写真:盛 千夏
地図を見るバレンシアの中心部から徒歩15分のお米料理専門店「フロール・デ・バレンシア(Flor de Valencia)」は、2017年オープンの家族経営レストランです。
キッチンを預かるお母様は、パエリアに欠かせないお米の生産地バレンシア・アルブフェラの米農家出身。お父様のご家族は長い間バレンシア中心部でホテルを経営されていました。ホールを担当する息子さんは「接客業とお米に対する愛情と理解はDNAのなせる業」と言う生粋のバレンシアっ子です。
写真:盛 千夏
地図を見る冒頭でも触れた通りバレンシアではお米料理はランチに食べるもので、夜にパエリアを提供するのは観光客目当てというイメージが付きまといがち。でも「フロール・デ・バレンシア」は地元民に愛されるお米料理専門店でありながら、ディナーでも美味しいパエリアがサーブされます。
更に、何を頼めばいいのかな?パエリアって高いのかな?と心配な旅行者にはうれしいパエリアのコースメニューがあるんです!平日は26ユーロ、土日は31ユーロの税込価格で前菜・パエリア・デザート・飲み物・コーヒーまで含まれ格安。
お値段にも驚きですが、落ち着いた雰囲気の内装で英語も通じ、ゆったりした気分で食事を楽しむことが出来ます。
写真:盛 千夏
地図を見る平日メニューは2種類、土日祝日メニューは3種類の前菜をメインのパエリアやお米料理の前に試すことが出来ます。
スペイン料理を堪能したい&量もたくさん食べたいなと言う方には土日祝日のメニューがおススメ。前菜は、スペインやバレンシアの伝統的な一口サイズの料理+サラダ+お店の人気メニュー「小イカのイカ墨アヒージョ」で構成されます。
写真:盛 千夏
地図を見るパエリアのコースメニューに必ず含まれる前菜「小イカのイカ墨アヒージョ(Calamares al ajillo con salsa de tinta y verdejo)」は、アラカルトでも注文されることが多いレストランの看板メニューです。
日本でよく見かけるオリーブオイルにエビが浮いているアヒージョとは違い、イカ墨とベルデホの白ワインを使った贅沢ソースは絶品ですが、パンの食べすぎには注意!
写真:盛 千夏
地図を見るパエリアは、バレンシア風パエリア(Paella Valenciana)、セニョレ(Senyoret)と呼ばれる魚介のパエリア、バレンシア風パエリアとセニョレのおじや風(Caldoso)の4種類から選択することが出来ます。
バレンシアで1回しかパエリアを食べることが出来ないのであれば、バレンシア風パエリアで決まり!
鶏肉・ウサギ肉・カタツムリ・ひよこ豆・モロッコインゲンが具材のバレンシア風パエリアは、見た目は地味ですがバレンシア人のソウルフード。バレンシアで一番人気のパエリアです。
出汁は一切使わずじっくり炒めた肉のうまみを利用し炊き上げたお米は、日本では食べられない濃厚な味が特徴。苦手な方はカタツムリなしを注文も可能ですが、カタツムリの出汁も大事な味のポイントです。
写真:盛 千夏
地図を見るお肉が苦手、あるいはすでにバレンシア風パエリアは食べた…と言う方は是非セニョレ(Arroz del Senyoret)を。エビ・イカ・ムール貝・魚をふんだんに使い、魚介スープで炊き上げた「セニョレ」は魚介好きの日本人好みの味です。
バレンシア語のセニョレとは「お坊ちゃん」を意味し、すべての具材が一口大に切られ、エビの殻なども剥いてあります。まさに甘やかされた「お坊ちゃん」にも食べやすいパエリアなんです。
写真:盛 千夏
地図を見るお米文化があるバレンシアでは、パエリアで一番美味しい部分はおこげと言われています。パエリアパンのふちや底についているお米をスプーンでがりがり削り取りながら食べてみて下さい。パエリアはパエリアパンから直接食べるのがバレンシア風です。
食べきれなかったパエリアはお持ち帰り可能です。どのレストランもかなり量は多めなので、「パラ・ジェバール・ポル・ファボール(Para llevar, por favor)」と伝えると包んでもらえます。
写真:盛 千夏
地図を見るメニューのデザートは日替わりですが、必ずあるのがバレンシア州のスポンジケーキ「コカ・デ・ジャンダ(Coca de Llanda)」。
日本のスポンジ生地よりもキメはあらく少しどっしりとした食感で、風味付けにオレンジが使われています。上に乗ったアイスクリームは「レチェ・メレンガダ」(Leche Merengada)と呼ばれる牛乳・卵白・砂糖・シナモンで作られたバレンシアではおなじみのフレーバーで、「コカ・デ・ジャンダ」との相性も抜群!
デザートの後はコーヒーを堪能し、コスパ抜群で満腹間違いなしのパエリア・コースは終了です。
腹ごなしをしたい方は、徒歩10分ちょっとにバレンシアCFのホームグラウンド「Mestalla(メスタージャ)」がありますので是非見学にどうぞ。数年後には建て替えとなるので歴史あるスタジアムを見る機会をお見逃しなく。もちろんサッカーの試合観戦後のランチやディナーにも利用できます。
住所:Avenida del Cardenal Benlloch, 22, 46021, Valencia
電話番号:+34-961-13-22-91
アクセス:バレンシアの中心部から徒歩15分程度
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
盛 千夏
スペイン生活20年目に突入した、ちゃきちゃきの江戸っ子。スペイン歴の始まりは、アイルランド留学中にバケーションで訪れたアンダルシア地方。その後スペインの友人に誘われ、「火祭り」、「パエリア」、「トマト…
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