写真:羽田 さえ
地図を見る通潤橋が架けられたのは江戸時代末期の嘉永7(1854)年。肥後の石工たちが技術を結集し、1年8ヶ月の工期で完成しました。江戸時代の橋としては、全体の高さ・アーチの直径ともに日本最大です。
美しい石造りのアーチ橋の正体は、農業用水を運ぶ水道橋。橋の先に続く白糸大地に広がる、100ヘクタールもの棚田へ水を届けています。
田園風景の中にある通潤橋ですが、「道の駅 通潤橋」に隣接しており、気軽に見学できます。
写真:羽田 さえ
地図を見る放水が行われるのは13時から、10〜15分間ほどです。中央部分から水が出るため、写真を撮るなら真正面よりも左右どちらかに寄って立つのがおすすめ。吹き出す水を立体的に撮影できます。
青い空を背景にした時の美しさは格別なので、よく晴れた日に行くのがベストです。
また、橋へ近づきすぎると水しぶきがかかります。暑い季節には涼しく気持ち良いものですが、カメラやスマホが濡れてしまう可能性も。近づきすぎにはご注意ください。
写真:羽田 さえ
地図を見るあふれ出す水量はかなりのもの。夏の時期は特に迫力ある放水が楽しめます。なお、農繁期である5月半ばから7月半ばと、冬季に12月から3月までは放水を行いません。詳しいスケジュールは山都町が作成する「放水カレンダー」(記事下部の関連MEMO内にリンクあり)で公開されています。
写真:羽田 さえ
地図を見る放水を行わない日や時間帯でも、通潤橋の見学は可能です。なお、熊本地震までは通潤橋の上を歩いて渡れましたが、2020年8月現在は通行できなくなっています。
これは地震の被害を受けて以降、多くの人が一度に上った場合の安全性が確認できないため、往来が中止されているため。下から見上げて、通潤橋のスケール感や美しいアーチ形を楽しんでくださいね。
写真:羽田 さえ
地図を見る通潤橋を堪能したあとは、裏手の遊歩道でつながっている「五老ヶ滝(ごろうがたき)」にも立ち寄りましょう。国名勝、熊本県指定天然記念物で、約50メートルの落差があります。
人々の技術や情熱を感じる通潤橋と対比して、五老ヶ滝にあるのは自然のエネルギーそのもの。ダイナミックな景観を楽しめます。
写真:羽田 さえ
地図を見る五老ヶ滝の正面には、吊り橋が架けられています。吊り橋と言ってもそれほど揺れず、足元の板も目が詰まっています。怖がりさんでも比較的渡りやすい橋なのでご安心を。
写真:羽田 さえ
地図を見る13時に始まる放水の前後には「道の駅通潤橋」のレストラン「いしばし」でのランチがおすすめ。ダムカレーならぬ通潤橋カレーがいただけます。また、隣接する物産館には、産直野菜や地元産の清酒などのお土産も充実しています。
写真:羽田 さえ
地図を見る道の駅館内にある「通潤橋資料館」も必見。周辺のジオラマや通潤橋の仕組みが分かる模型、歴史を紹介するムービーなどの展示が盛りだくさんです。資料館で事前に予習しておくと、より感慨深く放水を見学できそうです。
ボランティアガイドさんから「通潤橋カード」をゲットできることもありますよ!
住所:熊本県上益城郡山都町長原
アクセス:九州自動車道「松橋IC」より約45分
駐車場:無料(道の駅駐車場136台)
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
羽田 さえ
こんにちは。国内は44都道府県(青森・秋田・新潟が未踏です!)を旅しました。海外は東アジアが多めです。旅先では、歴史ある建物や古い街並みを見て歩くことが大好き。素敵なホテルに泊まること、美味しいものを…
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