スイーツ好き必見!南伊・プーリア州で味わう魅惑の郷土菓子5選

スイーツ好き必見!南伊・プーリア州で味わう魅惑の郷土菓子5選

更新日:2020/09/11 09:27

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ イタリア政府公認ツアーコンダクター、郷土料理教室主宰
グルメな旅人を魅了する食の国、イタリア。全20州各地で美味しい名物料理やお菓子が存在します。

今回はイタリア半島の“かかと”に位置する、南伊プーリア州を代表する郷土菓子をご紹介!素朴ながらも味わい深い、甘〜い誘惑の連続。

州を越えてイタリア全土で人気の一品や、復活祭やクリスマス限定で味わえる季節のお菓子など。日本ではまだ情報が少ないプーリア州を美味しく旅する方には必見です。お店の情報も参考に!

パスティッチョット

パスティッチョット

写真:ケイコ ソリーノ

1つ目は、近年プーリア州を代表する郷土菓子となった「パスティッチョット」。

カスタードクリームをクッキー生地で包んで焼いた素朴なお菓子。18世紀に州南部のレッチェ近郊で誕生した銘菓ですが、今や州内全域をはじめ州外でも人気の一品です。

州内の主要な街のカフェや菓子店で購入可能。レッチェでこのお菓子を食べるなら、ムッソリーニも来店したことで有名な「カフェ・アルヴィーノ」へ。街の名所「サン・トロンツォ広場」を目の前に、テラス席で優雅なティータイムを。

<カフェ・アルヴィーノの基本情報>
住所:Piazza Sant’Oronzo 30,73100,Lecce
電話番号:+39-0832-24-6748
営業時間:7時〜26時
定休日:なし

テッテ・ディ・モナケ

テッテ・ディ・モナケ

写真:ケイコ ソリーノ

次は、バジリカータ州との境に位置するアルタムーラの街で生まれた「テッテ・ディ・モナケ」。日本語訳すると“修道女のおっぱい”という驚きのネーミングです。

フワッフワの柔らかいスポンジにクリームを詰めた、おっぱい形のスイーツ。先端がツン!と尖っているのが目印。クリームは、カスタードと生クリームを混ぜた上品な甘さの「シャンティリ・クリーム」。

小ぶりなので、旅先での休憩のお供にぴったり。元祖のアルタムーラで食べるなら、大聖堂となりの老舗「カフェ・ロンキ」へ。アルタムーラまで行けない!という方は、州都があるバーリ県内のカフェや菓子店で購入できます。

<カフェ・ロンキの基本情報>
住所:Corso Federico II di Svevia 87,70022,Altamura
電話番号:+39-080-311-7001
営業時間:6時〜25時
定休日:月曜と火曜

スポルカムッス

スポルカムッス

写真:ケイコ ソリーノ

3つ目は、州都のバーリ名物「スポルカムッス」です。

パイ生地でカスタードクリームを挟んだ究極のシンプルスイーツ。丸形や四角形などお店によってパイ生地の形が異なりますが、砂糖で飾られ、熱々の状態で提供されるのが特徴。よって、レストランのみで味わえる郷土菓子です。

食べている間に口の周りがクリームや砂糖で汚れてしまうことから、方言で“顔を汚す”という意味をもつ一品。オススメは、街の中心にある郷土料理店「リストランテ・テッラニマ」。食事の〆のデザートとして堪能してください。

<リストランテ・テッラニマの基本情報>
住所:Via Putignani 213,70122,Bari
電話番号:+39-080-521-9725
営業時間:12時〜15時30分/18時30分〜23時30分
定休日:日曜のディナータイム

タラッリ・パスクワーリ

タラッリ・パスクワーリ

提供元:WeAreinPuglia

https://www.viaggiareinpuglia.it/

4つ目は、春の復活祭シーズン限定の「タラッリ・パスクワーリ」。

しっかりとした歯ごたえと口のなかでホロホロと溶ける食感が特徴のクッキー。タラッリはプーリア州の郷土食を語る上で欠かせない、輪っかの形をした塩味のスナック。このスイーツバージョンがタラッリ・パスクワーリ。別名「タラッリ・ドルチ」とも呼びます。

白い見た目は、キリスト教で復活祭の色とされる白色にちなんだもの。州内のパン屋やスーパーで販売されています。オススメは、バーリの有名パン屋「パニフィーチョ・フィオーレ」。お店自慢のフォカッチャと一緒に甘いプーリアの味覚も楽しんで。

<パニフィーチョ・フィオーレの基本情報>
住所:Strada Palazzo di Citta’ 38, 70122, Bari
電話番号:+39-080-523-6290
営業時間:8時30分〜13時30分/17時〜20時30分
定休日:木曜日午後、日曜日午後

カルテッラーテ

カルテッラーテ

提供元:WeAreinPuglia

https://www.viaggiareinpuglia.it/

最後は、バラの花のような見た目が可愛いクリスマス菓子「カルテッラーテ」。

小麦、オリーブオイル、ワインなどを混ぜた生地を極限の薄さにのばし、花の形に成形。油で揚げて、イチジクのシロップをかけた一品です。その歴史は古く16世紀のレシピが残っているほど。

11月中旬から12月末にかけて、州内全土の菓子店やカフェで楽しめる季節菓子。なかでもオススメは、アルベロベッロ近郊のマルティーナ・フランカにある「カフェ・トリポリ」。ベテラン菓子職人の愛情がたっぷり込められた逸品をぜひ。

<カフェ・トリポリの基本情報>
住所:Via Giuseppe Garibaldi 10,74015,Martina Franca
電話番号:+39-080-480-5260
営業時間:7時〜24時
定休日:土曜日の午後(13時〜16時)

プーリアの甘い誘惑

世界遺産のアルベロベッロをはじめ、近年日本でも人気上昇中の“プーリア州”のお菓子はいかがでしたか?

ご紹介した郷土菓子のうち、1〜3つ目は通年味わうことができます。旅先のカフェなどで気軽に味わってみてください。疲れたときには、体も脳も甘いものを欲するはずです。プーリアの甘い誘惑に身を委ねて楽しく美味しい旅を!

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/22 訪問

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