最初の天満宮!京都「吉祥院天満宮」は菅原道真生誕の地

最初の天満宮!京都「吉祥院天満宮」は菅原道真生誕の地

更新日:2020/10/29 14:11

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
学問の神様として全国的に知られる菅原道真。その生誕の地に創建された「吉祥院天満宮」は、日本で最初の天満宮とされています。境内には道真公のへその緒を埋めたと伝えられる塚や、習字に使用したという硯の水などゆかりのスポットがあり、受験合格祈願や知恵を授かろうとする参拝客が絶えません。

北野天満宮よりも先に創建された「吉祥院天満宮」

北野天満宮よりも先に創建された「吉祥院天満宮」

写真:bow

地図を見る

京都の北野天満宮といえば、福岡の太宰府天満宮と並んで学問の神様として名高い菅原道真公を祀る神社です。京都にはその北野天満宮よりも先に創建されたという「吉祥院天満宮」があることをご存知でしょうか?吉祥院天満宮は道真公没後の承平4年(934)、朱雀天皇の勅命により創建された最初の天満宮といわれているのです。

菅原道真生誕の地ならではの境内

菅原道真生誕の地ならではの境内

写真:bow

地図を見る

吉祥院天満宮は菅原道真生誕の地にあり、境内にはゆかりのスポットが点在しています。そのひとつである「胞衣(えな)塚」には菅原道真公のへその緒を埋めたと伝えられていて、毎年6月25日の菅原道真の誕生日には菅公御誕辰祭が行われ、安産祈願のご祈祷もされています。

菅原道真生誕の地ならではの境内

写真:bow

地図を見る

「胞衣塚」の中を覗いてみれば、へその緒を形どった丸い石が置かれています。ここには初宮詣りで訪れる地元民も多く、胞衣塚の前で赤ちゃんの鼻をつまんで泣かせるという習わしがあり、元気な声を上げることができれば、健やかに成長して将来の成功にもつながるとされています。この胞衣塚の小石はお食い初め用の石として授与されているそうです。

菅原道真生誕の地ならではの境内

写真:bow

地図を見る

「菅公御誕生之地」の石碑が立っている場所は、道真公の産湯に使われた井戸があった場所とされていて、近年社伝に基づいて「産湯の井」が再建されています。

他にもあるゆかりのスポット

他にもあるゆかりのスポット

写真:bow

地図を見る

広い境内には他にも道真公ゆかりのスポットが点在しています。「鑑の井」は底まで見えるほど清らかな水をたたえていた井戸で、この井戸を道真公は鏡の代わりにして自らの姿を映していたといわれています。

他にもあるゆかりのスポット

写真:bow

地図を見る

ちょっとのぞき込んでみると、確かに底まで見えるほどの透明度。毎朝菅原道真公が鏡代わりにして身支度を整えていたかと思うと、なんだか不思議な気分を味わえますね。

他にもあるゆかりのスポット

写真:bow

地図を見る

さらに境内には道真公が少年時代に習字に使った「硯の水」もあります。この水を使って字を書けば美しい字が書け、学問成就にも役立つかも!?神童と呼ばれた道真公の少年時代にあやかりたいところですね。

神の使い・牛が点在する

神の使い・牛が点在する

写真:bow

地図を見る

北野天満宮や太宰府天満宮と同じように、境内には天満宮の神使である牛の姿を見ることができます。菅原道真公が丑年生まれであったことなど、諸説がありますが全国的に天満宮と牛は切っても切れない存在です。ここ吉祥院天満宮にも狛犬ならぬ狛牛が拝殿前に鎮座しています。

神の使い・牛が点在する

写真:bow

地図を見る

そして2020年に登場したのは黄金の牛!天満宮の牛は一般的に「なで牛」と呼ばれ、足が悪ければ、足をさすり、知恵が欲しければ頭をさするというように、さすった部位と同じ箇所にご利益があると言われています。

神の使い・牛が点在する

写真:bow

地図を見る

そしてなでるだけでなく、くぐることもできるのがこの金の牛。なでて、くぐってご利益は百倍なのだとか!これはくぐるしかありませんね。

その他境内の見どころなど

その他境内の見どころなど

写真:bow

地図を見る

境内には菅原氏守護の本尊として創建された吉祥天女堂があります。このお堂のを建てたのは、遣唐使として空海や最澄と共に唐に渡った人物、道真公の祖父である菅原清公(すがわらのきよきみ)。

唐へ渡航中に嵐に遭い、その際に最澄と共に祈念すると「吉祥天女」の霊験により無事唐に着いたことから、帰国後に自ら吉祥天女像を刻んで自邸内にお堂を建立したのです。そしてそれに「吉祥院」と名付けて菅原氏の氏寺にしたものが「吉祥天女堂」とされています。吉祥院はこの周辺地域の地名にもなってもいるのです。

その他境内の見どころなど

写真:bow

地図を見る

菅原道真公の生誕の地は諸説あり、京都市内だけでも3か所生誕の地と伝えられる場所があります。そんな中で吉祥院天満宮は道真公の幼少の頃の生活の一端が垣間見えるスポットがあるだけでなく、神社の付近に道真公の妻や父、祖父の墓や道真公が彫ったとされる十一面観音像を祀るお寺があるなど関連したスポットも点在していて有力な候補地のひとつといえます。


幼少の頃から神童と呼ばれた菅原道真公は、最年少ともされる年齢で学問のエリートである「文章生(もんじょうしょう)」になったとされていますが、そんな道真公にあやかって吉祥院天満宮をご参拝してみてはいかがでしょうか?

吉祥院天満宮の基本情報

住所:京都府京都市南区吉祥院政所町3
電話番号:075-691-5303
アクセス:京都市バス「吉祥院天満宮前」下車徒歩約3分

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/17 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -