ローマ近郊「エルバ・レジーナ」はハーブ畑のカントリーハウス

ローマ近郊「エルバ・レジーナ」はハーブ畑のカントリーハウス

更新日:2020/09/06 10:30

Etsuko Ciaoのプロフィール写真 Etsuko Ciao 郷土料理お伝え旅ライター
ローマ近郊のフラスカーティは、ラツィオ州を代表する白ワイン「フラスカーティ」で有名なエリア。ローマ市内から車で30分、豊かな緑とのどかな雰囲気が漂っています。そんなフラスカーティでおすすめなのが、168種のハーブに囲まれた「エルバ・レジーナ」。レストランと宿泊施設が一体のカントリーハウスで、広いハーブ畑が特徴。オーナーの料理は全てハーブ入り!手作りジャムやリキュール、乾燥ハーブも販売しています。

ハーブ畑のカントリーハウス「エルバ・レジーナ」

ハーブ畑のカントリーハウス「エルバ・レジーナ」

写真:Etsuko Ciao

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イタリア中部ラツィオ州のフラスカーティは、ローマから車でわずか30分少々。大都会ローマの喧騒から離れ、緑の木々や草花に触れてリラックスするにはぴったり。イタリアワイン「D.O.C.フラスカーティ」の産地として知られる土地柄です。

女性オーナーのレジーナさんが経営するカントリーハウス「エルバ・レジーナ」は、ハーブ畑とブドウ畑が目の前に広がり都会の忙しさを忘れさせてくれます。レジーナさんのおすすめ時期は、春5月から秋11月。冬でも雪があまり積もらないので、冬も人気です。

ハーブ畑のカントリーハウス「エルバ・レジーナ」

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エルバ・レジーナは、レストランと宿泊施設が一体となったアグリツーリズモ(agriturismo)です。イタリアでアグリツーリズモは1985年に制定され、農業(アグリコルトゥーラ agricoltura)と観光(ツーリズモ turismo)を併せた造語です。

アグリツーリズモの主旨は、都会の人達が休日に自然に身を置いて農業体験、宿泊、畑で採れた産物をいただいたり、田舎暮らしを楽しむこと。

エルバ・レジーナは一度訪れたらリピートしたくなる心地よさ!レジーナさんが育てているハーブを用いた料理をぜひ召し上がってください。ちなみにエルバ(erba)はイタリア語でハーブの意味です。

ハーブ畑のカントリーハウス「エルバ・レジーナ」

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エルバ・レジーナのレストランでは宿泊者へ朝食を提供するほか、一般客にはランチとディナーを提供しています。準備の関係で、ランチとディナーはレストランに事前連絡しておくのがおすすめです。

施設内では結婚祝い、誕生祝い、洗礼の祝い(バッテーズィモ Battesimo)、卒業祝い等、家族親戚一同でのイベントが可能です。カントリーハウス内のお部屋と、開放的な庭でテーブルを囲んで賑やかにイベントが行われています。

緑溢れるエルバ・レジーナで過ごす休日

緑溢れるエルバ・レジーナで過ごす休日

写真:Etsuko Ciao

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敷地内には宿泊棟が併設され、各部屋庭付きです。観光でフラスカーティに滞在する人、エルバ・レジーナでのお祝い会に参加して宿泊する人などが利用されています。

滞在中はハーブ畑をのんびり歩いたり、カントリーハウスのハンモックで休んだり、本を読んだり自由に過ごして楽しんでいます。

宿泊プランは朝食付きのB&Bタイプです。朝食はレストランのあるメイン棟で取ります。また、ディナーとランチは、別料金でレストランでオーダーしていただきます。

緑溢れるエルバ・レジーナで過ごす休日

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お部屋は全7室バス付の2人部屋です。そのうちの3部屋はエキストラベットの利用ができるので、全室で最大で17人の宿泊が可能です。

天井が高く、白い壁で清潔感があり心地よい空間です。バスタブ付きとバスタブ無しの部屋があるので、バスタブ付きを希望の場合は予約時にコン・ヴァスカ(con vasca)と伝えましょう。バスルームにはドライヤーとソープがあります。

徒歩圏内にお店はありませんので、飲み物類は持参されることをおすすめします。

緑溢れるエルバ・レジーナで過ごす休日

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チェックインしたら、さっそく敷地内のお庭、ハーブ畑とブドウ畑を散策しましょう!

168種のハーブとブドウ畑を散策

168種のハーブとブドウ畑を散策

写真:Etsuko Ciao

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レジーナさんが畑で大切に育てているハーブは驚くなかれ、168種も栽培されています。

オレガノ、タイム、ラベンダー、ミント、イタリアンパセリ、ローズマリー、カモミール等その他多数、ハーブがお好きな方は質問したらレジーナさんが丁寧に教えて下さいますよ。

バジルは、アメリカンバジル、レモンバジル、ギリシャバジル、シナモンバジルと豊富にあるので、探して香りの違いを知るのも楽しいですね。

168種のハーブとブドウ畑を散策

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レジーナさんが畑で摘んだ数種類のハーブをミックスして、レストランで出して下さいます。採れたてのフレッシュハーブをオリーブオイルで仕上げたハーブサラダは、シンプルで最高です!

168種のハーブとブドウ畑を散策

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畑には名産ワインのフラスカーティ用のブドウと、赤ワイン用のブドウであるカベルネ・ソーヴィニヨンを育てています。9月下旬収穫前ならたわわに実ったブドウを見ることが出来ますよ。

エルバ・レジーナオリジナルのハーブ料理レストラン

エルバ・レジーナオリジナルのハーブ料理レストラン

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レストランの料理は全てにハーブを混ぜ込んで仕上げた、レジーナさん完全オリジナルです。メニューはランチ、ディナーと共通です。

写真はペースト風ラザニエ(lasagna al pesto)で、グリーンペーストにチーズをたっぷり、トマトが乗った食べ応えある一品で10ユーロです。

エルバ・レジーナオリジナルのハーブ料理レストラン

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オリジナルのハーブ入りカチョ・エ・ペペ(Cacio e pepe a modo nostro)は、食べる価値ある料理です。なぜなら、カチョ・エ・ペペはローマの郷土料理の一つである上に、ハーブ入りはエルバ・レジーナだけのオリジナルだからです。

通常はペコリーノロマーノを削り、茹でたパスタに混ぜてブラックペッパーをかけて作るシンプルな料理ですが、ここにハーブが加わることで重くならず爽やかさを感じる仕上げになっています。こちらも10ユーロです。

エルバ・レジーナオリジナルのハーブ料理レストラン

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メインにローマ郷土料理のサルティン・ボォッカ(Saltinbocca alla romana)はいかが?
名前の由来は、イタリア語で「跳ぶこと、跳ねる」の意味をもつサルト(salto)と 「口」の意味のボッカ(bocca)をあわせ、「口の中へ跳びこむ」それほどまでに美味しいという料理です。

仔牛肉にセージの葉をはさんで、生ハムを重ねたシンプルながらも食がとても進む料理です。名産ワインのフラスカーティと召し上がって下さいね!

手作りジャム、乾燥ハーブ、自家製ハーブリキュールも販売

手作りジャム、乾燥ハーブ、自家製ハーブリキュールも販売

写真:Etsuko Ciao

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敷地内の小さな小さな家の中に販売コーナーがあります。鍵がかかっていますが、レジーナさんにお願いすると開けてくれます。中には、手作りのアプリコットジャムをはじめ、ハーブオイル、レジーナさんが作ったハーブのリキュール等があります。写真のアプリコットジャムは4ユーロで販売中。

手作りジャム、乾燥ハーブ、自家製ハーブリキュールも販売

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畑で採れたハーブを乾燥させたものが袋詰めで各4ユーロで販売されています。小さいパッケージなのでお土産にも、又はお好きなハーブをご自宅用にいかが?

手作りジャム、乾燥ハーブ、自家製ハーブリキュールも販売

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15種類ある自家製ハーブリキュールは各7ユーロで販売され、試飲も可能です。

写真の左側は野生のフェンネル(finochietto alvatico)のリキュール、右側はニガヨモギ(assenzio)のリキュールです。独特な苦みもありますが、他ではできない貴重な試飲体験です!

イタリア国内でこれほどまでにハーブづくしの宿泊ができるのはエルバ・レジーナならではですね。

エルバ・レジーナのおすすめポイント

イタリア国内には、観光と農業が一体となったアグリツーリズモ施設は数多くオリーブ畑やブドウ畑がある施設は割と多いですが、これほど多くのハーブを植え、更にレストラン全メニューにハーブを入れて提供するアグリツーリスモにはなかなか出合えません!
ハーブ好きな方には特におすすめです。

オーナーのレジーナさんはとっても気さくな女性。
レストランで提供するハーブをご自身が畑に摘み取りにいくので、タイミング合えばご一緒に畑を巡ることができますよ。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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