JR余呉駅は、米原からスタートするJR北陸本線の駅で、琵琶湖の北に位置する長浜市にあります。東海道新幹線も停車する米原駅から途中長浜駅を経由して8駅目で、隣接する福井県側の敦賀駅から3駅目です。
余呉駅の目の前の畑の先に余呉湖が広がっていて、駅のホームからハイキング目的地の賤ケ岳も見渡せます。
余呉湖は、天女の羽衣や龍神・菊石姫の伝説が残る神秘の湖で、海抜132.8m、周囲が約6.4kmの湖です。整備された道路が湖畔を一周していますが、途中のんびりと歩くことのできる遊歩道もあり、徒歩でも2時間ほどで一周できます。
賤ケ岳の標高は422m。余呉湖の標高が130mほどなので、余呉湖畔から300m弱の山登りで、山頂に立てます。登山道の入り口は、余呉駅近くの江土登山口や大岩山登山口から入る大岩山登山道、または駅とは対岸の湖の南側にある国民宿舎余呉湖荘跡の近くからと、2つあります。
穏やかな余呉湖畔の景色を見ながら散歩をして、賤ケ岳に登るなら、湖畔の西側の遊歩道を進んで、湖をほぼ半周することになる、国民宿舎余呉湖荘跡の近くからが良いでしょう。
登りは結構急ですが、登り初めから頂上まで登山道も、道しるべもはっきりとしていて、約40分ほどです。
登山口から0.8km、約20分ほどのところに、飯浦越 飯浦の切通し(はんのうらごえ はんのうらのきりとおし)があります。そのまままっすぐ山を下っていくと琵琶湖に出ますが、頂上へ行くには左方向に山を登りましょう。ここから頂上まで0.7kmで、約20分ほどです。
賤ヶ岳の山頂からの景色は、琵琶湖八景の一つとして知られています。南側に琵琶湖、南西の遠目に比良山系、南東に伊吹山、北に余呉湖の景色を360度一望できます。
上の写真は、豊臣秀吉とゆかりの深い琵琶湖竹生島方向を眺めた風景です。
上の写真は、山頂から見える余呉湖の全景です。ちょうど湖の向かい側にスタート地点のJR余呉駅があります。
余呉湖一帯は、1583年(天正11年)、羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った「賤ヶ岳の戦い」の戦場でした。余呉湖を挟んで、両軍は北と南で睨み合っていましたが、賤ケ岳の山頂一帯は、賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉軍が築いた陣城群のひとつで、砦跡となっています。
賤ケ岳山頂には賤ケ岳の戦いの合戦図、武者像、七本槍の碑など、歴史を伝えるモニュメントなどが多くあり、絶景の自然とともに、歴史ロマンに浸れること間違いありません。
賤ケ岳山頂から、余呉湖の東側の山道を余呉駅方向に向かって下っていくと、途中標高270mの大岩山があります。この尾根道周辺が賤ケ岳の戦いの主戦場の一つです。
なだらかな道が続く歩きやすい尾根道で、途中木々の間から余呉湖を見るスポットもあります。
尾根道の途中には、この地で命を落とした秀吉側の武将中川清秀のお墓や、戦いの跡を偲ぶ史跡も多くあります。上の写真は、秀吉が陣を構えた「猿が馬場」の説明書きです。
また、今回は賤ケ岳山頂までのハイキングルートを紹介しましたが、山登りに自信がない場合は、賤ケ岳リフトの利用がおすすめ。JR余呉駅の一つ隣の木ノ本駅からタクシーまたはバスで「賤ケ岳リフト」乗り場に行けば、山頂近くまでリフトで行くことができます。
余呉湖と琵琶湖の絶景を眺めることのできる、余呉湖から賤ケ岳ハイキング、ぜひ出かけてみてください。
住所:滋賀県長浜市余呉町
アクセス:JR北陸本線 「余呉駅」 下車 徒歩5分、北陸自動車道木之本ICから車で10分
電話番号:0749-65-6521(公社)長浜観光協会
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/15更新)
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