写真:麦吉 ぼに
地図を見る防衛省はJR・地下鉄「市ヶ谷」が最寄り駅、広大な敷地に電波塔や庁舎が立ち並ぶ景色は見ごたえのある威容です。それもそのはず市ヶ谷台は、かつて尾張徳川家の江戸上屋敷があった場所、広大な敷地に御三家大名の権勢をうかがうことができます。
明治期に陸軍士官学校となり、昭和12年に大本営陸軍部、陸軍省、参謀本部等が置かれ、終戦で米軍に接収されて東京裁判の法廷も置かれた市ヶ谷台は、まさに激動の歴史の現場です。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る防衛省は総面積約25ヘクタール。正門から見上げると高みに庁舎棟が仰ぎ見えます。この高低差は市ヶ谷台の地形をそのまま生かしたもの、高低差マニアやスリバチ地形好きは必見です。市ヶ谷台ツアーは自衛隊ファンはもちろん、TVドラマ「空飛ぶ広報室」のロケ地にもなったので、ロケ地巡りが好きな方にもおすすめです。
以前はネット予約ができた市ヶ谷台ツアーですが、2020年8月現在ツアー予約は電話受付のみになっています。予約する際は参加者全員の住所・氏名・年齢・電話番号が必要となるので、手元に情報を揃えてから電話するのがおすすめ。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る市ヶ谷台ツアーは午前(9:30〜11:10)と午後(13:30〜15:45)の2回催行されています。午前は20名、午後は10名の定員です。ルートは写真の儀仗広場や、市ヶ谷記念館など。現在売店のある厚生棟へは立ち入りできませんが、午後の回では「大本営地下壕」を見学することができます。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る防衛省西側に建っているのが、市ヶ谷地区内の旧庁舎や極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷となった大講堂などを移設、復元した「市ヶ谷記念館」。
昭和45年(1970年)に三島事件が起きた事件現場でもあります。正面に張り出したバルコニーは、作家・三島由紀夫がクーデターを呼びかける演説を行った場所。激動の歴史を刻んで、今は静かに建つ市ヶ谷記念館です。
写真:麦吉 ぼに
地図を見るツアーでは大講堂で市ヶ谷台の歴史をまとめた動画を見た後、館内をガイド付きで見学します。極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷であった場所に座って過去の動画を見る体験は、つかのま時空を超えるタイムトリップ感覚です。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る2階の旧陸軍大臣室は、三島事件が起きた場所。大臣室(当時は陸上自衛隊総監室)のドアには、三島由紀夫が幕僚らともみあった際についた刀傷が3カ所残っています。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る大本営地下壕は、昭和16年(1941年)に大本営陸軍部、陸軍省、参謀本部など陸軍の主要機関を市ヶ谷に移転する際に建設されたもの。当時は地下壕内に大臣室から通信室、炊事場、浴場などの設備がありました。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る地下壕の中は現在、設備を撤収して構造だけの状態です。昭和20年(1945年)8月10日この地下壕で、阿南惟幾陸軍大臣が将校を集め、ポツダム宣言の受諾を決めた天皇陛下の「聖断」を伝えたと記録が残されています。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る大本営地下壕は令和元年(2019年)に耐震工事が行われ、今回の公開は補修後初となります。通常の市ヶ谷台ツアーは参加無料ですが、大本営地下壕を見学する午後の回は、見学料700円がかかります(18歳未満無料)。
ツアー参加者には来場記念として、防衛大臣からのメッセージと絵葉書がもらえます。
あなたも防衛省市ヶ谷台ツアーに行ってみませんか?
申込先:防衛省大臣官房広報課記念館係
住所:東京都新宿区市谷本村町5-1
電話番号:03-3268-3111(代)/03-5366-3111(代)(内線21904)
お問合せ時間:
平日 9時00分〜12時00分、13時00分〜16時30分
アクセス:
JR・地下鉄(有楽町線、南北線、都営新宿線)市ヶ谷駅より正門まで、徒歩約10分
JR・地下鉄(丸の内線、南北線)四ッ谷駅より正門まで、徒歩約10分
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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