紅白の曼珠沙華は一見の価値あり!東京「郷土の森博物館」

紅白の曼珠沙華は一見の価値あり!東京「郷土の森博物館」

更新日:2020/08/26 14:19

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
毎年9月中旬を過ぎた頃に、真っ先に思い起こす曼珠沙華の花。燃えるような真っ赤な姿は秋の到来を感じさせてくれます。そんな曼珠沙華ですが、東京都府中市の「郷土の森博物館」で見ることができます。ここは赤だけでなく白いものもたくさん植えられているため、目の前に広がる紅白の絨毯は圧巻!また、レトロな建物群や滝など見所も多く、1日中楽しめます。「郷土の森博物館」を訪問して、初秋の雰囲気を味わってみましょう!

敷地内の中央に位置する曼珠沙華群生地

敷地内の中央に位置する曼珠沙華群生地

写真:木村 優光

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「郷土の森博物館」の曼珠沙華群生地は、敷地内のちょうど中央付近にあります。正門から入り暫く進むとレトロな建物群があるので、それらを横目に見ながらさらに進めば、曼珠沙華群生地!マップ上では梅林と書かれている場所に該当しますが、9月に訪問すれば写真のような真っ赤な絨毯が広がっているので、一目瞭然!

定間隔に植えられた梅の木を組み合わせて写真を撮ると、作品性のある1枚が撮れます。ただ、最初は目の前に広がる真っ赤なエリアが凄すぎるため、写真を撮ることをつい忘れて見入ってしまうかもしれません。しかし、見るだけでも十分に価値あり!

敷地内の中央に位置する曼珠沙華群生地

写真:木村 優光

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曼珠沙華の群生は基本的に赤色のものが多いですが、部分的に白いものがたくさん咲くエリアもあります。あたり一面真っ赤な曼珠沙華も魅力的ですが、紅白の曼珠沙華の共演も見応えあり!

特に「郷土の森博物館」の曼珠沙華は他の曼珠沙華が見れるスポットと異なり、比較的白色のものが多いのが特徴的です。見るポイントをずらしていくと、紅白の共演が様々な形に変化していくので、お気に入りのポイントで眺めるのが良いでしょう。

敷地内の中央に位置する曼珠沙華群生地

写真:木村 優光

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曼珠沙華の群生エリアの北側には、川崎平右衛門の広場という場所があり、その名の通り川崎平右衛門の銅像があります。そんな彼の本名は川崎定孝といい、江戸時代の農政家であるとともに府中の代官でもありました。当時、府中を含めた多摩地区を発展させた一人でもあったのです。そのため、この「郷土の森博物館」に銅像として平成3年に造られました。

曼珠沙華以外も見頃の花が咲く「郷土の森博物館」

曼珠沙華以外も見頃の花が咲く「郷土の森博物館」

写真:木村 優光

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曼珠沙華が満開になる頃に咲き始める花といえば萩!そんな萩の花も「郷土の森博物館」にあります。萩はツル性の植物のため、トンネル状に形成したワイヤーに這わせると、ものの見事に萩のトンネルとなります。ちょうど、曼珠沙華群生エリアの隣りにあるため、訪問した際は忘れずにチェックしましょう!

曼珠沙華以外も見頃の花が咲く「郷土の森博物館」

写真:木村 優光

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季節は若干ずれますが、9月中旬から下旬といえども、まだまだ暑い日が続く頃。そんな時に園内西側の安らぎの池にアクセスしてみると、まだ睡蓮の花が咲いていることも。花数は少ないですが、それでも水面上でピンク色に咲く姿は可愛らしいものです。そして、水辺といえば水鳥!特にカルガモが水上を泳いでいることも多く、写真のように睡蓮とカモとのコラボレーションが見れるでしょう。

曼珠沙華以外も見頃の花が咲く「郷土の森博物館」

写真:木村 優光

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安らぎの池から少し北へ行くと、木道エリアがあります。こちらは木道の下を小川が流れ、両岸にはキバナコスモスやススキが見頃を迎えています。水の音も心地よく、しばし眺めていると嫌なことも忘れそうですね。

水辺エリアが特に多い園内西側

水辺エリアが特に多い園内西側

写真:木村 優光

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園内の西側は水辺エリアが特に多く、その中で代表的な水遊びの池。まだまだ暑さが厳しい9月ですので、お子さんと訪問した場合にここで水遊びができます。深さもそれほどなく、小さなお子さんでも水遊びが楽しめます。ただ、水辺周辺は影場があまりないので、熱中症には十分に注意しましょう。

水辺エリアが特に多い園内西側

写真:木村 優光

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水遊びの池に注ぐ水は園内の南側から流れ、写真の立派な滝を経ます。ここはモミジの滝と呼ばれる場所で、その名通り、滝の周囲はモミジの木がたくさん植えられています。曼珠沙華が咲く時期はまだ青モミジですが、それでも滝とのコラボレーションは絵になります!近くまで寄れば、マイナスイオンを感じることができます。なお、11月下旬ともなれば、滝と真っ赤な紅葉のコラボレーションを見ることができます。

レトロな建物群も一見の価値あり!

レトロな建物群も一見の価値あり!

写真:木村 優光

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「郷土の森博物館」はその名の通り、プラネタリウムや展示物も目白押しですが、ここは屋外のレトロな建物群にも注目してみましょう。写真は旧府中町役場で、1921年に完成した洋風レトロ感を十分に感じられる、木造2階建てです。

完成した頃はちょうど大正デモクラシーの最中で、それにも関わらず町民の強い熱意によって建てられました。こちらは多摩地区に現存する建物の中で最古のもの!そのため、大正時代の建物としては東京都の文化財指定第1号になっています。

レトロな建物群も一見の価値あり!

写真:木村 優光

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お次は旧府中郵便取扱所で、旧府中町役場のお隣に保存されている建物です。その名の通り、赤い丸ポストがシンボルとなっています。元は矢島家住宅で、府中番場宿の名主兼問屋の矢島九兵衛が郵便取扱役に任命されたことを受け、府中郵便取扱所として機能したことが始まりとされています。

郷土の森博物館の基本情報

住所:東京都府中市南町6-32
電話番号:042-368-7921
アクセス:中央自動車道国立府中インターチェンジから約10分

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/28 訪問

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