絶景!ケントの海岸を歩く イギリス「バイキング・コースタル・トライアル」

絶景!ケントの海岸を歩く イギリス「バイキング・コースタル・トライアル」

更新日:2020/08/18 13:48

Lady Masalaのプロフィール写真 Lady Masala 知られざる名所案内人、蚤の市マニア
ロンドンの南東に位置するケント州サネット地区には、ビーチリゾートとして知られる都市が点在しています。泳いだり日光浴をしたりと、ビーチサイドで過ごすのもよいですが、風光明媚な景色を眺めなら海岸沿いをウォーキングするという楽しみ方もあります。ロンドンから列車で1時間40分ほどの距離にあり日帰りも可能な「マーゲイト」を拠点に、全長51.4キロの「バイキング・コースタル・トライアル」に挑戦してみませんか。

都会のオアシス「マーゲイト・メイン・サンズ」

都会のオアシス「マーゲイト・メイン・サンズ」

写真:Lady Masala

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ロンドンからのアクセスもよく、ビーチリゾートとして人気の「Margate(マーゲイト)」。到着後、駅から一歩外に出ると、そこにはもう青い海が広がっています。「Margate Main Sands(マーゲイト・メイン・サンズ)」は、駅から徒歩3分で行ける庶民的なビーチ。「The Viking Coastal Trail(バイキング・コースタル・トライアル)」のスタート地点です。

都会のオアシス「マーゲイト・メイン・サンズ」

写真:Lady Masala

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イギリスを代表する風景画家ウィリアム・ターナーは、十代の頃マーゲイトにある学校に通っていたこともあり、幾度もこの地を訪れ、海辺の風景を描いたといいます。メイン・サンズの近くには、彼を記念してつくられた美術館「Turner Comtemporary(ターナー・コンテンポラリー)」があります。

都会のオアシス「マーゲイト・メイン・サンズ」

写真:Lady Masala

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マーゲイトは、近年再開発が進みつつある都市。ビーチから徒歩5分で行ける「Old Town(オールド・タウン)」とよばれる地域には、かわいらしい建物が並び、アンティークやヴィンテージ、雑貨を扱うショップなど、おしゃれなお店も充実しています。時間が許せばビーチ周辺にあるお店や美術館ものぞいてみましょう。

<基本情報>
住所:Marine Terrace, Margate, Kent, CT9 1XJ

白亜の双子岩「ボタニー・ベイ」

白亜の双子岩「ボタニー・ベイ」

写真:Lady Masala

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海を眺めながら歩くトライアルコースは、本来はサイクリング用に作られたものですが、徒歩でのんびりと行くのも悪くありません。途中にいくつかのビーチを経由しながらゴールの「バイキング・ベイ」を目指しましょう。

メイン・サンズの次は「Walpole Bay(ウォルポール・ベイ)」に到着。閑静な住宅街にある小さなビーチでは、干潮時にタイドプール(潮だまり)が見られ、安全に海水浴ができます。

白亜の双子岩「ボタニー・ベイ」

写真:Lady Masala

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ウォルポール・ベイを過ぎてしばらくすると、海沿いの遊歩道が途切れ、崖上の道に出ます。眼下に広がる大海原と季節の草花を愛でながら歩きましょう。

白亜の双子岩「ボタニー・ベイ」

写真:Lady Masala

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次に到着するのは二つの白い岩が特徴的な「Botany Bay(ボタニー・ベイ)」。密輸業者が収監される牢獄があったというオーストラリアの同名の湾にちなんで名づけられました。海水の透明度が高く、サネット地区でも人気のビーチです。

<基本情報>
住所:Marine Drive, Broadstairs, Kent, CT10 3LG

お城を見渡す「キングスゲイト・ベイ」

お城を見渡す「キングスゲイト・ベイ」

写真:Lady Masala

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ボタニー・ベイの後は、野草が生い茂る野道を行きます。遺跡らしき石の廃屋があり、道行く人々の目を楽しませてくれるでしょう。そして、突如現れるお城のような石造りの建物。その美しくも幻想的な風景に、歩き疲れも吹き飛びそうです。

お城を見渡す「キングスゲイト・ベイ」

写真:Lady Masala

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「Kingsgate Bay(キングスゲイト・ベイ)」とよばれるビーチに下りると、透明度の高い海、そして、右手には城、左手には美しい白亜の岩肌がそびえ、なんとも贅沢な眺めです。

お城を見渡す「キングスゲイト・ベイ」

写真:Lady Masala

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ビーチから見えていた建物「Kingsgate Castle(キングスゲイト・キャッスル)」は、1760年代に貴族で政治家でもあった初代ホランド男爵ヘンリー・フォックスが所有してた邸宅で、現在は高級マンションとして使用されています。キングスゲイトという名前は、1683年にチャールズ2世がこの地に上陸したことに由来します。

<基本情報>
住所:Whiteness Road, Broadstairs, Kent, CT10 3QH

カラフルなビーチハットが映える「ストーン・ベイ」

カラフルなビーチハットが映える「ストーン・ベイ」

写真:Lady Masala

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キングスゲイト・ベイ周辺からトライアルの終着点までの地域は、瀟洒な住宅が立ち並ぶ高級住宅街。石造りの邸宅と、よく手入れされた庭を眺めながら歩きましょう。

カラフルなビーチハットが映える「ストーン・ベイ」

写真:Lady Masala

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サーファーに人気の「Joss Bay(ジョス・ベイ)」を経由し、「Stone Bay(ストーン・ベイ)」に到着。カラフルなビーチハットが青い海に映えます。デッキチェアやマリンスポーツの道具などを収納する物置ですが、簡単なキッチンがついているものもあり、ビーチ滞在中のくつろぎの場所にもなります。

カラフルなビーチハットが映える「ストーン・ベイ」

写真:Lady Masala

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名前の由来ともなった海岸線に点在する石と、透明度の高い海水が特徴のストーン・ベイは、次に紹介するバイキング・ベイから目と鼻の先にありながら、静かで落ち着いた穴場のビーチです。

<基本情報>
住所:Eastern Esplanade, Broadstairs, Kent, CT10 1DU

ファミリーに人気「バイキング・ベイ」

ファミリーに人気「バイキング・ベイ」

写真:Lady Masala

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トライアルの最終地点「Viking Bay(バイキング・ベイ)」は、高級ビーチリゾートとして知られる「Broadstairs(ブロードステアーズ)」を代表するビーチ。サーフィンのレッスンを受講できるほか、売店や土産物店、遊具施設も充実していて家族連れにはうれしい場所です。

ファミリーに人気「バイキング・ベイ」

写真:Lady Masala

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ビーチを満喫した後は、市街地にも足を運びましょう。ロックガーデンや季節の花々が楽しめる庭園のほか、レストランやカフェが軒を連ねます。

また、『クリスマス・キャロル』で知られるイギリスの文豪チャールズ・ディケンズにちなんだ博物館「Dickens House(ディケンズ・ハウス)」も見逃せません。『デイヴィッド・コパフィールド』に登場する主人公の大伯母トロットウッドの邸宅が再現されています。時間が許せば中も見学してみてください。

ファミリーに人気「バイキング・ベイ」

写真:Lady Masala

ロンドンへ日帰りの場合は、ブロードステアーズからも列車が出ています。また、路線バスや列車でマーゲイトに戻ることも可能。今回は、マーゲイトをスタート地点としましたが、ブロードステアーズから歩き始めることもできます。

コースの要所には、写真のような標識が出ているので迷うことはありませんが、念のため、駅かツーリストインフォメーションで地図を手に入れておきましょう。

各ビーチには売店とお手洗いがあります。飲み物や軽食を買えますが、念のために出発前に調達しておくのが無難。また、お手洗いを使用する際には、ティッシュペーパー、除菌シート、ハンドジェルが必要になることがあります。日本から持参すると重宝するでしょう。

<基本情報>
住所:Harbour Street, Broadstairs, Kent, CT10 1EU

徒歩で満喫!ケントの海岸

マーゲイトからブロードステアーズまでの全長51.4キロを歩く「バイキング・コースタル・トライアル」。短い距離ではありませんが、美しい海岸沿いの風景とビーチを眺めながらのウォーキングは、思ったよりも楽に完歩できそうです。
所要時間は、昼食や休憩をはさみながらゆっくり歩いて6時間前後。適宜休憩を取りながら、自分のペースで挑戦してみてください。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/04−2020/08/06 訪問

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