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中世仏堂の典型!国宝の本堂を擁する兵庫県加東市「朝光寺」

中世仏堂の典型!国宝の本堂を擁する兵庫県加東市「朝光寺」

更新日:2020/09/24 17:51

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
兵庫県にある国宝の建造物といえば、何を思い浮かべますか?多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、姫路市の姫路城ではないでしょうか。しかし、県内にはほかにも国宝の建造物が幾つも存在します。今回は、国宝の本堂をはじめ、インドから飛来した法道仙人による開基と伝わる「朝光寺」の建造物の数々をご紹介しましょう。

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インドから飛来!?法道仙人の開基と伝わる朝光寺

インドから飛来!?法道仙人の開基と伝わる朝光寺

写真:乾口 達司

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「朝光寺(ちょうこうじ)」は、兵庫県加東市にある寺院。はるか遠くインド(天竺)より紫の雲に乗って日本に渡ってきた法道仙人により、651年、開かれたとされています。本尊は2体の十一面千手千眼観世音菩薩立像。もとは近くの根源山に位置していましたが、1189年、現在の地に移転してきました。

境内の中央に位置するのは、写真の本堂。県内にある11件の国宝建造物の一つですが、街中から遠く離れた加東市の山中に、国宝の本堂があることに驚く方も多いのではないでしょうか。

折衷様式の仏堂を観察しよう!国宝・本堂の外まわり

折衷様式の仏堂を観察しよう!国宝・本堂の外まわり

写真:乾口 達司

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厨子の裏板に記された墨書に、1413年、仏壇に本尊を移したとあることから、本堂はこの時期に建造されたと考えられています。その規模は桁行(横)七間、梁間(縦)七間(「間」は柱と柱のあいだの意味)で、屋根は本瓦葺。入母屋造の多い中世の仏堂建築に対して、古代の仏堂によく見られる寄棟造の形式を踏まえています。

写真は正面の「向拝(こうはい)」を撮影したものですが、向拝がとりつけられたのは江戸時代後期の1829年のこと。したがって、建立当時は向拝のない仏堂であり、その構造も古い様式を残しています。

折衷様式の仏堂を観察しよう!国宝・本堂の外まわり

写真:乾口 達司

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古式の仏堂様式(和様)を伝える一方、横木を十字に交差させ、その上に「斗(ます)」をのせた「出三斗(でみつど)」や、柱と柱のあいだにしつらえられた「中備え(なかぞなえ)」が、当時、宋から伝えられたばかりの「大仏様(だいぶつよう)」の形式である点など、新しい建築様式が取り入れられているのも特徴。

いわば、朝光寺の本堂は新旧折衷の建築様式をあわせ持った仏堂なのです。その典型的な事例であるということも、国宝に指定されている理由の一つです。

折衷様式の仏堂を観察しよう!国宝・本堂の外まわり

写真:乾口 達司

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そのことは外まわりにしつらえられた木戸についてもいえます。木戸は框を組み立て、そのあいだに薄い鏡板をはめ込んだ「桟唐戸(さんからと)」。これもまた宋から伝えられた最先端の建築様式です。

天井も見上げよう!堂内で見られる折衷様式

天井も見上げよう!堂内で見られる折衷様式

写真:乾口 達司

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堂内は本尊が安置された内陣(写真の左手奥)と礼拝用の外陣とが格子戸および菱格子戸によって明確に区切られており、平安時代以来の密教仏堂の形式を踏まえています。

天井も見上げよう!堂内で見られる折衷様式

写真:乾口 達司

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しかし、天井を見上げると、平面に板を張って仕上げた簡素な「鏡天井(かがみてんじょう)」となっており、当時、流行した禅宗様式を活用していることがわかります。

天井も見上げよう!堂内で見られる折衷様式

写真:乾口 達司

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その一方、一番外側の一間部分は並んだ垂木をそのまま見せる「化粧屋根裏(けしょうやねうら)」の様式となっています。

屋根を支える木組みの豪快さとあわせて「鏡天井」と「化粧屋根裏」の違いもご覧ください。

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境内も散策しよう!本堂以外の建造物

境内も散策しよう!本堂以外の建造物

写真:乾口 達司

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本堂のほかにも貴重な建造物が見られます。

写真は本堂の裏手に立つ鐘楼。室町時代後期の建造と考えられていますが、寄棟造で下部に袴腰がつく様式は類例が少なく、国の重要文化財となっています。

境内も散策しよう!本堂以外の建造物

写真:乾口 達司

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多宝塔は江戸時代中期の1710年に再建されたもの。兵庫県の重要文化財となっています。

境内も散策しよう!本堂以外の建造物

写真:乾口 達司

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本堂の正面にあるのは仁王門。阿形・吽形の一対の仁王像も屹立しています。

境内の石造物や「つくばねの滝」

境内の石造物や「つくばねの滝」

写真:乾口 達司

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境内にはたくさんの石造物も見られます。とりわけ、注目したいのが、こちらの「六面石幢(ろくめんせきどう)」。石塔の六面いずれにも地蔵菩薩像が半肉彫りでしつらえられています。

境内の石造物や「つくばねの滝」

写真:乾口 達司

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ほかにも、西国三十三所霊場を模した石造物が点在しており、一番札所から順々にめぐると、境内を歩くだけで三十三所を巡礼したのと同じ功徳が得られるようになっています。

境内の石造物や「つくばねの滝」

写真:乾口 達司

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境内の南方には「つくばねの滝」と呼ばれる滝もあります。あたりは森にかこまれた静かなところゆえ、参拝を終えたら、つくばねの滝まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。

朝光寺がいかに貴重な文化財を有するお寺であるか、おわかりいただけたでしょうか。とりわけ、折衷様式の本堂は必見。朝光寺に参拝し、中世仏堂様式の本堂をご堪能ください。

朝光寺の基本情報

住所:兵庫県加東市畑609
電話番号:0795-44-0733(吉祥院)
アクセス:中国自動車道「ひょうご東条IC」より車で約15分

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/08/14 訪問

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