写真:凜風 杏花
地図を見る桑多山 明王院 道隆寺(そうたざん みょうおういん どうりゅうじ)は、香川県多度津町にある真言宗醍醐派大本山の寺院。四国八十八ケ所霊場の第77番札所で、本尊は薬師如来様。
創建当初は桑園が広がっていたといわれる多度津町。西暦712年、当地の領主である和気道隆が夜ごと怪しい光を放つ桑の大木の方向に矢を射ると、誤って矢が乳母に当たり亡くなってしまいます。これを悲しんだ道隆が桑の木で小さな薬師如来像を彫造し、草堂に安置して供養したのが寺の初めといわれています。
写真:凜風 杏花
地図を見るその後、道隆の子の朝祐は、唐から帰朝した弘法大師に新たに薬師如来の彫像を依頼、その胎内に道隆作の像を納めて本尊とし、寺の名を「道隆寺」としました。像の中にもう一体の像があることから、腹ごもり薬師、二体薬師とも呼ばれ秘仏となっています。
道隆寺には全国から眼病平癒祈願にたくさんの人が訪れていますが、これには次のようないわれがあります。幼少より盲目だった丸亀京極藩の京極左馬造公が、ご本尊の薬師如来に祈願したところ、全快し、以後医学を学んで「眼病の達人」と呼ばれるほどのご典医になったということから、「道隆寺の眼なおし薬師さま」として知られるようになりました。
写真:凜風 杏花
地図を見る京極左馬造公が祀ってある「潜徳院殿御廟」にもお参りしておきましょう。半紙や納め札に年の数だけ「め」の文字を書いて奉納するとよいとのことですが、写真の用紙がセットされた眼病平癒のご祈祷札もあり、持ち帰って本人が記入した後、郵送で送ることもできます。
写真:凜風 杏花
地図を見る四国遍路には、弘法大師生誕ゆかりの地だけでも巡りたいと始まった、71〜77番までのお寺を巡る「七ヶ所まいり」という参拝もあります。徒歩でも一日で回れることから人気があり、八十八ヶ所参拝に準ずるご利益が授かるとも言われています。
それぞれのお寺に「七福神なで仏」が祀られていて、ここ道隆寺の仏様“寿老人(じゅろうじん)”は、名前のとおり、なでることで健康と長寿を授けてくださるという仏様。七ヶ所まいり用の特別な御朱印帳などもありますよ。
道隆寺の境内参道では、仁王門から本堂脇や裏門にかけてずらりと並ぶ観音様も目をひきます。観音霊場として名高い各地の本尊、水子供養や交通安全などの観音様など、255体もの観音像が建立されていますので、祈願したい事柄に合わせてお参りされておくのもよいでしょう。
写真:凜風 杏花
地図を見る道隆寺門前の遍路巡拝用品店では、眼に良いと言われる「眼蘇茶(めいきるちゃ)」がお接待としてふるまわれています。また、このお茶は多度津のお土産などと共に販売もされていますので、参拝のあとに立ち寄ってみてくださいね。
写真:凜風 杏花
地図を見る駅からお寺までをたどる道では、その土地の隠れた観光名所を発見したりすることも。ゆったりとした気持ちで悠久の時に思いをはせるお遍路…まずは一つのお寺を訪ねることから始めてみてはいかがでしょう。
住所:香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3番30号
電話番号:0877-32-3577
アクセス:JR多度津駅から徒歩約15分
駐車場:あり(無料)
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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