イタリアの“かかと”プーリア州で巡る!4つの世界遺産

イタリアの“かかと”プーリア州で巡る!4つの世界遺産

更新日:2020/08/25 10:59

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ イタリア政府公認ツアーコンダクター、郷土料理教室主宰
イタリア半島の“かかと”に位置する南イタリア・プーリア州。南北に長いこの土地には、ユネスコに登録された世界遺産が4つ存在します。

州を代表する観光地「アルベロベッロ」や、土地の歴史を物語る城や教会、そして、自然が織り成す景観美が堪能できる国立公園。いずれもプーリアの顔となる大切なスポットです。

まだ日本では情報が少ないプーリア州について、旅人が訪れるべき州内の世界遺産をご紹介します。

アルベロベッロ

アルベロベッロ

写真:ケイコ ソリーノ

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1つ目は、日本でもおなじみの「アルベロベッロ」。州中部の農村地帯に位置し、白川郷と姉妹都市です。

とんがり屋根の白い家“トゥルッロ”が密集する世界に2つとないこの景観は、1996年に世界遺産に登録されました。おとぎの国に迷い込んだような可愛い町並みは一見の価値あり。

文化財指定地区は、土産物店が軒を連ねるリオーネ・モンティ地区と、人々が暮らすアイア・ピッコラ地区の2つに分かれます。

<アルベロベッロの基本情報>
住所:Villa Comunale di via Brigata Regina,70011,Alberobello
電話番号:+39-392-919-1825
アクセス:バーリからスド・エスト線の電車に乗り到着(所要時間約1時間30分)。駅から旧市街へは徒歩8分

アルベロベッロ

写真:ケイコ ソリーノ

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町の見どころのひとつが、1700年代前半に建てられた「トゥルッロ・ソヴラーノ」。

トゥルッリの集合体では珍しい2階建て構造。当時は裕福な神父の邸宅とされ、現在は昔の暮らしぶりを伝える博物館です。

<トゥルッロ・ソヴラーノの基本情報>
住所:Piazza Sacramento 10,70011,Alberobello
電話番号:+39-080-432-6030
アクセス:アルベロベッロ駅から徒歩10分

アルベロベッロ

写真:ケイコ ソリーノ

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リオーネ・モンティ地区の頂に建つトゥルッロの形をした珍しい教会「聖アントニオ教会」も必見です。

アントニオ・リッポリス司祭の功績を称えるため、1927年にトゥルッリの技法で建造。屋根の高さは18.3メートル、内部にはプーリア州出身の芸術家アドルフォ・ロッロのフレスコ画があります。

<聖アントニオ教会の基本情報>
住所:Via Cadore 9,70011,Alberobello
電話番号:+39-080-432-4416
アクセス:トゥルッロ・ソヴラーノから徒歩18分

カステル・デル・モンテ

カステル・デル・モンテ

写真:ケイコ ソリーノ

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次は、州中北部アンドリアの街外れにある不思議な八角形の城「カステル・デル・モンテ」。

この地に200以上の城を建てた当時の支配者、神聖ローマ帝国のフェデリーコ2世が13世紀に建てた城で、1996年に世界遺産に登録されました。

珍しい八角形を象徴的に取り入れた設計で、中庭や小塔までが八角形という徹底ぶり。築城の目的は今も謎に包まれたままですが、高台に堂々と佇む姿は孤高で壮観。イタリアの1セントユーロ硬貨の裏面に描かれるほど。

カステル・デル・モンテ

提供元:CASTEL DEL MONTE

https://www.casteldelmonte.beniculturali.it/地図を見る

数字の「8」と結びつきの深い城ですが、この数字はキリスト教やイスラム教に由縁があり、神と人が繋がれる場所などに用いられます。

城の内部は2階建てで8部屋ずつあり、当時の科学の粋を集めて作られました。外装も内装も装飾は持ち去られてしまい、現在は剥き出しの石壁が続くのみ。ですが、博物館である1階の展示品から当時の様子を偲ぶことができます。

カステル・デル・モンテ

写真:ケイコ ソリーノ

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城はアルタ・ムルジャ国立公園内にあるため周囲を豊かな緑に覆われ、標高はなんと540メートル。気持ちよく遠くの町々まで見渡すことができます。城をぐるっと囲むように遊歩道があるので、高台からの贅沢な眺めも忘れずに堪能しましょう。

<カステル・デル・モンテの基本情報>
住所:Strada Statale 170,76123,Andria
電話番号:+39-327-980-5551
アクセス:バーリから国鉄に乗り、アンドリア駅で下車(所要時間約1時間)。その後、駅前からバスに乗車

サン・ミケーレ聖所記念堂

サン・ミケーレ聖所記念堂

提供元:Basilica Santuario Sanmichele

https://www.santuariosanmichele.it/地図を見る

3つ目は、州北部ガルガーノ山の山腹にある洞窟教会「サン・ミケーレ聖所記念堂」です。

6〜8世紀にイタリアを統治したランゴバルド王国の重要な権勢の足跡を示す建物のひとつとして、2011年に世界遺産に登録されました。

地下に広がる洞窟教会は、5世紀以降4度にわたって大天使ミカエルが姿を見せたといわれる場所。大天使ミカエルは“戦いの神”と称され、古代からキリスト教徒にとても人気です。

サン・ミケーレ聖所記念堂

提供元:Basilica Santuario Sanmichele

https://www.santuariosanmichele.it/地図を見る

この地を治めていたランゴバルド人が「大天使の洞窟」の上に建物を建て“聖域”としたことから、この地が「大天使ミカエル信仰の発祥地」といわれ、フランスのモンサンミッシェルよりも古い巡礼地として現在も多くの信者が訪れます。

祈りを捧げながらこの教会の歴史に想いを馳せると、天使が舞い降りた神秘的な空間の偉大さに思わず息を飲み込むはず。教会内はひんやり澄んだ空気に包まれ、スピリチュアルなひとときが体感できます。

サン・ミケーレ聖所記念堂

写真:ケイコ ソリーノ

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そして、この洞窟教会を訪れたら、必ず味わうべき巡礼菓子が「オスティエ・リピエネ」。地元名産のアーモンドを使った伝統ある一品です。

教会のミサで用いられる聖体のパン“オスティエ”(モナカの皮に似たウエハース)で、ハチミツを絡めたアーモンドをまるごと挟んだお菓子。味は見えた目どおり、シンプルで素朴。教会周辺の土産物店で購入できます。

<サン・ミケーレ聖所記念堂の基本情報>
住所:Via Reale Basilica 127,71037 Monte Sant’Angelo
電話番号:+39-088-456-1150
アクセス:バーリから国鉄に乗り、フォッジャ駅で乗り換えてマンフレドニア駅で下車(所要時間約2時間)。その後、駅前からバスに乗車

フォレスタ・ウンブラ

フォレスタ・ウンブラ

提供元:viaggiareinpuglia

https://www.viaggiareinpuglia.it/地図を見る

最後は、州北部のガルガーノ半島に広がる森「フォレスタ・ウンブラ」。2017年に世界遺産に登録されました。

ガルガーノ国立公園の保護地区に指定され、6世紀から続くブナの原生林が広がります。その広さは、なんと10,500ヘクタール!東京ドーム2,000個分以上の面積です。

ヨーロッパで有数の歴史をもつ原生林で、アメリカのナショナルジオグラフィック誌で「世界の美しい森5選」のひとつに選ばれた州自慢の自然美です。

フォレスタ・ウンブラ

提供元:viaggiareinpuglia

https://www.viaggiareinpuglia.it/地図を見る

フォレスタ・ウンブラは伊語で“影の森”を意味し、原生林が茂る雄大な自然を肌で感じる非日常的な空間です。ブナの樹の高さは50メートルにも及び、ブナ以外にもカエデ、樫をはじめ約2,000種以上の植物が群生しています。

遊歩道や湖があるので、新緑や紅葉のシーズンにトレッキングや森林浴を楽しむには最高のロケーション。近隣のヴィエステやペスキチなどの町巡りとあわせて訪れるのがオススメです。

<フォレスタ・ウンブラの基本情報>
住所:Strada Statale 89 Vieste - Peschici,71037 Vico del Gargano
電話番号:+39-088-456-0944
アクセス:バーリから国鉄に乗り、フォッジャ駅で下車(所要時間約1時間)。その後、駅前からタクシーに乗車(約1時間30分)

ドライブで楽しむ世界遺産の旅

公共交通機関を利用して4つの世界遺産を巡るには、バーリ中央駅を起点に紹介した順番で北上するのがベストです。

ただし、車でないとたどり着けないスポットもあるため、レンタカーでドライブを楽しみながらの旅が理想。アドリア海、オリーブ畑、乳牛の群れなど、車窓から眺めるプーリアの景色も一緒に満喫してください。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/26 訪問

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