宇津江四十八滝自然公園は、高山市国府町の山あいに位置しており、高山市の中心から車で30分ほどの場所にあります。多くの観光客が訪れる高山市街に比べて、観光客も少なくのんびりとした時間が流れています。
標高900メートルに位置するこちらの自然公園は、夏でもひんやりと涼しく、流れる川の渓谷沿いの遊歩道には、マイナスイオンたっぷりの水煙がたちこめます。
では、さっそく宇津江四十八滝の滝群を見てみましょう。
入り口からは、ハイキングコースのような整備された道が続いており、とても歩きやすくなっています。ただ、ところどころぬかるんでいたり、滑りやすいところがありますので、不安な場合は駐車場にある、貸し出し用の杖を利用しましょう。
宇津江四十八滝には、名前が付けられたものだけでも13もの滝があり、すべての滝をじっくり見て回ると1時間以上はかかりますので、途中で折り返すなど、お時間に応じて散策されるとよいでしょう。
歩き出すとすぐに、マイナスイオンいっぱいのフレッシュな空気に包まれます。なんとも涼しげでひんやりとした気持ちのいい空気。森林浴の効果も相まって、ハイキングをしながら癒しのひとときを過ごせます。
滝の名前や木々の名前の説明版が作られており、滝の名前のいわれや木々の特徴について学ぶこともできます。
ブナ・ナラ・クルミ以外にも、貴重な山野草などが見られますが、キノコなども含め採取は禁止されています。
夏場は大変気持ちのよい天然の涼風が流れる宇津江四十八滝ですが、冬の寒さはすさまじく、キーンと冷えた空気の中、凍てついた滝を、スノーシューを履いて見に来る方もいらっしゃいます。
四季それぞれにおいて、さまざまな姿を見せてくれる宇津江四十八滝ですが、雨の日も霧や水煙に包まれた幻想的な雰囲気が楽しめます。
肌で感じるマイナスイオン以外にも、木々が音を吸収する森の静寂も感じることができます。ふと足を止めると、聞こえてくるのは、鳥のさえずり、木々に吹く風、そして渓谷や滝を流れる水の音。
人工的なBGMではなく、自然が作り出す本物の音も、ここでは体感することができます。
木々にもそっと触れてみます。何十年、何百年とこの地に生き続けた力強さを感じ取れるでしょう。また、岩にへばりつくように生きる苔たちにとっては、優しい影を作り続けてくれるありがたい母のような存在。この地に生きるすべての自然のバランスを感じることができます。
滝巡りの散策道を進み、ちょうどそろそろ休憩したいと思う頃に、パッと視界が開ける場所に出てきます。
森の木々のトンネルに覆われた風景から一転、美しい青空が見られるこの場所は、絶好の休憩ポイントとなっています。
晴れた日に訪れると北アルプスの山々が一望できます。また、秋になると足元を埋め尽くす落ち葉の絨毯が、遠くには紅葉した山々が見られ、夏とは違った風景が見られます。
正面には活発な火山活動を続ける焼岳、左には穂高連峰、右には乗鞍連峰と、北アルプスを代表する山々が一望できるスポットですが、くっきりとした山容を見られるかどうかは、その日の天気次第です。
どの季節に訪れても心がリフレッシュできる宇津江四十八滝。飛騨高山を訪れる際には、ぜひ足をのばしてみてください。
住所:岐阜県高山市国府町宇津江3235-86
電話番号:0577-72-3948(宇津江四十八滝総合案内所)
アクセス:中部縦貫道高山インターより車で20分
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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