写真:Kaycom D
地図を見る富士山嶺最大級の規模を持つ「西湖コウモリ穴」は、山梨県富士河口湖町の「西湖ネイチャーセンター(クニマス展示館・西湖コウモリ穴)」から入ることができます。
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地図を見るこの施設では、コウモリ穴の入場受付の他、絶滅したとされていたクニマスや、青木ヶ原樹海などについての展示も見ることが可能。展示室は無料なので、ぜひ生きたクニマスを見てみてください。
喫茶スペースやお土産屋さんも併設されているので、洞窟探検のあと一息つくこともできます。
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地図を見る入口で洞窟内で使用するヘルメットを借り、青木ヶ原樹海の中に作られた散策路を歩いてきます。
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地図を見る青木ヶ原樹海は、世界文化遺産に登録された富士山の構成資産で、富士山の噴火で流れ出た固い溶岩の上にできています。
地面に這うように伸びた木の根や、凸凹の激しい地表、あちこちにあいた穴など、整備された遊歩道の外側はかなり足元が悪いのがわかります。
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地図を見る5〜6分ほど進むと、木道の先に洞窟の入り口が出現。入り口には隙間のある柵が設置されていますが、これは時間外の人の侵入を防ぐとともに、夜間にコウモリが自由に洞窟の内外を行き来できるようにするためのもの。
ここでヘルメットを装着して中へ入ります。
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地図を見る青木ヶ原樹海の地底に続く「コウモリ穴」は、富士山麓の溶岩洞窟の中でも最大規模のもので総延長350m以上もあります。
その名の通り、洞窟の奥には絶滅危惧種だったコウモリの保護区域があり、国指定天然記念物にもなっています。ただ、コウモリは夜行性のため、人が洞窟に入れる時間帯にはほぼ遭遇しないとのこと。
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地図を見る洞窟の中は、必要最小限の照明が設置されているだけなのでかなり薄暗く、場所によっては身をかがめないと通れない天井の低い箇所があったりと、リアルに洞窟探検をしているようなアドベンチャー感を味わえます。
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地図を見る洞窟内の主な見所は、洞窟が形成されたときにガスが集まってできた溶岩ドーム、太古の湖の水位がわかる珪藻土線(けいそうどせん)、蒲鉾型の天井に溶岩の雫が固まってできた溶岩鍾乳石、そのほか溶岩流の痕跡が刻まれた溶岩棚や縄状溶岩など多数。
周辺には、観光客に公開されているいくつもの洞窟がありますが、冒険気分を味わうにはお勧めの場所です。
<西湖ネイチャーセンターの基本情報>
住所:山梨県富士河口湖町西湖2068
アクセス:
富士急行線河口湖駅からバスで34分「西湖コウモリ穴」バス停下車すぐ
中央自動車道河口湖ICから20分
※コウモリ穴は、12月1日〜3月19日はコウモリ保護のため入洞できません
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地図を見る「西湖コウモリ穴」とあわせて訪れたいのが、同じく国指定天然記念物となっている「竜宮洞穴(刹海神社)」。コウモリ穴からは、1kmちょっとの場所にあります。
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地図を見る竜宮洞穴は、水の神「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」が祀られた「刹海神社」でもあるため、入口へ続く道にはしめ縄が張られています。
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地図を見るそれを辿って樹海の中を歩いていくのですが、遊歩道の脇に大きな穴があいていたりと、こちらも道を外れると危険な場所。危ない箇所には看板が立っていますが、くれぐれも気を付けて進みましょう。
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地図を見る洞内には、「豊玉姫命」が祀られた小さな祠が鎮座し、かつては、富士講が巡拝した霊場でもありました。また、干ばつになると、近隣の村人たちがここの竜神様に雨ごいをしに訪れたとも言われるパワースポットです。
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地図を見る洞内の総延長は約60メートルで、夏でも氷が溶けないほどの気温。
現在では崩落が激しいため、奥の方までの入洞は禁止されていますが、祠の前までは降りていくことができます(落石などには十分注意)。
少し下ると、まるで空気の層がはっきりわかるくらい一気に冷気に包まれ、神聖な空間に入ったような感覚を覚えることでしょう。
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地図を見るそしてここでの一押しは、祠の前の洞内から仰ぎ見る景色。鬱蒼とした森を通して光が洞窟に差し込む光景は、映画『キングダム』のワンシーンを思い浮かべる方も多いと思います。
<竜宮洞穴の基本情報>
住所:山梨県富士河口湖町西湖2068
アクセス:
富士急行線河口湖駅からバスで40分
中央自動車道河口湖ICから20分
「西湖ネイチャーセンター」では、富士河口湖町公認ガイドとコウモリ穴を含めた樹海を歩くツアーが実施されています。定時ガイドツアーと予約ガイドツアーがあり、定時の方は当日の申し込みが可能。料金や時間は「西湖ネイチャーセンター」へお問い合わせください。
「竜宮洞穴」は整備された駐車場はありませんが、数台の車を停めるスペースがあります。入場は無料ですが、神聖な場所で崩落の危険もあるためマナーやルールは守って訪れましょう。
青木ヶ原樹海は、昼間でも鬱蒼とした樹々で薄暗く足元も悪いので注意が必要です。そのため、暗くなってから立ち入るのは控えましょう。
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
Kaycom D
秘境・絶景・温泉巡りをして、行く先々の写真撮影と旅行記を作成。10代のころから写真を撮り始め、旅行に行くときは一眼レフカメラとコンパクトカメラを携行。これからも、世界中の絶景や旅先で出会った人々、異文…
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