鏡のような海を堪能!道東・野付半島「トドワラ」ネイチャーウォーク

鏡のような海を堪能!道東・野付半島「トドワラ」ネイチャーウォーク

更新日:2020/08/12 12:35

てっぴいのプロフィール写真 てっぴい 国内専門の絶景旅ブロガー
北海道の東の果てにある野付半島。全長26qにも及ぶ細長い半島で、“砂嘴”と呼ばれる独特の地形をしています。そんな野付半島にある「トドワラ」という観光スポットに行けば、まるで鏡のような素晴らしい野付湾の絶景を楽しむことが出来るんです!写真の絶景までは遊歩道で約30分。途中、いかにも“北海道”らしい花の自然や北の動物達に出会うことが出来るかも!?ということで、今回はその魅力を余すことなくご紹介します。

「野付半島ネイチャーセンター」からトドワラを目指す!

「野付半島ネイチャーセンター」からトドワラを目指す!

写真:てっぴい

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北海道の標津町と別海町にまたがる野付半島。冒頭にも説明しましたが、海流によって運ばれた砂が集まって出来た“砂嘴”と呼ばれる非常に珍しい地形をしています。

野付半島をずーっと走る道道950号線を車で行くと分かるのですが、右も左も!なんと道路の両側が海!という不思議な光景が楽しめる場所です。国内で最大規模の“砂嘴”である野付半島は、動植物の宝庫となる貴重な湿地帯でもあります。

平成17年(2005年)には、同じ北海道内でも有名なあの釧路湿原と同じラムサール条約に登録されました。

さてさて、そんな貴重な“北の動植物達”の宝庫である野付半島のネイチャーウォークの起点は、野付半島ネイチャーセンターから!こちらから、今回の絶景の目的地となる「トドワラ」へ至る遊歩道がのびています。

写真右手に見える茶色の建物が野付半島ネイチャーセンター。駐車場に車を停めて、トドワラまでは遊歩道を歩くことおよそ30分です。冒頭の絶景と、道中見られる様々な北海道の自然にワクワクしながら早速遊歩道を出発して行きましょう!

「野付半島ネイチャーセンター」からトドワラを目指す!

写真:てっぴい

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遊歩道を出発して早速出迎えてくれるのがこちらの「ハマナス」の花です!今回紹介しているような海沿いの遊歩道などで良く見掛けることが出来、日本では北海道に多く分布していることから、北海道を代表する花としても知られています。

野付半島では6月の半ばごろから8月にかけての夏のシーズン。8月から10月にかけては真っ赤な実をたわわにつけたハマナスを見ることが出来ます。

この他にも珍しい黒の花を咲かせるクロユリや本州では高原で咲く花の代表格であるニッコウキスゲ。まるで珊瑚のような形をしたアッケシソウなどなど。

野付半島ネイチャーセンターにアクセスする道道950号線が別名“フラワーロード”と呼ばれるくらい、5月から10月の短い緑の季節に、野付半島では様々な花が代わる代わる咲き乱れるのです!なので、遊歩道を散策する際はこうした道端を彩る様々な季節の花を楽しみにトドワラを目指して行くと良いでしょう。

お待ちかね!これがトドワラから見る「野付湾」の絶景!

お待ちかね!これがトドワラから見る「野付湾」の絶景!

写真:てっぴい

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そしてこちらがいよいよお待ちかねの冒頭の絶景スポットです!!楽しい楽しい“花”の遊歩道を散策し終え、目的地であるトドワラまで辿り着けば、こんなにも素晴らしい眺めを目の前で楽しむことが出来ます。

風もなく、穏やかに晴れた日には、まるで鏡のような美しき水辺の風景を私たちに魅せてくれる野付湾。波も全くありませんが、こちらは海なんです!野付半島が太平洋に飛び出すような格好で突き出ており、あたかも野付湾を囲っているかのような地形をしている為、このような穏やかな海が広がります。

水平線の向こうに見えるのは知床半島を代表する山の1つである標高1,547mの斜里岳。こちらも水面に映る山の稜線と雲の様子が大変印象的ですね。

お待ちかね!これがトドワラから見る「野付湾」の絶景!

写真:てっぴい

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貴重な湿地帯を保全するべく、遊歩道はこのような形で立派な木道が整備されています。海を渡るかのような幻想的な遊歩道からの景色も、トドワラの楽しみの1つ。

実はこちらの木道を渡り切った先には、船着場があって、対岸の尾岱沼(おだいとう)という港から、観光船も発着しています。夏場は、地元の特産品である北海シマエビ漁へと出掛ける打瀬舟の光景を。加えて、浅瀬で優雅に日向ぼっこするゴマフアザラシの群れを見掛けることが出来る場合もあります!ですので、観光船を経由してトドワラを訪れてみるのもまた違った発見があるかと思います。

遊歩道では北海道を代表する“あの”動物に会えるかも!?

遊歩道では北海道を代表する“あの”動物に会えるかも!?

写真:てっぴい

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先程、夏の時期に観光船に乗れば、ゴマフアザラシの群れに出会えるかもしれないと説明したばかりですが、野付半島は“花”の楽園であるばかりか、本文中でも何度か説明している通り、本当に野生動物たちの宝庫でもあるんです。

それが証拠に、上の写真を見てもらいたいのですが、こちら、最初の段落で紹介したハマナス咲き誇る遊歩道を何の気なしに歩いている時の一枚。ですが、良く見てみると草むらの向こうに立派なツノの影が…!?そうです!同じく北海道を代表する生き物のエゾシカですね!

写真の通り、浅瀬を渡るエゾシカの光景が見られる他にも、トドワラ周辺には特別天然記念物に指定されているタンチョウやキタキツネなど。北の大地に棲息する様々な野生動物たちを見掛けることが出来ます。

遊歩道を歩いていて、不意に草むらからガサっと音がしたら、野生動物たちの登場の合図かも!?中段の野付湾の絶景も見事ですが、季節の花と野生動物に出会えるネイチャーウォークもせっかくですから、思いっきり楽しんでみることをおススメします!

トドワラの基本情報

住所:北海道野付郡別海町野付
アクセス:根室中標津空港より車で約45分(野付半島ネイチャーセンターまで)
野付半島ネイチャーセンターより遊歩道を約30分

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2009/08/05−2018/08/20 訪問

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