カリブ海のビーチリゾート!コロンビア・カルタヘナで訪れるべき名所

カリブ海のビーチリゾート!コロンビア・カルタヘナで訪れるべき名所

更新日:2020/08/20 16:52

大川原 明のプロフィール写真 大川原 明 旅行ジャーナリスト(ライター)
コロンビアと聞くと麻薬やマフィアという印象が強く、ビーチリゾートがある事を知る日本人は少ないでしょう。今回ご紹介させていただくカルタヘナは、国内だけでなく他の中南米諸国、北米からも多くの観光客が訪れるカリブ海に面した国内随一のビーチリゾートです。「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」が世界遺産に登録されており、歴史的側面からも楽しめる都市。今回はカルタヘナで訪れるべき名所をご紹介します。

世界遺産登録の旧市街の歴史的建造物群

世界遺産登録の旧市街の歴史的建造物群

写真:大川原 明

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コロンビア北部カリブ海に面するリゾート地であるカルタヘナは、人口104万人、国内で5番目に多い人口を有する都市です。リゾート地としてだけでなく、植民地時代の面影を色濃く残している点も魅力的です。1984年に「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」が世界遺産に登録され、国内外から多くの観光客が訪れています。

世界遺産に登録されている旧市街は、16世紀の都市計画によって形成されました。周囲約4キロの城壁に囲まれており、非常に堅固です。城壁の上は歩く事ができるので、散策してみるとよいでしょう。食事も提供するカフェもありますので、休憩がてら利用する事をお薦めします。

世界遺産登録の旧市街の歴史的建造物群

写真:大川原 明

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旧市街の正面入り口となるのが1875年に建てられた時計門です。旧市街の象徴ともなっており、ここを背景に記念写真を撮るのがお薦めです。門をくぐり旧市街を入ったとこが馬車広場です。多くの馬車が停車しています。馬車に乗り、旧市街内を案内してもらうのもよいでしょう。

世界遺産登録の旧市街の歴史的建造物群

写真:大川原 明

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旧市街で訪れていただきたいのが、「サン・ペドロ・クラベール寺院」。17世紀にイエスズ会によって造られた石造りの建物を1888年に改築、1921年にフランスの建築家によって丸天井の屋根がつけ加えられました。荘厳な雰囲気の外観だけでなく、美しい内部も必見です。奴隷解放に尽力したイエズス会のスペイン人神父ペドロ・クラベールが奴隷守護聖人として祀られており、教会名になっています。

<サン・ペドロ・クラベール寺院の基本情報>
住所: Plaza de San Pedro Claver,Cra.4 ##30-01,Cartagena
電話番号:+57-95-660-0774
営業時間:月〜金8:00〜17:30、土・日8:00〜16:30
定休日:なし
入場料:10000ペソ
アクセス:旧市街時計塔から徒歩2〜3分

宗教裁判所跡

宗教裁判所跡

写真:大川原 明

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旧市街内で訪れていただきたい場所の1つである「宗教裁判所跡」。前述した「サン・ペドロ・クラベール寺院」のすぐそばにあります。1770年に完成したコロニア建築の美しい白亜の建物ですが、悲しい歴史がある場所です。

ここは異教徒の摘発と処罰がおこなわれた宗教裁判所で、1610年〜1811年まで拷問を伴う異端裁判がおこなわれていました。1階には当時使用されていた拷問器具や処刑に使われた断頭台、魔女狩りの様子が描かれた絵画などが展示されています。

宗教裁判所跡

写真:大川原 明

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3階には先住民の土器や石器などの考古学的な展示品やコロンビア人の芸術家が描いた絵画などが展示されています。中庭の眺望も美しく、静寂な雰囲気が流れています。設置された椅子に座り、まったりとした時間を過ごす事をお薦めします。

<宗教裁判所跡の基本情報>
住所: 46, Plaza de Bolivar, Cra. 3 #33,Cartagena
電話番号:+57-95-664-4570
営業時間:月〜土9:00〜18:00、日10:00〜16:00
定休日:なし
入場料:17000ペソ
アクセス:旧市街時計塔から徒歩2〜3分

堅固な雰囲気漂う「サン・フェリペ要塞」

堅固な雰囲気漂う「サン・フェリペ要塞」

写真:大川原 明

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16世紀から18世紀に旧市街の外には数多くの要塞が建設されました。要塞を手がけたのはバウティスタ・アントネッリをはじめとした著名な軍事施設の建築家でした。旧市街内の建築物群だけでなく、それら要塞群も世界遺産に登録されています。その中でも最も堅牢なのが「サン・フェリペ要塞」です。

堅固な雰囲気漂う「サン・フェリペ要塞」

写真:大川原 明

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標高40mの丘に築かれた「南米大陸におけるスペイン工兵技術の傑作」と評される立派な要塞です。1656年に基礎が築かれ、1741年にブラス・デ・レソ率いる守備隊がイギリス海軍の攻囲を凌いだ時にも重要な役割を果たしました。要塞上にはレプリカの大砲が多く置かれていて、雰囲気を醸し出しています。要塞内は複雑な通路になっており、迷う事もありますので注意が必要です。

堅固な雰囲気漂う「サン・フェリペ要塞」

写真:大川原 明

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要塞上からの景色も抜群で、カルタヘナ市内360度の景色を堪能できます。世界遺産に登録されている要塞としての魅力もさることながら、市内の景色を一望できる展望台としてもお薦めの場所です。

<サン・フェリペ要塞の基本情報>
住所: Cra. 17, Cartagena, Provincia de Cartagena
電話番号:+57-95-642-1293
営業時間:9:00〜17:30 
定休日:なし
入場料:17000ペソ
アクセス:旧市街時計塔から徒歩2〜3分

ボカグランデ地区の海岸

ボカグランデ地区の海岸

写真:大川原 明

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カルタヘナ市内で海水浴したいのであればボカグランデ地区です。近年著しく開発が進むカリブ海のリゾート地で、アメリカなどの外資系の高級リゾートホテルが建ち並び、飲食店も多くあります。旧市街とは違った雰囲気ですが、ぜひとも訪れていただきたい地区です。

ボカグランデ地区の海岸

写真:大川原 明

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旧市街からは徒歩でも来れる距離ですが、タクシーやウーバーなどを利用すると良いでしょう。また、欧州や北米で運行されている市内循環観光の「Hop on Hop off Bus 」がカルタヘナでも運行しており、市内の主要名所を循環しています。1日券、2日券と販売されており、期間内は乗り降り自由ですので観光名所を周る際に重宝します。

綺麗なロサリオ諸島

綺麗なロサリオ諸島

写真:大川原 明

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ボカグランデ地区の灰色の砂浜に満足がいかないのであればぜひとも訪れていただきたいのが、カルタヘナから南西に約25キロの場所にあるロサリオ諸島。旧市街内やボカグランデ地区の旅行会社やホテルなどで申し込むことができます。

小型船で島に赴きます。船は午前8時〜9時に港を出港。全てのツアーでシュノーケリングを含んでいますが、ロサリオ島の水族館でイルカと一緒に泳ぐツアーもありますので、興味があれば申し込んでみるとよいでしょう。

綺麗なロサリオ諸島

写真:大川原 明

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シュノーケリングやロサリオ島でのイルカとの遊泳の後は、そこから1時間程の場所にあるバル島に向かいます。綺麗な白砂のビーチでリゾート気分が味わえます。デッキチェアが用意されていますので、日光浴や海水浴を楽しむとよいでしょう。ツアー料金は船の種類や昼食付きかで変わってきますが、5万ペソ〜16万ペソになります。ツアーの内容を聞いた上で申し込みましょう。

カルタヘナおすすめ名所まとめ

いかがでしたか?コロンビアというと麻薬、マフィアという危ない印象をもたれる方は多いでしょう。一昔前に比べて治安は良くなってきているコロンビア。コロンビアの主要都市の中ではカルタヘナの治安は良好です。カリブ海のリゾート気分と世界遺産に登録されている歴史的建造物双方が楽しめるお薦めの都市です。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/08/11−2020/08/14 訪問

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