写真:土庄 雄平
地図を見る久米島旅行の滞在先として多くの観光客が利用するイーフエリア(イーフビーチ周辺)から車で約10分、隣接する奥武島へ渡ると、奇妙な「シールガチ橋」が現れます。どこからどう見ても、海から海へ繋いでいる橋。この橋の遠目からの佇まいです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんなこの橋、一見すると「どうやって利用するのだろう?」と疑念がよぎるのですが、実は干潮時限定で渡ることが可能です!久米島本島を、奥武島と繋がっている海中道路より、少し北に行った場所。車海老養殖場に隣接している広場がその入り口になります。
※門となっている場所は車海老養殖場の敷地なので立ち入らないように注意しましょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る干潮の時間帯に、広場へ車を止めて、海へと続く道を歩けば、岩礁へと辿り着きます。そして目の前を眺めれば、そこには先ほど海越しに眺めていた「シールガチ橋」が!
緑鮮やかな無人島や漁船を背景に、凛とした佇まいが印象的です。どこか異世界感を放つ絶景に思わず声を上げてしまうでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして歩くこと5分ほどで橋のたもとへと到着します。近くまで来れば、この橋が架かっている理由が分かるはず!なんと歩道橋が架かっている場所は川のように深くなっており、階段はそれぞれ干潮の際に浮かび上がる岩礁を繋いでいるのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る実は「シールガチ橋」の正体は、かつて久米島で行われていた伝統漁法「魚垣(かち)」の名残。浅瀬に石垣を積み、干潮時に石垣の内側に取り残された魚をとる漁法です。現在石垣は残っていないものの、魚垣漁法のために築かれたこの橋に、名前として受け継がれています。
今でもこの橋は格好の釣りスポットとして島民に愛され、橋は船が沖に出るときの道しるべとなっています。「シールガチ橋」とはまさに、久米島の地形と、そこで暮らす人々の知恵が作り上げた遺産と言えるでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんなシールガチ橋ですが、見所は橋自体だけではありません。橋を渡って岩礁へ辿り着けば、散策を楽しむことができます。名もなき無人島へ向かって岩礁が続いていく風景は、冒険心を掻き立ててくれるはず!
しかしながら潮位が一番下がる大潮でも、無人島まで渡るのは困難なので、橋から離れすぎず散策するのがベターです。また奥へ行けば行くほど岩礁が尖っていき、危ないのでくれぐれも転倒にはご注意ください!
写真:土庄 雄平
地図を見る岩礁を散策すると、たくさんの潮溜まりを見つけることができます。その中で、水が透き通り、波が静かな潮溜まりを覗いてみると、水色やオレンジ色の熱帯魚が見られることも!
久米島北部には「熱帯魚の家」と呼ばれる岩礁がありますが、このシールガチ橋で繋がる岩礁も、知る人ぞ知る、もう一つの熱帯魚の家なのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る橋と岩礁につづき、もう一つ「シールガチ橋」の見所となっているのが「海の道」!干潮時に、岩礁の発達する浅瀬と、そうでない場所で明瞭に色彩の差が出て、まるで海の中に川が通じているような風景を見ることができます。
この川は、久米島沖に住まう魚たちや、漁業に出る漁船が通る、まさに「海の道」。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな海の道は、久米島本島と奥武島をつなぐ「新奥武橋」まで続いていきます!同じ海なのに、これほどまでに色が変わるのか!?という魅惑の久米島ブルーの海にうっとり。船が通過する瞬間や、所々見られる釣り人たちの姿が、数々の絵になる風景を見せてくれます。
写真:土庄 雄平
地図を見る1周50kmほどのコンパクトな沖縄離島「久米島」。ひとえに"はての浜"のイメージが強いこの島ですが、実は島内には個性的な風景が数多く見られます。今回紹介した「シールガチ橋」もその一つ!
一見すると、単なるコンクリートの歩道橋ですが、ここには"久米島ならでは"の要素が詰まっています。久米島旅行の際には、干潮時間に合わせてぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:沖縄県島尻郡久米島町字宇根
アクセス:イーフエリアから車で約5分、久米島空港から車で約30分
※備考
・干潮前後2時間ほどを狙うと良いでしょう!
・岩礁がゴツゴツしているため、厚底の靴で歩くのがオススメです。
・無人島の方へ行き過ぎないように注意しましょう!また岩礁での転倒は要注意です。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/11更新)
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