漫画的アートな御朱印がスゴイ!愛知・津島「牛玉山 観音寺」

漫画的アートな御朱印がスゴイ!愛知・津島「牛玉山 観音寺」

更新日:2020/08/28 12:08

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
愛知県津島市は、戦国武将ゆかりのお寺が密集する、寺密度が高い町。この町で話題になっているのが「牛玉山 観音寺」の副住職さんが描く、劇画タッチのアートな御朱印です。その凄まじすぎる迫力に、ハマる人が続出!SNSであっという間に人気が広まりました。
ただこの御朱印、授与日や時間が決まっているため注意が必要…。そこで今回は、御朱印を頂くためのヒントからお寺の見どころ&楽しみ方までたっぷりとご紹介します!

副住職さんは元漫画家アシスタント

副住職さんは元漫画家アシスタント

写真:安藤 美紀

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手描き絵入り、アートな木版、ユニークな筆文字…。特別感たっぷりの御朱印は全国に多数ありますが、「牛玉山(ごおうざん)観音寺」の御朱印は、迫力がケタ違い!

この御朱印を描いているのは、漫画家のアシスタントを務めていたレアな経歴を持つ、副住職の長谷川優さん。参拝の記念にと御朱印を描き始めたところ、参拝者に喜ばれ、どんどん広がっていきました。

動画:安藤 美紀

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使う道具は、ボサボサの毛先の筆に、歯ブラシ、アミ、ペットボトルのキャップなど、どれも意外なものばかり!まずは、副住職さんが表現する、自由で豊かな世界観を動画でお楽しみください。

副住職さんは元漫画家アシスタント

写真:安藤 美紀

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アクセスは、名古屋駅から名鉄電車に乗り約25分。津島駅西口を出て、商店街を進み、2本目(県道118号)を左折。赤い鳥居がある小さなお寺が「牛玉山 観音寺」です。

津島駅からだと歩いて5分。駅の西側は、半径2km圏内に20以上のお寺が集まるエリアですが、最も駅チカなのがここ「牛玉山 観音寺」。津島霊場巡り「心願成就」の中の一寺にもなっていて、パワースポット好きの間でも人気を集めています。

到着したら、御朱印だけ頂いて帰るのはタブー。まずはご本殿に行き、参拝しましょう。正面入口左の細い道を進むと、ご本殿が見えます。

ルーツは室町時代!由緒ある断ち切り不動にご参拝

ルーツは室町時代!由緒ある断ち切り不動にご参拝

写真:安藤 美紀

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ご本殿は、普通のお家のような小ぢんまりした雰囲気。初めて来た人はその小ささに驚かれるのではないでしょうか。ですが、「牛玉山 観音寺」は、全国3000社の総本社・津島神社を護る「神宮寺」として重要な役割を担うお寺。御朱印集めをする人だけでなく、参拝客もたくさん訪れます。

基本的に参拝は外から。住職手作りの五色の紐を揺らすことで、ご本尊・不動明王と“ご縁”がつながれます。

ルーツは室町時代!由緒ある断ち切り不動にご参拝

写真:安藤 美紀

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ご本殿には、正面に不動明王、左手に阿弥陀三尊像、右手に弘法大師が並んでいます。

ここでは毎月28日午前10時になると、護摩壇の炉をともして、参拝者の願いが書かれた「ゴマ木」(1本200円)のお焚き上げが行われます。参拝者は中に入れるので、近くでお参りしたい方は、タイミングを合わせて訪れるのもおすすめですよ。

ルーツは室町時代!由緒ある断ち切り不動にご参拝

写真:安藤 美紀

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「牛玉山 観音寺」がスゴイのは、御朱印だけではありません。こちらの不動明王は、宝永6年(今から700年以上も前!)に作られました。今も室町時代のままの姿を残す、歴史の生き証人的な存在です。

また、お不動さんは右手に剣を持っていることから、自分の心の迷いや苦しみを断ち切ってくれる「断ち切り不動」としても有名。今はSNSで簡単に縁が結ばれて、何かと迷いが生じやすい時代。そんな時こそ不要な縁を切って、一歩前に踏み出しましょう。

御朱印&御朱印帳は、拝殿「十二支のお堂」で。

御朱印&御朱印帳は、拝殿「十二支のお堂」で。

写真:安藤 美紀

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ご本殿の次は、「十二支のお堂」もお参りしましょう。ここでは、十二支それぞれの守本尊である仏様が祀られています。

写真の大きな数珠は、108つの珠が連なった「大念珠」。カチカチと音を鳴らすことで煩悩を吹き飛ばし、心に余裕を持たせることができますよ。

御朱印&御朱印帳は、拝殿「十二支のお堂」で。

写真:安藤 美紀

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そして、御朱印対応を行っているのも、「十二支のお堂」。以前はご本殿で毎日直書きを行っていましたが、人気殺到のため、現在は特定日にのみ拝受できます。受付時間は10時〜12時まで。授与日は、毎月公式Twitterにて発表されます。

御朱印の種類は、2通り。絵は書き置き、文字は直書きです。

1.月替りの干支&守本尊の仏様
2.数種類ある仏様の中から好きなものを選ぶ

御志納料は各1体500円(大きいものは1000円)。文字のみの御朱印は300円。

御朱印&御朱印帳は、拝殿「十二支のお堂」で。

写真:安藤 美紀

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例えば、愛染明王はこんなに怖い顔をして、実は恋愛成就を司る仏様として信仰されています。体の部分は弓矢をもっていて、その弓矢でハートを射止めるそうですよ。

恋の願いを叶えたいとき、ふと目にしてみると、あなたに強いパワーをくれるかも。

大迫力!三面御朱印が描かれた御朱印帳

大迫力!三面御朱印が描かれた御朱印帳

写真:安藤 美紀

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人気の御朱印帳は、第一弾がすでに完売済。こちらは、2019年10月登場、十二支の守本尊をモチーフにした第2弾のデザインです。色は群青と紅藤の2色(各1,500円)。中に解説書があり、自分の守本尊がひと目でわかるのも嬉しいポイントです。

大迫力!三面御朱印が描かれた御朱印帳

写真:安藤 美紀

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また、最初から三面に渡るダイナミックな御朱印が付いた「三面御朱印帳」(3000円)もおすすめ。そこには、今にも声が聞こえてきそうなカッコいい不動明王と、温和で優しい雰囲気の観音菩薩が描かれています。これまでの常識にはないユニークさと、圧倒的画力に驚きです!

※絵の部分は印刷、文字や梵字、金文字については授与時に書いてもらえます。

大迫力!三面御朱印が描かれた御朱印帳

写真:安藤 美紀

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副住職さんが目の前で絵を描いてくれる直書きの三面御朱印は、以前まで抽選に選ばれた人がいただけましたが、現在は一時中断中。今後は状況を見ながら、復活を検討するそうです。再開が待ち遠しいですね。

巨大な仏画に出会える、ギャラリーも必見

巨大な仏画に出会える、ギャラリーも必見

写真:安藤 美紀

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「牛玉山 観音寺」に来たら、徒歩30秒のギャラリーにも足を運んでみましょう。

一番の大きな3m×4mの仏画は、お正月のカウントダウンを祝うイベントで描かれた、ライブペイント作品です。2020年の干支にちなみ、ネズミとその守本尊である千手観音の手がいっぱい描かれ、迫力満点。こちらは、実際に副住職さんが脚立にのぼって、手をベトベトにしたながら、あの手この手で創作した力作なんですよ。

巨大な仏画に出会える、ギャラリーも必見

写真:安藤 美紀

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奥には、信長祭りの際に描いたという、信長の印刷画も飾られています。イケメンに進化した信長も、ぜひお楽しみください。

ギャラリーは、日曜日と御朱印対応日にオープンしています。時間は、朝8時頃〜夕方まで。

巨大な仏画に出会える、ギャラリーも必見

写真:安藤 美紀

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「牛玉山 観音寺」は御朱印がフィーチャーされがちなお寺ですが、家内安全、身体健康、厄除けなど、さまざまなご利益があります。御朱印集めをキッカケに足を運べば、必然的に運気もアップ!笑顔になれるエネルギーをいっぱい受け取って下さいね。

御朱印を軸に津島を旅するなら、ほっこりかわいい系の絵入り御朱印をいただける「龍渕寺」や「宝寿院」を巡るのもまたオツですよ!

牛玉山 観音寺の基本情報

住所:愛知県津島市天王通6-43-1
電話番号:0567ー26ー3932
アクセス:名鉄「津島駅」からすぐ
※専用駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場へ車を停めてください。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/10 訪問

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