写真:泉 グルン
地図を見る日本人の心の風景といえば、富士山が見える景色。東京都心からわずか1時間半でアクセスできる山梨県の富士吉田市は、市内のどこからでも富士山を仰ぎ見ることができます。なかでも市内中心部の「ふじみち」こと通称「本町通り(ほんちょうどおり)は、昭和レトロなまち並みと富士山の眺めが一緒に楽しめる通りとして人気が急上昇しました。
数年前、外国人観光客がSNSにあげたところ、あっという間に世界中で話題になったのです。わざわざこの景色を撮るために来日するツーリストもいるほど。ド昭和なデザインの街灯がいい味出してます。
写真:泉 グルン
地図を見る本町通りに並ぶお店もまたレトロ!昭和の時代から続く老舗のお店もあれば、当時の店舗をリニューアルしたレトロモダンなお店もあります。シマシマ模様のアーケード屋根に古風なマネキン、そしてドラえもん、レトロ好きにはたまらないアイテムが、この通りにはごく当たり前のように存在しています。
写真:泉 グルン
地図を見る本町通りを少しわき道に入ったところにある旧山一酒店。平成13年に廃業しましたが、昭和30年代の看板がいまも残されています。とても貴重な古建築ですね。
写真:泉 グルン
地図を見る本町通りからわきに入ったところにある月江寺大門商店街には、個性的な名店が点在しています。こちらの古書店には、昭和のヒーローだった月光仮面や力道山のポスターが通りを歩く人をみつめています。まさに昭和の時代にタイムスリップしたよう。
写真:泉 グルン
地図を見るまるで映画のセットのようなこちらの書店も月江寺商店街にある老舗店。雑誌や書籍のほかプラモデルなども販売、地元の人に親子代々愛されつづけています。なんともいえず味わいのある外観ですね。
写真:泉 グルン
地図を見る古建築をいかした、こんなおしゃれなカフェも!落ち着いた店内でいただく手作りケーキやタルト、こだわり珈琲は絶品です。
富士吉田へ行ったら、ぜひ路地裏を探訪してみましょう。月江寺商店街の界隈には、かつての歓楽街だった西裏(にしうら)地区があります。かつて富士吉田は織物産業の町として栄えたため、最盛期には西裏地区に数百件もの飲み屋が並んでいたそうです。
本町通りや月光寺商店街から一歩、路地裏に入ると当時の名残の建物がいくつもあります。こちらはキャバレーやサウナが入った複合ビルだったようです。当時のイラストがかわいいですね。
写真:泉 グルン
地図を見るかつての賑わいは失われたものの、西裏地区の飲み屋街は今も健在です。夜になると、こんな怪しい看板も! 実はこれ、昭和の雰囲気を残そうと町おこしの一環として取り付けられた看板で、実際はこの名前のお店はありません。地元の人のユーモアが伺えますね。
このすぐ裏手にも同様に「Bar 〇〇〇〇」と書かれたフェイク看板がありますが、そちらの店名はもっとストレート! 実際に足を運んで探してみてくださいね。
写真:泉 グルン
地図を見る西裏地区には、レトロモダンなおしゃれな通りもあります。全長50mほどの「新世界乾杯通り」という路地には、古民家をリノベーションしたイタリアン居酒屋やカフェ、若い人に人気のバーやクラブなどが並び、夜になると地元の人やツーリストが集まってきて多国籍な雰囲気に。
かつてはこの短い通りに約20軒もの飲み屋がひしめいていたそうですが、いっときは衰退し、空き家が目立つようになっていました。ところが2016年ごろから若い人たちが中心になって活性化プロジェクトが始まり、再び息を吹きかえそうとしています。
まるで「隠れ家ストリート」と呼びたくなるような、通り全体が居心地のいい雰囲気にあふれています。
写真:泉 グルン
地図を見る富士吉田のレトロ散歩でぜひ立ち寄ってほしいのが、本町通りの中心にある「お茶の春木屋」というお店。お茶の専門店ですが、こちらで販売しているソフトクリームがなめらかな舌触りで大人気なんです。
定番のバニラのほか、週替わりで抹茶、ほうじ茶があり、それぞれを組み合わせたミックスソフトも。ほかにサンデータイプもあります。アイスクリームにホロ苦いエスプレッソをかけたアフォガードもおすすめ!
また、豆を選んでから、その場で挽いてハンドドリップで提供するコーヒーは通のあいだでも大評判です。コーヒー豆は常時9〜10種類あり、そのうち3種類がお店独自のブレンド。旅のお土産としてもおすすめです。
ただ、お店にはイートインスペースがないためテイクアウトが基本です。
<お茶の春木屋 富士吉田店の基本情報>
住所:山梨県富士吉田市下吉田3-19-12
電話番号:0555-24-1603
写真:泉 グルン
地図を見る富士吉田名物といえば、なんといっても吉田のうどんです。日本三大うどんの一つに数えられています。コシのある太めのうどんが特徴で、「すりだね」という薬味を入れていただきます。「すりだね」は赤唐辛子に黒ごまなどが入っていて、それぞれのお店で独自に調合をした自家製薬味なんです。まずは、すりだねを入れないでうどんをいただき、その後にすりだねを少しずつ足して味変を楽しんでみてください。
吉田のうどんのお店は市内のあちこちにありますが、駅前の観光案内所などでは「吉田のうどんマップ」を無料で配布しているので、はじめにそのマップをゲットして歩き始めるのがいいでしょう。
写真:泉 グルン
地図を見るレトロ散歩のお土産には、ちょっと変わった自販機で手作り最中のセットはいかが? 本町通りから歩くこと7〜8分、富士急行線月江寺駅のすぐ近くにある倉沢製餡所の社屋の前に、ややレトロな自販機が設置されています。
最中のセットにはつぶあんとこしあんがあり、富士山の絵柄が描かれた皮にあんこをはさんでいただきます。また、あんこだけも販売されていて、こしあん、つぶあんの他に白あんやうぐいすあんなどもあり、和菓子好きにはたまりません。ただ、この自販機は百円硬貨専用なので、あらかじめ百円玉を用意しておきましょう。
<倉沢製餡所の基本情報>
住所:山梨県富士吉田市緑ヶ丘1-1-17
電話番号:0555-22-3346
まち全体がまるで昭和の博物館のようなレトロタウン富士吉田市の中心街。公共交通機関で行く場合は、富士急行線月江寺駅で下車すると便利です。駅前の道をまっすぐに下って行くと、徒歩7分ほどで「本町通り」こと「ふじみち」に突き当たります。急行がとまる富士山駅からも徒歩15分ほど。また「タウンスニーカー」という100円で市内をまわれる市バスで行くこともできます。
時間があれば、富士山のビュースポットとして有名な新倉山浅間公園にのぼってみましょう。五重の塔と富士山という日本を代表する景観を眺めることができますよ。
富士吉田市では目の前に富士山がどーんとそびえる姿を拝めるので、晴れた日にはぜひ訪れたいお散歩コースです。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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