写真:旅人間
地図を見る東大寺は世界遺産に登録されている大仏殿が有名ですね。ただ奈良時代に建てられた東大寺ですが、残念ながら2度の兵火で消失してしまい、現在、私たちが目にしてるのは江戸時代に再建されたものになります。
創建当初から比べると、奥行きと高さは創建当時とほぼ同じですが、幅は約86mあったものが現在は幅57.5mで3分の2程度の規模に縮小されています。それでも世界最大級の木造建築物であり、国宝に指定されていますので、その規模の大きさは圧巻です。
東大寺が2度の戦禍に巻き込まれた時、この奈良の大仏さんも同じように消失してしまいます。そして奈良時代当時のまま現存するのは、残念ながら台座、腹、指の一部など、ごく一部のみと言われています。
ところで、私たちが「奈良の大仏さん」と親しみを持って呼んでいますが、その正式名は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像」と言います。
その名の由来は、宇宙の中心から太陽のように照らし続けることを意味しています。実際、ここに来て大仏様をずっと見ていると、心癒され「まるで太陽の光を浴びたみたいだ」と感じる人も多いそうです。また盧舎那仏の「那」の字は、やさしい、おおらか、安らかという意味を持っています。つまり奈良の大仏さんは、太陽のように、大きく、そして優しく、私たちの心を照らしてくれているのですね♪
写真:旅人間
地図を見るかつては東大寺や奈良公園の水辺には、自然のままに多くのホタルが乱舞していました。しかし環境の変化などにより、1965年代の半ば頃から、奈良公園周辺でホタルが激減し絶滅の危機にさらされるようになったと言われています。そこで1991年に当時の東大寺執事長は「大仏蛍を守る会」を発足し、蛍の幼虫やエサを放虫し、小川の環境整備など、地道な取り組んだのです。そしてその結果、ホタルが復活し、この付近で数多くのホタルが見れるようになったのです。素晴らしい取り組みですね。
写真:旅人間
地図を見る東大寺の「大仏蛍」は、東大寺境内にある「大湯屋」付近で最も見るとが出来ます。この建物の正面にある小川に沢山の大仏蛍が現れます。また、二月堂付近にある小川でもホタルを見ることが出来るので、両方チェックしておくと良いかもしれませんね。
ちなみに、この「大湯屋」とは「銭湯」の原型とされ、国の重要文化財に指定されている建物のことです。
写真:旅人間
地図を見る梅雨の季節、雨上がりの夕暮れは絶好のチャンス!この付近で見れる蛍は奈良の大仏さんに因んで「大仏ホタル」と呼ばれています。ホタルの種類はゲンジボタルであって、大仏さんのように特別巨大なホタルというわけではありません。
草木の茂みに突如舞い上がったかと思えば、静かに消えていく妖艶な光は、古都の風景にマッチして驚くほど幻想的!現実とは全く違った世界に導いてくれます。
写真:旅人間
地図を見るホタルを見に行く時は、日が沈み本格的に暗くなりだした時が一番よくホタルが光り飛び交うようです。もし東大寺で「大仏蛍」を見に行くなら、二月堂でサンセットを見てから、真っ暗になる前に「大湯屋」まで移動して、そこで観賞するのがオススメです。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -