写真:Ise Shinkurou
地図を見るこのエリアの海岸線は、鳥海山の噴火により流れ出た安山岩で出来た地形です。その溶岩に彫られているのが、十六羅漢と釈迦・菩薩等22体の磨崖仏。
これらは「海禅寺」の住職・寛海(かんかい)和尚が地元の石工と共に彫り上げた物で、托鉢をしながら喜捨を集め、1864年から5年間をかけ完成しました。そして寛海和尚はその落成を見届けた後、71歳で海に身を投げ入滅したと伝わっています。
中央に聳える最大の石仏が釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。ここを中心に南エリアと北エリアに分かれて合計22体もの磨崖仏が!
日本海の荒波に浸食され、しかも岩と一体化しているので、よくご覧頂かないと22体全てを確認するのは少し困難な程。でも足場は比較的広く、遊歩道も完備されていますのですぐ側まで行くことが出来ます。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る遠目では判別し辛い石仏も、近づいてよく見ると、頭が丸く彫られた跡が分かります。潮風にさらされ続けた磨崖仏からは、自然が持つ力と時の流れを感じます。前に立つだけで小さな悩みが吹き飛ぶほどの特別のパワーを貰えますよ。是非じっくりとお楽しみ下さい。
また北側エリアの羅漢をご覧いただくには、岩肌を歩きます。足元が不安定ですので特にご注意下さいね。スニーカー等の歩きやすい靴で散策される事をお勧めします。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る写真は十六羅漢岩を展望できる「見晴らし展望台」。こちらへ行かれるには、国道345号線から海岸とは反対方面へお入りください。食事処「サンセット十六羅漢」の前に広い駐車場があり、そこから海辺まで歩道橋と遊歩道が整備されています。お年寄りや足の不自由な方にも「海を背景とした十六羅漢」をお愉しみ頂けるお勧めの場所です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るでは展望台からの景観をご紹介しますね。どこまでも続く海と空!それらを背景にした岩と一体化した磨崖仏!日本には多くの羅漢がありますが、海を背景にした石仏を拝むのは筆者にとっては初めての経験です。
十六人の釈迦の弟子たちの顔はすべてとても穏やかで、150年の時を刻んだとは思えない程。潮風に吹かれ心が豊かになる、素晴らしい羅漢めぐりになる事間違いなしです。
このエリアは東北地方屈指の夕日スポットでもあります。夏の夕日は特に素晴らしく夕日が海面に反射し、羅漢像を輝かせます。
また十六羅漢岩から南に歩いて5分程の「出羽二見」もお勧め。注連縄が張られた二つの奇岩は、その名の通り伊勢地方の夫婦岩そのもの。伊勢地方は日の出を拝みますが、こちらは夕日を愉しむスポットですね。5月と8月には二つの岩の間に日が沈み、これを見ると幸せになれるそうですよ。
全国的にも珍しい「海を背景にした磨崖仏」さらに夏の夕日を愉しむ旅はいかがですか?
この記事を書いたナビゲーター
Ise Shinkurou
はじめまして。旅連れの小太郎と日本中に足跡を付けたく始めた旅も2周目に入りました。「やっぱり日本は広くて深い」ペットと愉しむ旅を・・そして有名観光地に加え「えっ?」って思っていただけるような穴場スポッ…
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(2025/1/24更新)
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