ナパバレーのこだわりワインなら!スミスマドローンワイナリー

ナパバレーのこだわりワインなら!スミスマドローンワイナリー

更新日:2020/09/05 09:49

Chanos Mayaのプロフィール写真 Chanos Maya トラベルコンサルタント、ワイナリーツアーアドバイザー
カリフォルニア・ナパバレーは全米一のワイン生産地。世界中に輸出されるワインを醸造する大規模ワイナリーから、小規模のブティックワイナリーまで、ナパバレーだけでも500以上のワイナリーが存在します。そんな中、カリフォルニアが世界的なワイン生産地として知られる以前から今日まで、約50年にわたりこだわりのワイン造りを続ける「スミスマドローン・ヴィンヤード&ワイナリー」をご紹介します。

個性のあるワイナリーならナパバレー・セントヘレナへ

個性のあるワイナリーならナパバレー・セントヘレナへ

写真:Chanos Maya

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サンフランシスコから北に車で1時間走るとぶどう畑の広がるワインカントリーに到着します。東にナパバレー、西にソノマバレーがあり、一帯はカリフォルニアワインの一大生産地です。

ナパバレーが世界的に上質なワインの産地として知られるようになったのは、1976年のフランスのパリで行われた試飲会で、ヨーロッパの超一流ワイナリーを抑えてナパバレー産ワインが一位を獲得した出来事がきっかけ。「パリの審判」とも呼ばれるこの出来事は、ナパバレーだけでなくカリフォルニア産のワインの国際的評価を永遠に変えたといわれています。

個性のあるワイナリーならナパバレー・セントヘレナへ

写真:Chanos Maya

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パリでの試飲会から40年以上が経ち、ナパバレー産ワインを優勝に導いたカベルネソーヴィニヨンなどの伝統的なぶどう品種だけでなく、常に新しい世代を意識したトレンドに合うワインが続々と生まれています。ワイン好きの好奇心をそそるそんなユニークなワインを探すならナパバレーの中心地セントヘレナの街へ。

セントヘレナには大規模ワイナリーから、150年以上の歴史があるワイナリー、家族経営の小規模ワイナリーまで、様々なスタイルのワイナリーが集まります。朝晩は霧に包まれる小高い丘、平坦な土地、日当たりのよい丘陵など、小さな街でありながらころころと変わる地形がセントヘレナをユニークなワイン生産地にしています。

唯一無二!セントヘレナの丘の上に建つスミスマドローンワイナリー

唯一無二!セントヘレナの丘の上に建つスミスマドローンワイナリー

提供元:Smith Madrone Vineyards & Winery / Meg Smith

https://smithmadrone.com/地図を見る

セントヘレナの西に位置する更地の丘「スプリングマウンテン」を1971年に購入したスミス兄弟。マドローンの木(コケモモの木)とオリーブの木に覆われていた200エーカーの土地にシャルドネなど3種類のぶどうの木を植え、スミスマドローン・ヴィンヤード&ワイナリーをオープンしました。

今では山がちなエリアでのぶどう栽培のパイオニアとして知られているスミス兄弟ですが、当時では30%以上の急斜面でぶどうを栽培するのは珍しいことでした。ワインメーカーである兄弟の高い技術によって、1977年に初めてのワインを出荷。その後もカベルネフラン、メルローなどが追加され、現在は6つのぶどう品種が栽培されています。

さらにスミスマドローンワイナリーのワインを個性的にしているのは、この丘に狭い範囲でも微妙に気温や土質が異なる「マイクロクライメット」が存在すること。この環境条件下で栽培されたぶどうは房ごとに異なる味わいをもち、ワインにもそれが反映されるのです。

すべて手作業で!希少なスミスマドローンワイナリーのワイン

すべて手作業で!希少なスミスマドローンワイナリーのワイン

写真:Chanos Maya

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スミスマドローンワイナリーでは収穫から醸造まですべて手作業で行われています。手間ひまかけて生産されるワインは年間3000〜4000箱(1箱12本)。最も量の少ないロゼワインは年間100箱ほどで、発表するとあっという間に売り切れてしまうといいます。

メインであるシャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、リースリングも多い年で1000箱程度。1品種だけで5万箱出荷される大規模ワイナリーと比較すると、生産量はごくわずかです。

すべて手作業で!希少なスミスマドローンワイナリーのワイン

写真:Chanos Maya

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ボルドーなどの伝統的な生産地では、樹齢50年以上のぶどうからできたワインはあまり珍しいものではありませんが、ワインの歴史が短いナパバレーでは、多くが若い木から収穫されるぶどうで作られます。

スミスマドローンワイナリーのワインの希少価値を高めているのは、樹齢約50年の古木からとれるぶどうが使われていること。古木からは収穫できるぶどうは少なくなりますが、その分果汁が凝縮した味の濃いぶどうとなり、ワインをより深みのある味にすることができます。

ナパではまだ少ない古いぶどうの木から造られるワインを味わうことができるスミスマドローンワイナリー。技術やお金の投資では不可能な、歴史があってこそできる極上のワインが生まれます。

スミスファミリーが案内するワイナリーツアー&テイスティング

スミスファミリーが案内するワイナリーツアー&テイスティング

写真:Chanos Maya

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スミスマドローンワイナリーではそんなワインを片手に、美しいぶどう畑や醸造場などを見学することが可能です。週3回、午前と午後の2回、スミス兄弟の一人が案内します。費用は一人20ドル、ワインを購入すれば無料になります。

ワイナリーの歴史や生産されるワインについての話を聞きながら、リリース中のワインをテイスティング。カベルネソーヴィニヨンなど、メインの3種に加え、在庫があれば1本200ドルを越えるボルドースタイルの赤ワインも味えます。

有名ワイナリーのようにシャンデリアが輝くテイスティングルームではありませんが、工房のような醸造場の中でいただくワインは、「よいワインは優れた品質のぶどうからのみ造られる」というスミス兄弟の信条が詰まっています。

スミスマドローンのワインは、毎年各地のファンに届けられ、日本でもごく一部の酒屋で購入ができるそうです。でもやっぱり現地で味わうのが一番だとスミス兄弟はいいます。なぜならカリフォルニアの太陽、空気、それらがさらにワインの味を引き立てるから。兄弟のアドバイスにそって、実際にワイナリーを訪れてみませんか?

※スミスマドローンワイナリーの見学には事前予約が必要です。詳細は関連MEMOの公式サイトをご参照ください。
(2020年8月現在/US1ドル=107円)

スミスマドローン・ヴィンヤード&ワイナリーの基本情報

住所:4022 Spring Mountain Road, St. Helena, CA 94574
電話番号:+1-707-963-2283
アクセス:ナパバレー全体的に利用のしやすい公共交通機関がないため、滞在場所などからタクシーまたはUBERなどの配車アプリを利用していくのが簡単です。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/15 訪問

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