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写真:Hiroko Oji
地図を見るスペイン北東部に広がるカタルーニャ州の州都バルセロナから列車で40分ほどの位置にある港町「タラゴナ」は地中海に面した港町。紀元前3世紀にローマ人によって築かれた町は、当時「タラコ」と呼ばれイベリア半島最大の都市として繁栄しました。ローマ人は町中に公共施設の数々を残し、それが今日良好な状態で残されていて、世界遺産にも登録されています。
旧市街全体が世界遺産に登録され、歴史と建造物の重要性が高く評価されているのがスペインの「世界遺産指定都市」。タラゴナもその一つとして見逃せない町なのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るタラゴナ駅を出て港がある方とは反対側の地中海沿いの坂道を上っていくと「地中海のバルコニー」と呼ばれる小さな広場に辿り着きます。
足元の急な崖と鉄道線路の向こう側には地中海の大海原が横たわり、打ち寄せる波の眺めと風が心地よい絶景スポットです。バルコニーの一角にはローマ時代の名残り?とも思われる日時計が残されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海のバルコニーからインペリアル・タラコ広場まで北西にまっすぐ延びる通りがランブラ・ノヴァ通りといい、旧市街と新市街を分けるメインストリート。この通りにはベンチに座る像や円形の噴水の4隅に設置された像などがあり、ほぼ中央には「人間の塔」の群像が設置されています。
「人間の塔」とはカタルーニャ地方の伝統的行事で「人間ピラミッド」とも呼ばれるもの。たくさんの人がチームを組んで下段から順番に人を積み上げていくもので、全員の気持ちと力を合わせないと崩れてしまう難しさがあり、一人一人の高度な技が要求されます。タラゴナはこの行事の発祥の地で、2年に一度の秋、高さと美しさを競う競技会が開かれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る水道橋、円形劇場などタラゴナのローマ時代の遺跡は、2000年に「タラゴナの考古遺跡群」として世界遺産に登録されています。ランブラ・ノヴァ通りの北東部に位置し、旧市街の中で大きな角塔が見印となる「プレトリとシルク・ローマ」のそのうちの一つ。
「プレトリ」とは紀元前1世紀に建てられたローマ時代の長官公邸で、中世の頃は王の居城だったもの。現在は歴史博物館として使われ、大理石の銅像やローマ時代の壁画などが数多く展示されています。また、地下にあるトンネルへ入ったり、塔の上からタラゴナの町や地中海の絶景を楽しめたり、なかなか見応えがあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るプレトリの奥にひろがるのが「シルク・ローマ」。1世紀終わり頃にドミシアーノ皇帝の命により造られたもので、ローマ時代に最も人気があったエンターテイメントである二頭立ての馬車による競技が行われた円形競技場です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る地上の石造りの観覧席や通路などの間を歩いていると当時にタイムスリップした感覚に浸れます。地下にはサン・エルメネギルドとエンラジョラッという聖堂があり、こちらも見学可能です。
<プレトリとシルク・ローマの基本情報>
住所:Plaza del Rey 5 Tarragona
電話番号:+34-977-22-17-36
入場時間:9:00〜21:00(日・祝日は9:00〜15:00)
休業日:5月22日〜9月11日以外の月曜
写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海のバルコニーから見下ろせる位置にあり、地中海を見渡す高台にあるのが「アンフィ・シアター」。
幅86.5メートル、長さ109.5メートルあり約15000人が収容できる大規模な円形闘技場で、キラキラ輝く紺碧の海を背景にした素晴らしいロケーションにあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る1世紀に建造されたこの円形闘技場は、当時は猛獣と剣闘士、または剣闘士同士が戦う凄惨な見世物で観客を呼び込み血生臭いところだったのです。また海に近いため外国から運ばれてきた動物たちが見世物にされることもありました。
地下には剣闘士の休憩室や祈りを捧げる部屋、猛獣の檻が設置されていました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る259年にはタラゴナのキリスト教司祭と助祭が処刑された跡地には、12世紀に奇跡の聖母マリア教会が建てられました。現在残るのは廃墟となった姿のみ。
凄惨な歴史を物語る場所も、今では雄大な地中海を望む絶景スポットの一つとなっています。
<アンフィ・シアターの基本情報>
住所:Parc de I’amfiteatre,s/n,43003,Tarragona
電話番号:+34-979-24-25-79
入場時間:9:00〜21:00(冬季は10:00〜15:00)
休日:月曜日
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街をぐるりと囲む紀元前3世紀に築かれた城壁に沿って作られた1キロメートルにも満たない遊歩道が「考古学の道」。
オリーブ畑や市街を見渡せる遊歩道脇には古代ローマ人の像や石棺、遺跡の柱の数々、紋章やライオンらしきレリーフのある水飲み場、オオカミに育てられた双子の像などが配置されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る途中の低い石造りの建物内ではいくつもの部屋に分かれた展示室があり、パネルや写真などでタラゴナの歴史を紹介しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る今ではのんびり歩ける遊歩道ですが、所々には古い大砲も残されていて当時は外敵に備える手段もしっかりあったことが伝わってきます。
<考古学の道の基本情報>
住所:Av.Catalunya,1A,43002,Tarragona
入場時間:9:00〜21:00
写真:Hiroko Oji
地図を見る別名悪魔の橋とも呼ばれている「ラス・ファレラス水道橋」へはインペリアル・タラコ広場から出るバスで約10分、高速道路近くの山の中にあります。
「悪魔の橋」と呼ばれる理由には伝説が影響しています。その一つが、森に住む老夫婦は洪水で流されてしまった木の橋の代わりに悪魔に頼んで石造りの橋を建ててもらうことにし、悪魔は橋と引き換えに最初に橋を通った生物を望み、夫婦は荷車代わりに大切に使っていたロバを最初に通らせて悪魔に差し出したというもの。また当時の橋建設技術では考えられないほど短期間で建設されたため、「これは悪魔の仕業に違いない」といわれたという伝説もあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る山道を歩いて奥へ進むと見えてくるのがこの2段重ねの連続アーチが美しい水道橋。高さ26メートル、全長217メートルあり、セゴビアのものに続いてスペインで2番目に大きな水道橋です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る橋の一番上の部分は歩いて渡ることもできます。幅は1メートルほどと狭く、人と人がすれ違うのはちょっと難しいかも。
<ラス・ファレラス水道橋の基本情報>
住所:Carrer de Pere Martell, 2, 43001 Tarragona
入場時間:24時間いつでも
アクセス:インペリアル・タラコ広場からSan Salvador(サン・サルバドール)行きの5番か85番のバスで約10分、Ponte del diablo(ポンテ・デル・ディアブロ)にて下車(巡回バスのため、帰りも同じバス停から乗車し、約30分で広場到着)
バルセロナから列車で1時間もかからずに日帰り訪問も可能な地中海に面するタラゴナの町。ローマ遺跡が点在し、特に旧市街に入るとかつての公共施設として利用された名残りがあちこちに潜んでいて散策が楽しくなる町です。ここでご紹介したスポットの他に大聖堂や歴史博物館も見応えがあります。海沿いの町なので新鮮でおいしいシーフードも待っています。観光に疲れたらレストランやカフェで寛ぎながら世界遺産の町を堪能してくださいね。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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