写真:藪内 成基
地図を見る北イタリアの古都ヴェローナ(Verona) は、ヴェネチアとミラノのおよそ中間点に位置します。ローマ時代から産業や芸術の中心地として栄え、旧市街北東部のテアトロ・ロマーノ(Teatro Romano)にローマ時代の名残が残ります。
このテアトロ・ロマーノ背後の高台は、ローマ時代には宗教儀式が行われた聖なる地でした。中世には古代ローマの遺跡の上に聖ペテロに捧げられた教会が建てられ、そこから「サン・ピエトロの丘(Colle San Pietro)」と名付けられました。
写真:藪内 成基
地図を見るさらにサン・ピエトロの丘には、町の防御のための城壁の一部としてサン・ピエトロ城(Castel San Pietro)が築城されます。1801年にナポレオン軍によって破壊されるも、ハプスブルグ家の兵舎が建てられました。
ヴェローナ旧市街を囲むように蛇行するアディジェ川(Adige)の流れも雄大で、旧市街とサン・ピエトロの丘のある対岸を結ぶ、ピエトラ橋(Ponte Pietra)は長さ約100mもあります。
写真:藪内 成基
地図を見る古代ローマ時代からハプスブルグ時代まで重視されていた場所にあり、防御を目的にした見晴らしのよい立地は、絶好の展望スポットであり、夕暮れ時にはサンセットを望みに人々が集まります。
サン・ピエトロ城の麓のサント・ステファノ教会(Chiesa di Santo Stefano)の東にはケーブルカーの駅がありますが、階段を利用して約150m登り、サン・ピエトロ城の歴史を感じながら登るのがおすすめです。
写真:藪内 成基
地図を見るサン・ピエトロ城から見渡すと、赤みがかったヴェローナ旧市街が夕陽に照らされ、一層雰囲気のある姿に変化していきます。
そしてサン・ピエトロ城から眺めて気づくのが、アディジェ川の雄大な流れです。
写真:藪内 成基
地図を見るアディジェ川はイタリアで2番目に長い河川であり、流域面積はポー川とテヴェレ川に次いで3番目。オーストリアとスイス国境に近いアルプス山脈のレージア峠(Passo di Resia)付近に源を発し、ヴェネチアの約30q南のキオッジャ(Chioggia)でアドリア海(Mare Adriatico)に注ぎます。
先人たちと同じように、アディジェ川の流れにじっくり耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
写真:藪内 成基
地図を見るいよいよ太陽が沈む頃。夕陽を眺める人々の緊張感がぐっと高まります。劇的に移り変わるヴェローナ旧市街の色彩の鮮やかさは、時が経つのを忘れてしまうほど。あっという間に太陽は沈んでしまいますので、絶対に見逃さないようにしてください。
写真:藪内 成基
地図を見るただし時を忘れ過ぎないことも大切です。サン・ピエトロ城から麓までは石段ですので、足元の注意が必要。太陽が沈むのを見届けた後は、あまり暗くならないうちに麓に降りましょう。
写真:藪内 成基
地図を見るサン・ピエトロ城の麓に下り、ピエトラ橋を渡って旧市街に戻ったら、最後にもう一度後ろを振り返ってみましょう。サン・ピエトロ城とアディジェ川周辺に照明が灯った町並みが広がり、アディジェ川にも映りこんで美しい景観が広がっています。
サン・ピエトロ城から見た美しい夕景の余韻に浸りながら、眺めていたヴェローナ旧市街の散策もぜひ楽しんでみてください。
住所:Piazzale Castel S. Pietro, 37129 Verona
アクセス:Arena di Veronaから徒歩約20分(2km)
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/6更新)
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