写真:よしおか
地図を見る七尾市石崎町は、温泉街で有名な和倉温泉のすぐ近く。漁師町ということもあり、すぐ側には海が広がり、狭い路地に所狭しと家々が立ち並ぶ昔ながらの町並みです。
能登の夏を盛り上げるキリコ祭りは、元々「京都祇園祭」の流れを汲むものであり、石崎奉燈祭も平成7年までは京都祇園社の例祭日(旧暦6月15日)に行われていましたが、現在は毎年8月の第一土曜日に開催されています。
その昔、七尾市の石崎八幡神社で行われていた納涼祭で度重なる大火があり、網大工の口添えで奥能登より古いキリコを移入したことが起源とされており、祭りを通して「大漁」のほか「悪病退散」などを祈願しています。
写真:よしおか
地図を見るキリコ移入後、石崎町の各地区でキリコの大きさを競い合うようになったことから、現在担がれるキリコの大きさは12〜15mにまで発展。その大きさは能登半島の中でも最大級♪重さは約2トンあり、1基を総勢100人で担いでやっと持ち上がるほどです!一斉に大きな掛け声を出して巨大キリコを持ち上げる瞬間は迫力満点です!
石崎奉燈祭の大きな特徴は、巨大キリコを担ぐのは男性のみである点。能登地区のキリコ祭りでは、女性がキリコを担ぐ姿も見所となっていますが、石崎奉燈祭では安全に祭りが遂行するよう祈るように、女性は見守るだけなのです。
写真:よしおか
地図を見る大きなキリコは全部で7基。前面には大書の墨字、裏面には色鮮やかな武者絵が描かれています。墨字には漁師町ならではの「魚」の文字や「鱗」の文字が見られます。
石崎奉燈祭は前夜祭と本祭がありますが、7基全て揃うのは本祭です。当日は昼からキリコの練り歩きが始まり、堂前広場を目指します。
笛や太鼓、鐘の音に合わせ、サラシを巻いた男衆が「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」と息の合った掛け声をあげながら漁師町独特の狭い路地を練り歩く姿は、たいへん迫力があります♪
写真:よしおか
地図を見る刻々と時が過ぎ、日が暮れてきた頃、キリコに灯りが点き始め、辺りは幻想的な空間となっていきます。
交差点になっている堂前広場には、昼間に集まったキリコが一同に集合し、神輿が置かれたテントを取り囲んでいます。まるで出番を待ち構えているかのよう。その光景はやはり能登最大級の大きさを持つキリコとあって、迫力があります。
キリコは東地区、西地区を練り歩いたあと、堂前広場へ集合するという1つのルートを昼から夜にかけて繰り返し行います。堂前広場で行われるキリコの乱舞は、石崎奉灯祭の最大の見所!時間帯は15時20分、17時10分、20時、21時45分、22時50分(時間は多少前後します)です。特に20時の乱舞では、花火が同時に打ち上げられるので、見物客が一番賑わう時間帯。堂前広場での乱舞は、まるで私を見て!と言わんばかりに各基は激しく乱舞します。
写真:よしおか
地図を見る堂前広場でキリコの乱舞が始まる前は、規制がないのでキリコを本当に間近で見る事ができます。
しかし、乱舞の時間になると警備の方による規制がかかり、あたりは寿司詰め状態に。祭りへお越しの際は、あらかじめ乱舞の時間帯を確かめて、規制ラインまで後ろへ下がっておくことをオススメします。キリコが近づいて身の危険を感じた際は、早めに退避するようにしてください。特に小さいお子様連れの方や、ご年配の方は十分ご注意ください。
当日の宿泊はお近くの七尾市名所・和倉温泉はいかがでしょう♪和倉温泉旅館協同組合に加入している旅館にご宿泊すると、祭り当日は石崎奉灯祭までマイクロバスが出ます。是非ご利用ください。
お車でお越しの方は、イソライト工業、ワクラ村田製作所などが無料駐車場として開放されます。安心してお越し下さい。
能登最大級のキリコの乱舞がみられる石崎奉灯祭。漁師の町・石崎の特有の町並みとキリコがコラボレーションする様は見物です♪能登の熱い祭りを一緒に盛り上げましょう♪
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この記事を書いたナビゲーター
よしおか
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