手形に記すメッセージ?アルゼンチン「クエバ・デ・ラスマノス」

手形に記すメッセージ?アルゼンチン「クエバ・デ・ラスマノス」

更新日:2020/09/13 11:21

スズキ ミズエのプロフィール写真 スズキ ミズエ グラフィックデザイナー、一人旅女子ライター、世界の民族&お祭りマニア、火山と洞窟マニア
アルゼンチン南部パタゴニアには一面、手形のちょっと不気味な洞窟「クエバ・デ・ラスマノス」があります。「クエバ・デ・ラスマノス」とはスペイン語で“手の洞窟”という意味。手形の他に狩りの絵など、9000年以上前の壁画も!
まるで何かを訴えたようにも見える手形ですが、その詳細は未だに謎。想像するとロマンがあると思いませんか?

1999年世界文化遺産と認定された「クエバ・デ・ラスマノス」をご紹介します。

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どんな場所にある?

どんな場所にある?

写真:スズキ ミズエ

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場所はアルゼンチン南部のパタゴニアに位置します。パタゴニアはチリとアルゼンチン両国からなり、南部全域を指します。特殊な気候風土で常に乾燥し、高い樹木はほとんど生えていない不毛の大地です。

時折、野生のグアナコ(ラクダ科の仲間)の群れを見かけるような長閑な景色。そんな中に隆起と侵食を繰り返してできたピントゥーラ渓谷があります。「クエバ・デ・ラスマノス」はその渓谷に作られた洞窟です。

どんな場所にある?

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洞窟があるピントゥーラ渓谷は、下を流れるピントゥーラ川に由来していますが、もはや川に水は流れてはいません。しかし地下から滲み出る水で、その周辺だけはまるでオアシスのように緑が生い茂り、緑の川を作っています。

洞窟に描かれた壁画とは?

洞窟に描かれた壁画とは?

写真:スズキ ミズエ

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洞窟の大きさは最長でおよそ20メートル、幅15メートル、高さ10メートルですが、私たちが見学できるのは洞窟の入口部分のみ。洞窟は19世紀に西洋人の旅行者によって偶然発見されましたが、本格的な調査が始まったのは1960年代になってからでした。

洞窟に描かれた壁画とは?

写真:スズキ ミズエ

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ビジターセンターからずっと川沿いに歩いて行くと、洞窟の入口が見えてきます。そして入口には幾重にも重なる無数の“手形”が描かれて、その光景はちょっと異常なほど!

中には昨日残したのでは?と思うほどの鮮やかなものも含めて約829個もの手形と動物や狩りの絵、幾何学模様が描かれています。これらは全て異なる世代に描かれたものなのです。古い時代のものは紀元前7420年頃から、新しいもので580年代とおよそ8000年。多くの人々にその痕跡を記された場所なのです。

洞窟に描かれた壁画とは?

写真:スズキ ミズエ

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手の主はパタゴニア先住民のテルウェルチェ族の祖先たちのもので、彼らは主に狩猟と自生していた植物を採取して生活していました。

狩りでは主にグアナコを狩猟していました。崖で暮らすグアナコを追い求め、彼らも洞窟で生活。洞窟内からは火を使った痕や石器などが発見されています。

生活を描いた第1期

生活を描いた第1期

写真:スズキ ミズエ

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壁画は概ね3つの時代に分けられています。最も古い第1期は、紀元前7420年にさかのぼります。当時の壁画は自分たちの日常生活を描いたものが多く、モチーフはグアナコやダチョウの仲間を狩りしている姿など。

生活を描いた第1期

写真:スズキ ミズエ

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グアナコをモチーフにしたものは多く、妊娠しているグアナコや親子、グアナコの手形まで!

写真には真中上部に赤いグアナコの中に、一回り小さい白いグアナコが描かれている絵があります。お腹の中に子供を宿しているグアナコです。

生活を描いた第1期

写真:スズキ ミズエ

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またリズミカルに踊っている人や両手を挙げているものなどもあります。

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何かのメッセージ?第2期と3期

何かのメッセージ?第2期と3期

写真:スズキ ミズエ

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第2期は紀元前5120年から紀元前1420年。この時代から手形の表現が現れます。

手形は絵画のように描かれているのではなく、ステンシルという吹き付け方法で描かれています。手を壁に置いて、5センチほどの骨をストローのように使い、絵の具を吸って手に吹き付けます。手を外すと手形が壁に残る仕組みです。ほとんどが左手なのは右手で道具を持つから。少ないですが右手の手形もあります。
ちなみに写真の中に右手が隠れているので、探してみてください!

そして色彩も豊富に!赤やオークル、黒だけでなく、白やとても少ないですが緑といったカラーバリエーションが増えたのもこの時代です。着色は鉱物を砕いて、グアナコの脂と混ぜて染料として使っていました。

何かのメッセージ?第2期と3期

写真:スズキ ミズエ

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ちょっと変わったものでは、6本指の手もあります。これは6本指の人がいたのか、ふざけて指を一本さらに描いたのか…永遠の謎です。

何かのメッセージ?第2期と3期

写真:スズキ ミズエ

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第3期は西暦580年まで続きます。この時になると線や点、幾何学模様といった図形の柄が多く見られるようになります。宗教や天体観測と関連があるのでは、と今も調査が進められています。

近くには「塩の川」と「虹の大地」

近くには「塩の川」と「虹の大地」

写真:スズキ ミズエ

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太古の昔はピントゥーラ川周辺も海底にあった場所。そこが隆起し、一部が侵食し渓谷ができました。

そのことが分かる場所が洞窟の近くにあります。洞窟のある渓谷からピントゥーラ川を数キロ下った場所に、まるで白い川のような場所が!白の正体は地中から染み出した塩で、表面に浮かび上がって塩の結晶を作っています。

近くには「塩の川」と「虹の大地」

写真:スズキ ミズエ

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また洞窟から直線距離にして約10キロの場所には「ティエラ・コローレス(カラフルな大地)」と呼ばれる小高い丘があります。パタゴニアの大地はとても乾燥した白茶けた色をしていますが、そこだけは洞窟の壁画と同じ、真っ赤に染まったような色彩です。

近くには「塩の川」と「虹の大地」

写真:スズキ ミズエ

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なぜ手形を残したのか?まだまだ謎が多いクエバ・デ・ラスマノス。古代人の手形を眺めながら、色々と空想してみるのも楽しいものです。周辺の景色も絶景なので、あわせて訪れてみてください。雄大なパタゴニアの大自然とそこに暮らす人たちを感じることができるはずです!

クエバ・デ・ラスマノスの基本情報

クエバ・デ・ラスマノス (Cueva de las Manos)
住所:アルゼンチン Santa Cruz Province
営業時間:5月〜10月 10:00〜18:00、11月〜4月 9:00〜19:00
入場料:400ペソ
※グループでの見学となります。

2020年9月現在の情報です。最新の情報などは公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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