大瀬崎(別名:琵琶島)は、静岡県沼津市の駿河湾に突出した約1kmの岬。水質のよい海水浴場は「快水浴場百選」にも認定され、日本有数のダイビングスポットとしても知られています。
写真:Kaycom D
地図を見る海岸沿いには様々なマリンサービスを提供するお店が立ち並び、初心者でもスキューバダイビングなどを体験できる教室が開かれています。
また、海に突き出た岬と駿河湾、その向こうに聳える富士山の景色は、駿河湾越しに望む富士山の景勝地としても有名。海岸からでもいいですが、少し高い場所から見るとその美しさがよりわかります。
他にも、大瀬神社やビャクシン樹林、神池などの見どころがあり、散策だけでも十分に楽しむことができるでしょう。
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地図を見る海水浴場を通り過ぎ岬の奥まで行くと「大瀬神社」があります。海沿いに大きな鳥居が立っているので、遠目にもわかりやすい。
漁民の信仰を集める大瀬神社(引手力命神社)には、建立にまつわる伝説があります。白鳳13年(684年)に大地震が起きた際、土佐国で多くの土地が海中に沈んだにもかかわらず、突如三百丈余も隆起して島(琵琶島)ができました。それを見た人々は、土佐国から神様が土地を引いてきて島を造ったとし、引手力命(ひきてちからのみこと)を祀ったとされています。
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地図を見る奥の鳥居をくぐり石段を上がると拝殿があります。木造の拝殿には、天狗をはじめとするレリーフが随所に施され、今にも動き出しそうな精巧な作りには目を見張るばかり。
拝殿の欄干には、海の安全を祈願する人々が奉納した赤いふんどしも見ることができます。
毎年4月4日は、女装した青年を乗せた踊り船が神社へ参拝する例大祭「大瀬まつり」が行われ、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれています。
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地図を見る大瀬崎の先端には「伊豆七不思議」の一つとされる大瀬神社の「神池」があります。
周囲が海に囲まれ潮の満ち引きで水位が変化するにもかかわらず、水質が海水ではなく淡水なことが不思議の理由。その理由は未だにわかっていませんが、富士山の伏流水が湧出しているという一説もあり。
池には、淡水魚であるコイやフナなどがたくさん生息していてエサも売っています。
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地図を見る大瀬崎には、日本最北端のビャクシン樹林があり「大瀬崎のビャクシン」として国指定天然記念物となっています。成長と共に捻じれた幹や枝が独特の景観を作り出し、それが群生している様は一見の価値あり。
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地図を見るこの一帯には、約130本のビャクシンが自生していますが、その中でも周囲7m、推定樹齢1500年以上とされる「夫婦ビャクシン」は最大で、大瀬神社の御神木として祀られています。
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地図を見る御神木の近くには大瀬崎灯台があり、海岸へ出ると近くまで行くことができます。晴れていれば富士山の姿が綺麗に見える場所。
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地図を見る「ぬまづの宝100選」にも選定されている「吟道之碑」は、吟道の普及に貢献した人々の吟魂を顕彰するために建てられました。毎年11月の最終日曜日には、碑のある高台で「吟道之碑祭」が執り行われています。
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地図を見る碑のある山頂までは、けっこうな階段を上っていかなければなりませんが、大瀬崎と富士山を一望できるので体力と相談しながら訪れてみてください。
住所:静岡県沼津市西浦江梨
アクセス:
JR東海道線沼津駅南口から東海バスで約80分「大瀬岬」下車
沼津港から船「千鳥丸」で約30分(夏期のみ)
沼津ICから県道17号経由で約90分
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/14更新)
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