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写真:藤田 聡
地図を見る青根温泉「湯元不忘閣」には、国の登録有形文化財の建築が7棟もあります。宿の一角には土蔵が3つ並んでおり、この蔵もまた登録有形文化財。中でも一番奥の蔵は、そのまま貸切風呂として使われ、宿を代表する温泉浴場になっています。
写真:藤田 聡
地図を見る不忘閣を代表する浴場が、蔵湯浴司 (読み方:くらゆよくす)。チェックイン時にも、フロント横にある貸切札の使い方を真っ先に説明され、人気が高いので空いていれば極力早めに入浴するように勧められます。
ブログや口コミでも好評の蔵湯浴司に浸かってこそ、この宿に泊まった意味があるというもの。宿泊当日は周辺の観光を切り上げて、早めに到着して温泉浴場巡りを存分に楽しみましょう。
写真:藤田 聡
地図を見る巨大な蔵を歴史的な風情はそのままに浴場に改装するという、大胆なリニューアルには本当に驚かされます。本来は土蔵という密閉された建築なので、湯気が籠もって不快なのではと心配になりますが、実際には何の問題もなく感動的。唯一無二の浴場風情を、一回30分ですが堪能しましょう!
写真:藤田 聡
地図を見る客室は、西別館と不忘庵の2タイプ。温泉にも食事処にも近い西別館が人気ですが、4室しか無いので真っ先に満室になります。
一方の不忘庵は高台にあるので客室眺望は最高で、後述する青根御殿を彷彿とさせる程。しかし、途中に100段程の長い階段があるので、温泉や食事に行くのが結構大変。途中で部屋に戻るのが難しいので、複数の温泉と食事処を一度に巡るのがおすすめです。
なお古い口コミでは、不忘庵の部屋の評価が低い場合がありますが、今ではキレイに改装済み。内装面では、どちらも遜色ありません。
写真:藤田 聡
地図を見る館内には温泉浴場が6つもあり、貸切や時間帯別男女交互入浴により、全ての温泉に入れます。その途中で立ち寄りたいのが、湯上がり処「喫茶去 金泉堂」(読み方:きっさこ きんせんどう)。コーヒーや紅茶に加えて、日本酒やおつまみまで用意されており、夕食まで待たずにほろ酔い加減になってしまいます。
湯上がり処にはレトロな調度品が多く、全国各地にある昭和をテーマにした博物館のような風情が魅力的。向かいにはマッサージチェア完備の休憩所も複数あり、高台にある部屋まで戻らなくても館内湯巡りの休憩が可能です。
写真:藤田 聡
地図を見る「喫茶去 金泉堂」がある不忘閣本館も、もちろん登録有形文化財の建築。本館は二階が食事処になっており、朝夕ともに利用します。
二階の中央には、写真のような風情ある休憩スペースもあるので、見逃さないようにして下さい。
写真:藤田 聡
地図を見る不忘閣の温泉浴場では、既に紹介した蔵湯浴司だけでなく、「大湯 金泉堂」でも圧倒的な風情を楽しめます。建築は2008年にリニューアルしましたが、実は石造りの浴槽は1546年に作られたもの。約500年前からここにある浴槽は重厚で神秘的な雰囲気が魅力的で、本物の温泉とは何かを実感できるに違いありません。
温泉の泉質は硫酸塩泉系の単純泉で、もちろん源泉かけ流し。全ての温泉浴場で同じ湯なので、風情の違いに意識を集中して建築の素晴らしさを満喫できます。
写真:藤田 聡
地図を見る亥之輔の湯(読み方:いのすけのゆ)は、貸切の半露天風呂。狭い場所にあって昼間は薄暗い感じですが、夜間には背後の石垣がライトアップされ大幅に雰囲気が変わるので、夜の風情も必見です!
写真:藤田 聡
地図を見る最後に紹介する温泉浴場は「新湯」です。新湯という名前ですが1528年以来の浴場で、こちらも約500年の歴史を誇ります。正宗公をはじめとした伊達藩主が入浴した時代から変わらぬ石組の浴槽に、歴史と伝統を感じてうっとりしてしまいます!
他にも御殿湯には大小の浴室があり、シャワーやシャンプーバーも完備。温泉は日帰り入浴を受付ておらず、宿泊者専用。14の客室に対して6つの浴場があり、温泉を思う存分満喫できます!2つの貸切風呂を除いた4つの浴場は、夜の8時と朝の8時に男女交代。全ての温泉浴場を制覇しましょう!
写真:藤田 聡
地図を見る不忘閣は夜の風情も秀逸。左が本館で一階が湯上がり処、二階が食事処になっています。
右の建物は御殿棟で、一般的には青根御殿の名前で知られています。伊達藩の殿様が滞在した建物で、今では博物館のような展示室になっています。
写真:藤田 聡
地図を見る不忘閣は、日本秘湯を守る会にも加盟している秘湯の宿。宿泊料は一万円台後半と秘湯らしくリーズナブルですが、料理が素晴らしくて驚いてしまいます。
写真は夕食の、ほんの一部分。一品一品の盛り付けが非常に繊細で、味付けも絶品。他にも鮎の塩焼き、天ぷら、茶碗蒸し、箸休めの蕎麦、御飯と赤だし、デザートが登場します。
写真:藤田 聡
地図を見る料理は、盛り付けの繊細さが印象的。鮎の塩焼きにも、沢蟹の唐揚げが添えられており、とっても可愛らしくて食べるのが惜しい程。鮎を美味しく頂ける蓼酢(読み方:たでず)も添えられ、見た目と味わいの両方を満喫できます。
一例として鮎の塩焼きを紹介しましたが、全ての料理に同様の配慮がされており、とても宿泊料一万円台の宿の料理とは思えません!
写真:藤田 聡
地図を見る朝食は、本館二階の夕食と同じ部屋で頂きます。宮城県といえば昔はササニシキ、今は「ひとめぼれ」が有名な米所。「ひとめぼれ」の御飯は本当に美味しくて、朝から何杯でもお代わりできます。
朝8時に温泉浴場の男女交代が行われるので、昨日入れなかった浴場がある場合には、朝食後に入れます。
写真:藤田 聡
地図を見る朝9時には、女将さんによる館内歴史ツアーを開催。初めて宿泊する場合には、ぜひ参加しましょう。青根御殿の名前で知られる、普段は立ち入り禁止のエリアを案内して貰えます。
藩主専用の青根御殿は明治時代に火災で焼失しましたが、昭和7年に再建復元。こちらも登録有形文化財で、一階にはショーケースの中に多数の古文書が展示されています。
写真:藤田 聡
地図を見る青根御殿二階の右側の部屋は、最上級の格式を誇る藩主の間。掛け軸や屏風も伊達家伝来の一流品で、狩野派によるもの。手前にある書状は、伊達政宗公直筆です。朝から豪華なお宝を拝見して、最高の気分になれます。
他にも川端康成などの文人も多数訪れており、山本周五郎は歴史小説「樅ノ木は残った」を不忘閣で執筆。そのモチーフになった樅ノ木を、青根御殿から眺める事もできます。
青根温泉「湯元不忘閣」はリーズナブルな宿泊料なのに、創業約500年の歴史と伝統を実感できる素敵な宿です。料理も素晴らしいので、誰にでも自信を持っておすすめできますが、一番お勧めなのが温泉好きな人です。
6つの温泉浴場があり、昼間と夜間の風情の違いまで確認するには、単純計算で12回入浴する必要があります。それを苦労ではなく、極上の楽しみとして味わえるのは、まさに温泉好きな人でしょう。
もちろん、風情が気に入った浴場だけ数回入っても十分に楽しめる宿。しかも、平日も週末も連休でも同一料金なので、平日になかなか旅行できない忙しい人が、ピークシーズンに宿泊するのにも最適です。もともとリーズナブルな宿なので、ピーク時には一層お得に感じますよ!
なお不忘閣に公共交通機関で向かう場合は、バスは少し手前の遠刈田温泉までしかありません。遠刈田温泉に到着したら、宿に電話をして送迎車を依頼しましょう。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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