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地図を見る京都の北野天満宮といえば、福岡の太宰府天満宮と並んで学問の神様として名高い菅原道真公を祀る神社です。京都にはその北野天満宮よりも先に創建されたという「吉祥院天満宮」があることをご存知でしょうか?吉祥院天満宮は道真公没後の承平4年(934)、朱雀天皇の勅命により創建された最初の天満宮といわれているのです。
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地図を見る吉祥院天満宮は菅原道真生誕の地にあり、境内にはゆかりのスポットが点在しています。そのひとつである「胞衣(えな)塚」には菅原道真公のへその緒を埋めたと伝えられていて、毎年6月25日の菅原道真の誕生日には菅公御誕辰祭が行われ、安産祈願のご祈祷もされています。
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地図を見る「胞衣塚」の中を覗いてみれば、へその緒を形どった丸い石が置かれています。ここには初宮詣りで訪れる地元民も多く、胞衣塚の前で赤ちゃんの鼻をつまんで泣かせるという習わしがあり、元気な声を上げることができれば、健やかに成長して将来の成功にもつながるとされています。この胞衣塚の小石はお食い初め用の石として授与されているそうです。
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地図を見る「菅公御誕生之地」の石碑が立っている場所は、道真公の産湯に使われた井戸があった場所とされていて、近年社伝に基づいて「産湯の井」が再建されています。
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地図を見る広い境内には他にも道真公ゆかりのスポットが点在しています。「鑑の井」は底まで見えるほど清らかな水をたたえていた井戸で、この井戸を道真公は鏡の代わりにして自らの姿を映していたといわれています。
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地図を見るちょっとのぞき込んでみると、確かに底まで見えるほどの透明度。毎朝菅原道真公が鏡代わりにして身支度を整えていたかと思うと、なんだか不思議な気分を味わえますね。
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地図を見るさらに境内には道真公が少年時代に習字に使った「硯の水」もあります。この水を使って字を書けば美しい字が書け、学問成就にも役立つかも!?神童と呼ばれた道真公の少年時代にあやかりたいところですね。
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地図を見る北野天満宮や太宰府天満宮と同じように、境内には天満宮の神使である牛の姿を見ることができます。菅原道真公が丑年生まれであったことなど、諸説がありますが全国的に天満宮と牛は切っても切れない存在です。ここ吉祥院天満宮にも狛犬ならぬ狛牛が拝殿前に鎮座しています。
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地図を見るそして2020年に登場したのは黄金の牛!天満宮の牛は一般的に「なで牛」と呼ばれ、足が悪ければ、足をさすり、知恵が欲しければ頭をさするというように、さすった部位と同じ箇所にご利益があると言われています。
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地図を見るそしてなでるだけでなく、くぐることもできるのがこの金の牛。なでて、くぐってご利益は百倍なのだとか!これはくぐるしかありませんね。
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地図を見る境内には菅原氏守護の本尊として創建された吉祥天女堂があります。このお堂のを建てたのは、遣唐使として空海や最澄と共に唐に渡った人物、道真公の祖父である菅原清公(すがわらのきよきみ)。
唐へ渡航中に嵐に遭い、その際に最澄と共に祈念すると「吉祥天女」の霊験により無事唐に着いたことから、帰国後に自ら吉祥天女像を刻んで自邸内にお堂を建立したのです。そしてそれに「吉祥院」と名付けて菅原氏の氏寺にしたものが「吉祥天女堂」とされています。吉祥院はこの周辺地域の地名にもなってもいるのです。
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地図を見る菅原道真公の生誕の地は諸説あり、京都市内だけでも3か所生誕の地と伝えられる場所があります。そんな中で吉祥院天満宮は道真公の幼少の頃の生活の一端が垣間見えるスポットがあるだけでなく、神社の付近に道真公の妻や父、祖父の墓や道真公が彫ったとされる十一面観音像を祀るお寺があるなど関連したスポットも点在していて有力な候補地のひとつといえます。
幼少の頃から神童と呼ばれた菅原道真公は、最年少ともされる年齢で学問のエリートである「文章生(もんじょうしょう)」になったとされていますが、そんな道真公にあやかって吉祥院天満宮をご参拝してみてはいかがでしょうか?
住所:京都府京都市南区吉祥院政所町3
電話番号:075-691-5303
アクセス:京都市バス「吉祥院天満宮前」下車徒歩約3分
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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