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金沢21世紀美術館からほど近く、少し目につきにくい場所に一風変わった建物がひっそりと佇んでいる。余分なものを削ぎ落したかのような外観はごくシンプルだが、不思議と入ってみたい衝動に駆られる。
ここは、広く世界に仏教の禅思想や文化を広めた金沢出身の仏教哲学者、鈴木大拙を知るための場所「鈴木大拙館」である。単純に鑑賞するのみではなく、来館者自らが思索することを目的としている点で美術館とも博物館とも違い、他に類をみない。
写真:藤井 麻未
地図を見る雨粒を避けて館内に入ると、そこは仄暗くて静寂に包まれた空間だ。大拙を知るための写真や書が展示された「展示空間」、その思想を学ぶ「学習空間」、そして来館者自らが考える「思索空間」とに分かれ、それぞれが回廊で繋がっている。自分の足音のみが細い廊下に響き、最小限の照明に絞られた空間に覗く庭にはしとしとと降る雨が心地よく映る。
写真:藤井 麻未
地図を見る最大の特徴である「思索空間」に至るには、「水鏡の庭」の周りに巡らされた外部回廊を歩く。晴れた日には鏡のような水面も、雨の日は水が揺らぎ一度として同じ姿を留めることはない。東屋のような思惑空間の中にはベンチが置かれ、各自が思い思いの姿で何時間でも過ごすことができる。包まれるような雨音を聞きながら揺らぎゆく水面を眺めていると、様々な考えが頭を巡るだろう。大拙館の神髄を味わうには雨の日こそがオススメだ。
<鈴木大拙館の基本情報>
住所:石川県金沢市本多町3丁目4番20号
電話番号:076-221-8011
営業時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日)
年末年始 12月29日から1月3日
(展示資料の整理等のため休館する場合があります)
写真:藤井 麻未
地図を見るしとしとと雨の降る日は感性が研ぎ澄まされ、美術や芸術に触れるのにピッタリだ。金沢では加賀藩前田家により古くから能楽が発展してきた。有名な金沢21世紀美術館のすぐ近くにある「金沢能楽美術館」では、そんな金沢の能楽にまつわる展示を楽しむことができる。
ガラス張りの館内でまず目を引くのは、中央に造られた原寸大の能舞台スペース。ここでは能舞台のサイズを映像とともに体感し、能の裏舞台について知ることができる。能楽堂の精巧な模型を目の前にガイドの話に耳を傾けていると、初心者でも能の舞台を見てみたくなるに違いない。
写真:藤井 麻未
地図を見る普段なかなかお目にかかることの無い能の面(おもて)も興味深い。同じように思えた面も実は年齢や性別により非常に細かく決まりがあり、被り方にも所作がある。実際に使われた貴重な面を目の前にすると、その歴史の重みをずっしりと感じるだろう。若い娘や老婆、般若や幽霊など実に多様な役柄があることにも驚きだ。
能装束の着装体験も面白い(現在休止中)。実際に面を被り、まるで布団のように分厚い装束を羽織ってみると、その視野の狭さ、動きにくさに驚くだろう。
また、2階には金沢が誇る貴重な能楽コレクションの中から美術的に価値のあるものが沢山展示されている。貴重な装束や面はどれも見ているだけで美しく、知られざる能の美の世界に魅了されること間違いない。
<金沢能楽美術館の基本情報>
住所:石川県金沢市広坂1丁目2番25号
電話番号:076-220-2790
営業時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(休日の場合は次の平日)、年末年始(展示資料の整理等のため休館する場合があります)
写真:藤井 麻未
地図を見る金沢屈指の人気スポットといえば、昔ながらの風情を残す「ひがし茶屋街」だ。ひがし茶屋街は昭和25年以前に建てられた木造住宅の町屋が現存する地区で、古い町屋が細い路地にずらりと並ぶ様子はどことなく京都の祇園を思わせる。
もちろん晴天の日の散策は楽しいのだが、雨に濡れると石畳や木造の格子戸などがしっとりと色濃く映り、実はより一層風情が感じられる。茶屋街の特性として建物同士の間隔が狭いため、店舗間もさほど移動しないで済む。少し歩いては気になる店を覗いて雨宿りすれば、雨の日散策もなかなか楽しい。
写真:藤井 麻未
地図を見るひがし茶屋街での醍醐味は、やはり町屋カフェでの休憩。ただし人気店となると入店するのに並ばなければならないことも。そこでオススメなのが、穴場カフェ「茶房&BARゴーシュ」。目につきにくい場所にあるため混雑しにくく、雨宿りがてら休憩するのにピッタリだ。
築100年以上の町屋を改装しており店内は畳敷き。年季の入った木造の梁やカウンター、ちゃぶ台などに和風建築の要素もありつつ、壁一面に並ぶウイスキーやブランデーのボトルが老舗バーのような雰囲気も感じさせる。レトロで落ち着く空間だ。
写真:藤井 麻未
地図を見る特製の茄子カレーは、とろとろに煮込んだ茄子とバターやクミンをふんだんに使ったコクのあるルーが絶妙にマッチする逸品だ。自家製チーズケーキや珈琲も美味しい。
<茶房&Barゴーシュの基本情報>
住所:石川県金沢市東山1-16-5
電話番号:076-251-7566
営業時間:
茶房 11:00〜19:00
バー 19:00〜翌1:00(日曜〜24:00)
定休日:火曜日
写真:藤井 麻未
地図を見る金沢で忘れてはならない「近江町市場」。ここはアーケードがあるため雨の日の散策も無敵。威勢の良い掛け声が飛び交い、新鮮な魚介がお得な値段で調達できる。捌いた状態で各地へ配送もしてくれるため、お土産に旬の魚などいかがだろうか。
また、ご当地グルメが充実しているのも魅力のひとつ。店先やイートインコーナーでつまめる生の魚介からコロッケ、名物の金箔ソフトクリームまで、市場の活気を感じながら好きなものを味わってみよう。
写真:藤井 麻未
地図を見る金沢は回転寿司のクオリティーが高いことでも有名だ。近江町市場にも様々な回転寿司がしのぎを削る。お昼時には行列ができる「もりもり寿し」はその代表格。回転寿司らしからぬネタの大きさと新鮮さはコスパ抜群だ。
行列といっても受付番号で管理されているため、自分の番号が回ってくるまでその場を離れていても良い。目安の待ち時間を参考にしながら、周囲の店を散策していればあっという間だ(ただし、順番が過ぎてしまった場合は受付し直しが必要)。
<もりもり寿しの基本情報>
住所:石川県金沢市青草町88 近江町いちば館 1F
電話番号:076-262-7477
営業時間:7:00〜16:30
定休日:無休
さて、雨の日に行きたい金沢のオススメスポットはいかがだっただろうか。これらのスポットならば、雨の日でもさほど影響が無いばかりか、より一層魅力を味わえる。金沢の文化、芸術に触れ、カフェやランチも金沢らしさを堪能できる。もちろん晴れの日は大歓迎だが、雨の日目線の金沢旅行もぜひ試してみてはいかがだろうか。
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/8/9更新)
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