釣り愛好家人気の神社に煉瓦作りのカフェも 大阪「樽井」を歩く

釣り愛好家人気の神社に煉瓦作りのカフェも 大阪「樽井」を歩く

更新日:2020/08/26 16:17

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
大阪府泉南市の「樽井」は江戸時代に廻船業や、大正から昭和初期にかけては紡績産業で栄えた町です。南海本線「樽井駅」周辺には、釣り愛好家のマストスポット「茅渟神社」、大正の香りが残る煉瓦カフェ「rojica (ロジカ)」、関西最大級のリクリエーション施設「泉南りんくう公園(SENNAN LONG PARK)」などのみどころが点在しています。樽井で、古代から現代に至る歴史体験の旅を楽しんでみませんか?


新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

釣り愛好家のマストスポット「茅渟神社」とは

釣り愛好家のマストスポット「茅渟神社」とは

写真:モノホシ ダン

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樽井の歴史体験の旅では、最初に「茅渟神社」に行ってみましょう。社名にちなみ、チヌ(黒鯛)の愛好家が、供養と釣りの安全を祈願し全国から訪れる神社です。創建は平安時代中期で、現在の本殿は、約400年前の安土桃山時代に建立された軒唐破風春日造り。

釣り愛好家のマストスポット「茅渟神社」とは

写真:モノホシ ダン

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茅渟神社の御祭神は、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、天之菩卑能命(あめのほひのみこと)、天津日子根命(あまつひこねのみこと)、活津日子根命(いくつひこねのみこと)、熊野久須毘命(くまのくすびのみこと)、多紀理比賣命(たきりひめのみこと)、多岐都比賣命(たきづひめのみこと)、市杵嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)の八王子。ほかに、恵比須大神、菅原道真公、神武天皇です。

天忍穂耳命より市杵嶋比賣命に至る八柱の神々は天照大御神の御子で、天忍穂耳命は皇孫・邇々藝命(ににぎのみこと)の御父神で、御弟神と共に国造りを行い、三女神は海上を司り航海安全・大漁豊漁・交通安全の神様として崇敬されています。

ことに、市杵嶋比賣命は、邇々藝命を立派に成育され給ひし神により子供の守護神として崇敬されています。

釣り愛好家のマストスポット「茅渟神社」とは

写真:モノホシ ダン

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拝殿の中には、立体感のあるチヌが飾られています。ところで茅渟(ちぬ)の起源とは何でしょうか。これについては、境内の大絵馬の隣に「茅渟の起源」についての駒札があります。

それによると、樽井台地には古来、鬱蒼と生い茂った樹木があり、そこから清水が湧き出て、山の井水門を通って大阪湾へと流れ落ちていました。

のちの神武東征の際、神武天皇の兄の彦五瀬命(ひこいつせのみこと)が戦で疵を負い、それを癒やすために山の井水門で疵を水で洗いました。そのときに流れた水が大阪湾に注いで血の色となり、 血渟、茅渟となった。そこから、現在の大阪湾は、別称「茅渟の海」と呼ばれるようになったとのことです。

太公望の気分が体感できる茅渟神社の「ちぬみくじ」

太公望の気分が体感できる茅渟神社の「ちぬみくじ」

写真:モノホシ ダン

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茅渟神社のほかのみどころとしては、拝殿前の左右一対の石燈籠が有名です。江戸時代末期に活躍した樽井村出身の泉州石工・奈良利(奈良利兵衛)の手によるもので、泉州地域で切り出された和泉砂岩を素材として、繊細な彫刻を大変に得意としていました。

太公望の気分が体感できる茅渟神社の「ちぬみくじ」

写真:モノホシ ダン

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神社の参拝の楽しみのひとつとして、おみくじがありますが、茅渟神社では「ちぬみくじ」と呼ばれる珍しいおみくじがあります。小さな釣り竿に糸とS字フックがついており、太公望よろしくチヌの姿をしたおみくじを釣り上げるというものです。

差し込まれているおみくじを引き抜いたあと、紙で精巧に作られたチヌは記念に持ち帰ることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

<茅渟神社の基本情報>
住所:大阪府泉南市樽井5-11-9
電話番号:072-483-5041
参拝料:境内自由
アクセス:南海本線「樽井駅」下車徒歩約10分

大正の香りが残る煉瓦カフェ「rojica (ロジカ)」

大正の香りが残る煉瓦カフェ「rojica (ロジカ)」

写真:モノホシ ダン

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樽井は、大正から昭和の初めにかけて、レンガ製造が盛んな場所で、それを建材として多くの紡績工場が建てられました。今では数少なくなった大正時代に建てられた紡績工場跡を新しく生まれ変わらせたのが、樽井駅近くにあるカフェ「rojica(ロジカ)」です。

大正の香りが残る煉瓦カフェ「rojica (ロジカ)」

写真:モノホシ ダン

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築約100年の店内は、赤レンガが醸し出す、落ち着きのある空間となっていて、カフェのほかに音楽や芸術などのイベント会場としても利用できます。

広々とした店内を見渡すと、天井に滑車が残されていたり、ところどころに当時の面影を感じることができます。

大正の香りが残る煉瓦カフェ「rojica (ロジカ)」

写真:モノホシ ダン

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雑貨コーナーでは、タイ・インドネシア・インドなどからの雑貨・インテリア・アクセサリー・家具などを展示販売しています。食事のあとにお気に入りの商品を探してみて。

「rojica」で歴史を感じながら優雅なランチタイムを

「rojica」で歴史を感じながら優雅なランチタイムを

写真:モノホシ ダン

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ランチメニューは、ランチプレートとベーグルプレートの2種類。写真のランチプレート(1320円)は数量限定で、メニューは毎月変わります。

「rojica」で歴史を感じながら優雅なランチタイムを

写真:モノホシ ダン

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ベーグルプレート(1100円)のベーグルは、アツアツで美味しい。なお、どちらのメニューにもドリンクが付きます。歴史を感じながらゆっくりと食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

<rojicaの基本情報>
住所:大阪府泉南市樽井4-34-37 
電話番号:072-485-3598
営業時間:11:00〜18:00(ランチタイム 11:30〜14:00)
定休日:水曜日
アクセス:南海本線「樽井駅」下車徒歩約5分
車利用の場合は、専用駐車場利用

樽井の地名の由来となった「南泉寺」

樽井の地名の由来となった「南泉寺」

写真:モノホシ ダン

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「樽井」の地名の起こりとなったのが天台宗の古刹「南泉寺」です。かつて本堂裏にあったとされる虚空蔵(こくうぞう)井戸から名水が湧いたため、「名水あり、垂井と号す」とされたのがその由来です。

境内の薬師堂前にある香炉は、茅渟神社の石燈籠と同じく、江戸時代末期に活躍した樽井村の名石工・奈良利の手によるもの。

<南泉寺の基本情報>
住所:大阪府泉南市樽井4-12-36
電話番号:072-483-4077
拝観料:境内自由
アクセス:南海本線「樽井駅」より徒歩約10分

樽井の地名の由来となった「南泉寺」

写真:モノホシ ダン

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樽井の町は地形的に「洪積段丘(こうせきだんきゅう)」として分類される丘の上に発展したものです。写真の「仁右衛門坂」は、受法寺(じゅほうじ)の門前を通る坂道で、別名「受法寺坂」とも呼ばれています。

この坂は、江戸時代、酒造業や廻船業を営んでいた豪商・深見仁右衛門(ふかみにえもん)が、蔵から荷物を運ぶ時に便利なように、屋敷の前から樽井浜まで自前で直接道路をつけたものです。

これがもとで人々から「仁右衛門坂」と呼ばれるようになり、古くから親しまれてきました。いまでは、突き当たりに大きな商業施設ができています。

<仁右衛門坂の基本情報>
住所:大阪府泉南市樽井4-26-2付近
アクセス:南海本線「樽井駅」より徒歩約5分

樽井の地名の由来となった「南泉寺」

写真:モノホシ ダン

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ラストにご紹介するのが、「泉南りんくう公園(愛称:SENNAN LONG PARK)」。関西国際空港の対岸、「恋人の聖地」泉南マーブルビーチ、毎年、海水浴場として賑わう「タルイサザンビーチ」に隣接する南北約2kmのエリアに、美しい自然を存分に生かしたパーク。

アクティビティエリア、コミュニティエリア、マルシェエリア、グランピングエリアの4つのエリアからなり、地元の恵みを生かした食、スポーツ、レジャーをまるごと体験できる、関西最大級のリクリエーション施設となっています。

<泉南りんくう公園(SENNAN LONG PARK)の基本情報>
住所:大阪府泉南市りんくう南浜2-201
電話番号:072-479-5317
営業時間:各施設による
アクセス:南海本線「樽井駅」より徒歩約20分
車利用の場合は、専用有料駐車場利用

あわせて訪れたい南海本線「樽井駅」周辺の観光スポット

いかがでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、南海本線「樽井駅」周辺では、ほかにも多くの観光スポットがあります。

神武天皇東征ゆかりの地としては、山の井遺蹟と男神社(おのじんじゃ)が。山の井遺蹟は、茅渟神社でご紹介した神武天皇の兄の彦五瀬命が戦で負った疵を、湧き水で洗い流したところです。同じく、男神社は、戦傷を負った彦五瀬命が無念のあまり雄たけびをあげたことから「おたけびの宮」とも呼ばれています。

また、泉南市内には歴史的に重要な五つの街道が走っており、泉南市の浜街道は、吉田松陰など歴史上の偉人も数多く通った浜の道です。この機会にあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/17−2020/08/19 訪問

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