新幹線に海峡の絶景!函館から松前ドライブ立ち寄りスポット

新幹線に海峡の絶景!函館から松前ドライブ立ち寄りスポット

更新日:2020/10/04 09:49

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー
函館から松前へ!津軽海峡に沿って走る国道228号は、絶景が続く恰好のドライブロード。おおよそ100kmの道程ですが、道の駅が各町に整備され、安心してドライブを楽しめます。今回は、木古内、知内、福島の各町で出会える、広々とした岬や新幹線のビュースポット。それに、鉄道の廃線跡をリノベーションした、のんびり満喫できるアクティビティを紹介します!

激動の時代を駆けた咸臨丸終焉の地!サラキ岬

激動の時代を駆けた咸臨丸終焉の地!サラキ岬

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

最初に紹介するのは、幕末に活躍した「日本初の軍艦」咸臨丸が眠るサラキ岬。咸臨丸は、江戸幕府がオランダに発注して購入した当時最先端のスクリュー式の蒸気船で、勝海舟や福沢諭吉を乗せて、日米修好通商条約の批准書を交換すべく太平洋を横断し、サンフランシスコに入港。歴史に名を残しました。

激動の時代を駆けた咸臨丸終焉の地!サラキ岬

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

日本の近代化と共にあった咸臨丸ですが、帰還後は機関部の故障が相次ぎ、やがて蒸気機関を撤去し、帆船となります。明治3(1871)年、函館から小樽へ蝦夷地の開拓移民を乗せ出航した直後、暴風によりサラキ岬の岩礁に座礁、沈没し、波乱の一生を終えたのでした。岬には、咸臨丸終焉の碑が設置されています。

激動の時代を駆けた咸臨丸終焉の地!サラキ岬

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

サラキ岬はアジサイやひまわりなど、季節の花が植えられ、特に春のチューリップは見事で、咸臨丸が誕生したオランダを思わせる趣です。平坦で緩やかな岬なので、お散歩感覚で立ち寄れて、津軽海峡から下北半島や津軽半島、知内や函館の方面を望む絶景が広がっています。

<サラキ岬の基本情報>
住所:北海道上磯郡木古内町字亀川
電話番号:01392-6-7357(木古内町観光協会)
アクセス:函館から車で約40分
見学時間:通年(冬の期間は積雪状況により見学不可な場合あり)

道南トロッコ鉄道でのんびりアクティビティ

道南トロッコ鉄道でのんびりアクティビティ

提供元:浦賀 美岬

地図を見る

道南トロッコ鉄道は、平成26(2014)年に廃止になったJR江差線を使って遊べる、のんびりとしたアクティビティです。受付の小屋は、元々、渡島鶴岡駅の駅舎として使用されていたもので、現在はトロッコ鉄道のスタート駅・鶴岡公園駅となっています。駅舎で受付をすると、昔ながらの硬券の乗車券に、パッチンとハサミを入れてくれます。

道南トロッコ鉄道でのんびりアクティビティ

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

行きは動力車を連結した急行キーコで、快適に登り坂の線路を運んでくれます。北海道らしい牧歌的な風景を眺めつつ、10分くらいで、終点きーこのさと駅に到着です。復路は動力車を切り離し、自力で戻る快速折鶴!自転車の様に足こぎ運転で、元来た道を戻ります。

道南トロッコ鉄道でのんびりアクティビティ

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

重くて大変そうなイメージがありますが、これが実に楽ちん!緩やかな下り坂なので、少し力を入れて漕げば、結構なスピードが出て、爽やかな風を感じることでしょう。のんびり漕いで、旧路線の風景、途中駅の令和鶴岡駅や禅燈寺の踏切を堪能しつつ戻るのもおすすめです。子供席にはパフッパフッと鳴る警笛があるので、小さなお子様でも満喫できますよ!

<道南トロッコ鉄道の基本情報>
住所:北海道上磯郡木古内町字鶴岡73
電話番号:070-2422-1006
アクセス:函館から約55分
営業時間:4月下旬〜11月上旬の週末に運行。悪天候など運休あり。

かわゆい眺め!北海道新幹線ビュースポット

かわゆい眺め!北海道新幹線ビュースポット

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

道南トロッコ鉄道から車で5分程の場所に位置する北海道新幹線ビュースポットは、鉄道ファンの間でも有名な展望台です。時刻表を事前にチェックして訪れましょう。

かわゆい眺め!北海道新幹線ビュースポット

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

この展望台での新幹線の眺めは、一言でいうと、「かわいい」です!横から眺めるロングノーズの勇姿ではなく、上からの目線で眺めることになります。木古内駅が近く、駅発着便の場合はゆっくり走っているためカメラでも捉えやすく、もそもそ、と近づいてくる姿にキュンとすること請け合いですよ!

かわゆい眺め!北海道新幹線ビュースポット

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

展望台には望遠鏡も設置されていて、新幹線はもちろん、木古内の山林や農村風景、津軽海峡を遠望するのも、ここでの楽しみの一つ。新幹線の時刻表も掲示されていて便利です。

<北海道新幹線ビュースポットの基本情報>
住所:北海道上磯郡木古内町字新道113
電話番号:01392-2-3131(産業経済課水産商工グループ)
見学時間:いつでも可
アクセス:函館から車で約1時間

物産も魅力!道の駅しりうち 新幹線展望塔

物産も魅力!道の駅しりうち 新幹線展望塔

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

函館から松前へと続く国道228号線は、基本的に海沿いを走る道ですが、木古内から南へ10km程の知内では、福島町まで山あいを走っています。道の駅しりうちは青函トンネルから約1kmに位置し、物産館の傍に新幹線展望塔が整備されています。

物産も魅力!道の駅しりうち 新幹線展望塔

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

新幹線展望塔は、北海道新幹線を真横から眺められる立地です。新幹線が注目されますが、色とりどりのコンテナを積載した貨物列車も通り新幹線にも負けないくらい見応えがあるので、こちらも時刻表を調べ、待ち構えて撮影しましょう!

物産も魅力!道の駅しりうち 新幹線展望塔

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

道の駅に隣接する、あすなろパン工房知内店では、道産小麦や知内産米粉を使用したパンを販売。知内産の生乳を使用したソフトクリームが値段も安くとっても美味しいですよ!バニラ、モカ、ミックスから選べます。

<新幹線展望塔の基本情報>
住所:北海道上磯郡知内町字湯ノ里48-13
電話番号:01392-6-2270
見学時間:8:30〜18:00(4月〜10月)・9:00〜17:00(11月〜3月)
休館日:4月〜10月無休・11月〜3月毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)・年末年始
アクセス:函館から車で約1時間15分

青函トンネル所在地・福島町の立ち寄りスポット

青函トンネル所在地・福島町の立ち寄りスポット

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

福島町吉岡は、測量のレジェンド・伊能忠敬が上陸し、測量を開始した地です。55歳で蝦夷地の測量を開始した忠敬は、厳しい日程の中、根室の別海までを測量し、およそ3200kmもの距離を半年で廻る偉業を達成しました。福島町では、没後200年を記念し、平成30(2018)年、伊能忠敬北海道測量開始記念公園に、忠敬の像を整備しました。

<伊能忠敬北海道測量開始記念公園の基本情報>
住所:北海道松前郡福島町字豊浜68−3
電話番号:0139-47-3004(福島町観光協会)
見学時間:いつでも可
アクセス:函館から車で約1時間30分

青函トンネル所在地・福島町の立ち寄りスポット

写真:浦賀 太一郎

地図を見る

歴史の偶然か、忠敬が上陸した福島町は、北海道新幹線(旧来は津軽海峡線)が青函トンネルを経て北海道に上陸する地でもあります。工事現場跡に整備されたトンネルメモリアルパークには、青函トンネルをイメージした、「青函隧道建設記念」のオブジェや、坑内で活躍した蓄電池機関車が置かれています。

津軽海峡を一望する眺めも素晴らしく、海底トンネルなのでもちろん見ることは叶いませんが、海底深くに列車が走っていると思って眺めると、感慨深いものがありますよ。

<トンネルメモリアルパークの基本情報>
住所:北海道松前郡福島町字館崎
電話番号:0139-47-3004(福島町観光協会)
見学時間:いつでも可
アクセス:函館から車で約1時間30分

充実の100km!函館から松前を目指そう

今回紹介したスポットは、どこも無料駐車場が整備され、とても使い勝手が良いです。新幹線の時刻にもよりますが、概ね半日くらいで巡れるルートです。今回は詳しく触れませんでしたが、道の駅にはそれぞれの町の魅力が溢れる物産もあり、もっとじっくり巡れば更に沢山の楽しみに出会うことができますよ!

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/01 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -