和歌山県岩出市「根來寺」は中世のたたずまいを残す名刹

和歌山県岩出市「根來寺」は中世のたたずまいを残す名刹

更新日:2020/08/10 11:02

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
和歌山県岩出市にある「根來寺」は、平安時代末期に“真言宗中興の祖”といわれる興教大師・覚鑁(かくばん)上人が、高野山に開いた大伝法院を始まりとする新義真言宗の総本山です。豊臣秀吉の紀州攻めで、国宝の大塔などを残し全山焼失しましたが、江戸時代に徳川家の外護のもと主要な伽藍が復興され、創建当時の姿を今に伝えています。紀州漆器「根来塗」の発祥の地であり、日本の文化・歴史に貢献した名刹を訪れてみませんか?

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根來寺のシンボル「大伝法堂」と国宝「大塔」

根來寺のシンボル「大伝法堂」と国宝「大塔」

写真:モノホシ ダン

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根來寺から約1kmのところにある「大門」は、根來寺一山の総門で、大寺の表門にふさわしい風格ある二重門。江戸時代末期の1850年(嘉永3年)の再建で、国の重要文化財に指定されています。高さ16.88m、横幅17.63m、奥行6mで左右に仁王像を配し、上層には釈迦三尊と十六羅漢像が安置されています。

<大門の基本情報>
アクセス:バス停「岩出図書館」から大門まで徒歩約5分 根來寺まで徒歩約10分
車利用の場合は、無料駐車場利用

根來寺のシンボル「大伝法堂」と国宝「大塔」

写真:モノホシ ダン

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根來寺の本堂に当たるのが「大伝法堂」です。1827年(文政10年)の再建で、根來寺の本尊三尊像(重要文化財)を安置する建物です。この堂は、新義真言宗の中心的な行事が行われる最も重要な建物で、現在も覚鑁上人以来の「伝法大会」はここで行われており、僧侶が厳しい修行をする大切な場所です。

根來寺のシンボル「大伝法堂」と国宝「大塔」

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豊臣秀吉の紀州征伐の焼打ちを免れ、国宝に指定されているのが「大塔」です。正式には「大毘廬遮那法界体性塔(だいびるしゃなほっかいたいしょうとう)」といい、真言密教の教義を形の上で示したものです。

1547年(天文16年)の完成で、高さ40mを誇る日本最大の木造多宝塔で、国宝指定の大塔としては日本で唯一、大塔内に入ってお参りができます。

根來寺を開創した興教大師・覚鑁上人は“真言宗中興の祖”

根來寺を開創した興教大師・覚鑁上人は“真言宗中興の祖”

写真:モノホシ ダン

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根來寺の中で、最も古い建物が「大師堂」です。1391年(明徳2年)の建立で、大塔と同じく焼打ちから残ったもので、重要文化財に指定されています。 真言宗を開かれた弘法大師・空海像を本尊として祀っていて、弘法大師の命日である毎月21日には御供養の法要が行われています。

根來寺を開創した興教大師・覚鑁上人は“真言宗中興の祖”

写真:モノホシ ダン

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荘厳な空気に包まれている「奥の院」は、根來寺を開かれた、興教大師・覚鑁上人の御廟所(お墓)です。覚鑁上人は、16歳で和尚さんの世界へ入られ、20歳の年に高野山へ登り、38歳の時に高野山大伝法院を建立、伝法会(でんぽうえ)という真言密教の教学修行を復興し“真言宗中興の祖”といわれています。

上人は、49歳の若さで、1143年(康治2年)12月12日に境内にある円明寺で入滅され、ここでお眠りになっています。

根來寺を開創した興教大師・覚鑁上人は“真言宗中興の祖”

写真:モノホシ ダン

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大門から入山受付所を経て、大伝法堂、大塔、大師堂とお参りしたら、本坊寺務所から靴を脱いで中に入って「名勝庭園」、興教大師・覚鑁上人のご尊像を安置する「光明殿」、役行者をお祀りする「行者堂」、聖天(歓喜天)をお祀りする「聖天堂」の順にお参りしましょう。

根來寺は紀州漆器「根来塗発祥の地」

根來寺は紀州漆器「根来塗発祥の地」

写真:モノホシ ダン

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根來寺の本坊の売店では、人形の中におみくじが入ってる「ダルマおみくじ」や根来塗を販売しています。

「根来塗」は、黒漆による下塗りに朱漆塗りを施した漆器で、もともとは根來寺の僧侶たちが、寺内で使用する仏具や食器として製作したものです。参拝の記念にお土産としてお買い求めになられてはいかがでしょうか。

根來寺は紀州漆器「根来塗発祥の地」

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本坊から廊下を進んでゆくと、西側に本坊を囲うような印象の「名勝庭園」があります。紀州徳川家の別邸を移築した名草御殿(なぐさごてん)に面する江戸時代に造られた書院庭園で、三段の滝や鶴亀島を配した池泉式蓬莱庭園となっています。光明殿南西の聖天池で構成される庭園とともに、国の名勝に指定されています。

休憩所もありますので、庭を眺めながらここで一息入れるのもおすすめです。

根來寺は紀州漆器「根来塗発祥の地」

写真:モノホシ ダン

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さらに廊下を聖天堂のほうに進むと「閼伽井(あかい)」という井戸があり、佛様に御供えする水や、宗門僧侶の水垢離(みずごり)用の水として使用されています。この水は、根來寺随一の清水で、決して濁らず非常に冷たく、金剛清水と呼ばれています。

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興教大師・覚鑁上人のご尊像を奉安する「光明殿」

興教大師・覚鑁上人のご尊像を奉安する「光明殿」

写真:モノホシ ダン

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堂内をお参りしたら本坊から外に出て、鐘楼門に行ってみましょう。根來寺の「鐘楼門」は、竜宮門と楼門が一体化したような感じで、毎日、午前6時に鐘が鳴らされています。除夜の鐘もこちらで撞くことができます。

興教大師・覚鑁上人のご尊像を奉安する「光明殿」

写真:モノホシ ダン

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鐘楼門をくぐった先にあるのが「光明殿」です。正しくは、常光明真言殿といい、1804年(文化元年)に落慶し、国の重要文化財に指定されています。根來寺の開祖、興教大師・覚鑁上人のご尊像を奉安しています。また、光明殿の前には「根来塗発祥地」の石碑が立っています。

興教大師・覚鑁上人のご尊像を奉安する「光明殿」

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聖天堂の前にある「聖天池」は、浄土曼陀羅を形どり造られた根來寺最古の池庭で、名草御殿の書院庭園とともに名勝に指定されています。風の無い穏やかな水面には、聖天堂や行者堂に周囲の風景までが映り込んで、まるで極楽浄土のようです。

高野山で覚鑁上人の危難を救った「身代不動尊」

高野山で覚鑁上人の危難を救った「身代不動尊」

写真:モノホシ ダン

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ほかに根來寺でぜひお参りしたいのが、「身代不動尊」です。高野山で、覚鑁上人が反対勢力に襲われて危難に遭われた時に、身代わりとなって守られたので、この名があります。有名な「きりもみ不動」の伝説です。そのため、交通安全・厄除祈願の身代わり不動さんとしても有名です。

高野山で覚鑁上人の危難を救った「身代不動尊」

写真:モノホシ ダン

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江戸時代中期に建てられ重要文化財に指定されている「不動堂」は、全国的に珍しい“八角円堂”で、大聖不動明王を本尊とし、四大明王をお祀りしています。

高野山で覚鑁上人の危難を救った「身代不動尊」

写真:モノホシ ダン

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また不動堂の並びにおられる観音様は、病気平癒の観音様として知られています。自分の体の痛いところや病気の場所と、観音様の同じ場所をタワシで洗い祈願すると霊験あらたかです。不動堂とともにあわせてお参りしてみてはいかがでしょうか。

根來寺の基本情報

住所:和歌山県岩出市根来2286
電話番号:0736-62-1144
入山料:大人500円(中学生以上)小人無料
拝観時間:9:10〜16:30(4月〜10月)9:10 〜16:00 (11月〜3月 )
アクセス:バス停「根来寺」からすぐ バス停「岩出図書館」から徒歩約10分 
車利用の場合は無料駐車場利用

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/30 訪問

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