本土最南端!鹿児島「佐多岬自然公園」パワースポットも展望台も

本土最南端!鹿児島「佐多岬自然公園」パワースポットも展望台も

更新日:2020/09/25 10:06

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
鹿児島県南大隅町の佐多岬は、本土最南端の場所として人気があります。公園の駐車場からおよそ800メートルの遊歩道を歩けば眼下にエメラルドグリーンの大海原がひろがり、太平洋、東シナ海、錦江湾に面した開聞岳もよく見えます。遊歩道の途中には縁結びのパワースポット「御崎神社」も。亜熱帯植物が勢いよく繁る、本土最南端の公園を紹介します。

本土最南端に位置する「佐多岬」

本土最南端に位置する「佐多岬」

写真:肥後 球磨門

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鹿児島県南大隅町の佐多岬は、霧島錦江湾国立公園に指定された本土最南端の場所で、波が浸食してできた海食崖(かいしょくがい)に亜熱帯植物が自生する、南国情緒たっぷりの観光スポットです。

本土最南端に位置する「佐多岬」

写真:肥後 球磨門

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無料駐車場が整備されています。駐車場のど真ん中には佐多岬のシンボル的存在のガジュマルの大木が四方八方に枝を伸ばしていて、その大きさには驚かされます。

本土最南端に位置する「佐多岬」

写真:肥後 球磨門

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駐車場敷地内に佐多岬観光案内所があり、地元の特産品を使ったトロピカルジュースや、「楽塩」という佐多岬で作った塩を混ぜたソフトクリームなどが販売されています。「本土最南端佐多岬到達証明書」も記念にいかがでしょうか。
展望台までは途中にトイレがないので、ここで済ませておくことをおススメします。また自動販売機は設置されていないので、飲み物をあらかじめ準備しておくのもお忘れなく。

涼しいトンネルを抜けて遊歩道へ

涼しいトンネルを抜けて遊歩道へ

写真:肥後 球磨門

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駐車場から展望台への入り口はトンネルになっています。トンネル内は真夏でもヒンヤリしていて快適です。天井が高く声がよく反響するので、歌をうたいながら進むのも楽しいですよ。明かりはありますが薄暗く顔が分からないので恥ずかしさも忘れてしまうかも。

涼しいトンネルを抜けて遊歩道へ

写真:肥後 球磨門

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トンネルを抜けるとかなたに見えてくるのが、海抜100メートルにある展望台です。この場所から展望台までは700メートルほどで、整備されてはいるものの、アップダウンの多い遊歩道ですので、歩きやすい履物で訪れることをおススメします。

本土最南端にある神社「御崎神社」

本土最南端にある神社「御崎神社」

写真:肥後 球磨門

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遊歩道を400メートルほど進んだ場所にあるのが本土最南端にある「御崎(みさき)神社」です。神社周辺は亜熱帯植物が群生し、参道のガジュマルから垂れ下がる根は、まるで神主がお祓いに使う大幣(おおぬさ)のようです。

本土最南端にある神社「御崎神社」

写真:肥後 球磨門

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鳥居をくぐると今度はソテツが自生しています。自生の北限地として国の天然記念物に指定されていて、場所によっては頭を低くしないと進めない所もあります。こうべを垂れて神様に近づくようにと、自然が作り出した神様からのメッセージなのかもしれません。謙虚な気持ちで進みましょう。

本土最南端にある神社「御崎神社」

写真:肥後 球磨門

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ソテツが生い茂る参道の突き当りに小さな社殿があります。今はコンクリート造りになっていますが歴史は古く、1300年以上前の708年に創建されたと伝わっています。航海安全、五穀豊穣、商売繁盛などにご利益があり、縁結び、安産の神としても祀られてきました。交通の発達していない時代、人々は何日もかけて参拝に訪れていたと伝わっています。
展望所へ行く途中にあるので、ぜひお参りしてパワーをいただいてください。

海抜100メートルの展望台

海抜100メートルの展望台

写真:肥後 球磨門

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トンネルを出発して15分ほどすると整備された上りの歩道が長く続きます。けっこう長いので無理をせずにゆっくりと歩を進めることをおススメします。

海抜100メートルの展望台

写真:肥後 球磨門

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歩道を上りきるとようやく展望台に到着です。屋上からは、東側に太平洋、西側に東シナ海が一望できます。息を飲むような雄大な景色に疲れも一気に吹き飛ぶのではないでしょうか。

海抜100メートルの展望台

写真:肥後 球磨門

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室内からも景色を楽しむことができます。大きなガラス窓と、アーチ形に置かれた温もりのある木の長いすが開放的で、南国の風を受けながらゆったりした時間を過ごしてはいかがでしょうか。

開聞岳も一望できる佐多岬展望所

開聞岳も一望できる佐多岬展望所

写真:肥後 球磨門

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展望所からは「日本の灯台50選」に選ばれた白亜の灯台「佐多岬灯台」を間近に見ることができます。天気がいい日は屋久島や種子島を望むことができる絶好のビュースポットで、行きかう船と島影を眺めていると時間を忘れそう。
この灯台は1980年代まで有人で運用されていました。灯台守が寝泊まりした宿舎も岬内に残されているので見学してみてはいかがでしょうか。

開聞岳も一望できる佐多岬展望所

写真:肥後 球磨門

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灯台に向かって左手方向に枇榔島(びろうじま)が見えます。周囲1.4kmの小さな島で、島全体が名前の由来になった枇榔樹に覆われています。島周辺はサンゴ礁の海で、海中公園に指定されています。佐多岬観光の一つとして、半潜水型水中展望船「さたでい号」乗船はいかがでしょうか。岬周辺を遊覧して、さらに枇榔島を一周。サンゴ群や熱帯魚を観賞できる海底散歩はおススメです。

開聞岳も一望できる佐多岬展望所

写真:肥後 球磨門

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佐多岬灯台に向かって右手、錦江湾を挟んだ向かい側の、薩摩半島の先端に見えるのが薩摩富士と呼ばれる開聞岳です。間近で仰ぎ見る開聞岳の迫力ある姿もいいですが、海に浮かぶように見える薩摩富士も独特の美しさを放っています。

熱帯植物が生い茂る本土最南端の御崎神社。岬の展望台から眺める大海原と白亜の灯台、そして薩摩富士の雄姿。大自然からのパワーを吸収して本土最南端の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

佐多岬の基本情報

住所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
アクセス:東九州道「国分IC」から国道220号および国道269号を経由しておよそ2時間30分

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/23 訪問

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