橋」の独特の構造

流されても流されない!?「流れ橋」の独特の構造

写真:乾口 達司

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上津屋橋をじっくり見てみましょう。橋の両端にワイヤーロープがわたされているのが、おわかりいただけるのではないでしょうか。実は「流れ橋」の秘密はここにあります。

流されても流されない!?「流れ橋」の独特の構造

写真:乾口 達司

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写真はその端にわたされたワイヤーロープの部分を撮影したもの。ワイヤーロープでつながっているのは、歩行部分となる橋板とそれを下から支えている橋桁で、現在、上津屋橋の橋板・橋桁は13のブロックから構成されています。

流されても流されない!?「流れ橋」の独特の構造

写真:乾口 達司

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ブロックごとに橋板と橋桁をつないだワイヤーロープの端が結び付けられているのは、コンクリート製の橋脚部分。すなわち、河川が増水し、水位が橋板・橋桁部分よりも上昇すると、橋板・橋桁は水に浮き上がるものの、ワイヤーロープが堅牢な橋脚に結び付けられているため、下流へとどこまでも流れていくということはありません。

水位の低下後、ワイヤーロープを手繰り寄せると、橋板・橋桁はもとの位置に戻ってくるという仕組み。これによって、たとえ流されても一から作り直す必要はなく、しばらくするともとどおりの姿に復活するというわけです。

「流されても流されない」。ここに「流れ橋」の独特の構造の秘密があります。何とも合理的な仕組みだと思いませんか?

下からも眺めよう!橋脚部分

下からも眺めよう!橋脚部分

写真:乾口 達司

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上津屋橋を訪れたら、橋板の上を渡るだけでなく、下からもその構造を確認してみましょう。コンクリート製と木製の橋脚がたくさん並び、橋桁と橋板を支えているのが、おわかりいただけるでしょう。

下からも眺めよう!橋脚部分

写真:乾口 達司

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橋桁を見上げると、流されることを想定し、橋桁同士がしっかりと結び付けられ、分離しないように補強されていることがあらためて確認できます。

増水時に流されながらも、その後、再利用を想定した造りとなっている点も「流れ橋」としての上津屋橋の特徴ですね。

下からも眺めよう!橋脚部分

写真:乾口 達司

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橋脚を眺めると、たくさんのゴミが橋脚にひっかかっています。これも上津屋橋がたびたび増水に見舞われることを示しています。

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上津屋橋の下を流れる木津川

上津屋橋の下を流れる木津川

写真:乾口 達司

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上津屋橋の下を流れているのは、木津川。下流で宇治川や桂川と合流し、淀川と名前を変えて大阪湾へと流れ込む大型の河川です。

上津屋橋の下を流れる木津川

写真:乾口 達司

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遠くには、水遊びをしている人も見られます。もちろん、増水時は危険なので、水に入らないようにしましょう。

上津屋橋の下を流れる木津川

写真:乾口 達司

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写真は上津屋橋の横に広がる茶畑。黒い遮光カーテンで茶畑を覆う「覆下茶園」で「浜茶」と呼ばれています。「浜茶」が栽培しているのは「碾茶(てんちゃ)」。日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一部となっています。こちらもお見逃しなく。

上津屋橋を渡ろう!

上津屋橋を渡ろう!

写真:乾口 達司

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レンタサイクルやオートバイを利用して流れ橋を訪れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、橋の上を自転車やオートバイで走行するのは危険。必ず押して通行しましょう。

<上津屋橋(流れ橋)の基本情報>
通行料:なし
住所:京都府八幡市上津屋
アクセス:京阪本線「石清水八幡宮」駅から京阪バスで「上津屋流れ橋」で下車。徒歩約5分

上津屋橋を渡ろう!

写真:乾口 達司

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近くには現地で収穫された農産物などの直売所でもある「やわた流れ橋交流プラザ四季彩館」があります。こちらでは「流れ橋みそ」というご当地土産も販売されているため、旅の記念に買い求めてみてはいかかでしょうか?

<やわた流れ橋交流プラザ四季彩館の基本情報>
住所:京都府八幡市上津屋里垣内56-1
電話番号:075-983-0129
アクセス:アクセス:京阪本線「石清水八幡宮」駅から京阪バスで「上津屋流れ橋」で下車。徒歩約3分

上津屋橋の独特の構造を学ぼう!

上津屋橋が「流れ橋」と呼ばれていること、おわかりいただけたでしょうか。河川の増水を想定し、あらかじめ流されることを前提にした独特の構造が魅力の上津屋橋。「流れ橋」がどのような橋なのか、ご自身の眼でお確かめください。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/06/06 訪問

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